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外壁のメンテナンスコラム

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雨樋から水が漏れて音がうるさい!原因とプロの修理・対策法

雨樋からのポタポタ音、放置は危険!住まいのSOSサインを見逃さないで

こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。

静かな夜、特に雨が降った後に聞こえてくる「ポタポタ…」「ピチャピチャ…」という不規則な水の音。はじめは小さな音でも、一度気になりだすと眠れなくなってしまうほど厄介ですよね。

その音の正体が雨樋からの水漏れだと気づいた時、「もしかして、家のどこかが大変なことになっているんじゃ…」と、急に大きな不安に駆られる方も少なくないと思います。

雨樋が単純に詰まっているだけなのか、それともどこかが壊れてしまっているのか。修理は自分でできる範囲なのか、それとも専門の業者に頼むべきなのか。

特に賃貸アパートやマンションにお住まいの場合、大家さんと管理会社、どちらに連絡すればいいのか判断に迷うこともあるでしょう。そして何より心配なのは、「この水漏れ、放っておいたら屋根や屋根裏まで腐ってしまうんじゃないか?」ということではないでしょうか。

その心配は、決して大げさなものではありません。

この記事では、現場で数多くの雨樋トラブルを解決してきたプロの視点から、雨樋から水が漏れて音がうるさい原因の特定方法、ご自身で安全にできる応急処置、本格的な修理の方法と気になる費用相場まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

正しい知識を身につけて、不安を解消し、大切な住まいをしっかりと守っていきましょう。

記事のポイント

  • なぜ雨樋から水が漏れ、うるさい音が発生するのか、その具体的な原因
  • 業者を呼ぶ前に自分で試せる応急処置と、安全なDIY修理の限界
  • プロに依頼した場合の修理内容ごとの詳細な費用相場と工事期間の目安
  • 賃貸物件で雨樋トラブルが起きた際の、正しい連絡先と対処フロー
  • 水漏れの放置が引き起こす、建物への深刻なダメージとは何か
目次

雨樋から水が漏れて音がうるさい原因と応急処置

雨樋から聞こえる不快なポタポタ音。

これは、本来の水の通り道から外れた場所から水滴が落ちているサインです。まずはパニックにならず、なぜそんなことが起きているのか、原因を冷静に探ることが解決への第一歩ですね。

ここでは、トラブルの代表的な原因と、今すぐできる応急的な対策について、詳しくお話しします。

ポタポタ音は詰まりが原因?

はい、結論から言いますと、雨樋の水漏れトラブルで最も多い原因は、圧倒的に「詰まり」ですね。私がこれまで現場で対応してきたケースでも、感覚的には8割以上がこれに該当するかなと思います。

そもそも雨樋は、広い屋根に降り注いだ大量の雨水を集め、建物の壁や基礎を濡らさないように、地面の排水溝までスムーズに導くための重要な設備です。しかし、屋外にむき出しで設置されているため、年月とともに様々な異物が溜まりやすいという宿命を背負っています。

(参考:雨といの役割とは | 雨といなるほど大百科

落ち葉や枝が詰まってヘドロ状になった雨樋の断面イラスト

詰まらせる主な原因物質

  • 落ち葉や小枝
    ご自宅の近くに公園や街路樹、お隣さんの庭木などがあると、これが最大の原因になります。特に秋から冬にかけて、乾燥した落ち葉が大量に雨樋に入り込み、雨水で濡れてヘドロ状に固まってしまうことが多いです。
  • 土・砂・ホコリ
    強風によって運ばれてきた砂埃や、屋根材(特にスレート屋根)の表面が経年劣化で剥がれた粉などが、雨水と一緒に流れ込み、底に少しずつ堆積していきます。これが粘土状になり、水の流れを強力に妨げます。
  • 鳥の巣
    軒下は雨風をしのげるため、スズメやハトなどが巣を作るのに絶好の場所です。巣作りの材料である藁や小枝、ビニール紐などが雨樋を完全に塞いでしまうことも珍しくありません。
  • ゴミや飛来物
    台風や強風の際に、どこかから飛んできたビニール袋や、子供が屋根に投げてしまったボールなどが、偶然雨樋にはまり込んでしまうケースもありますね。

これらのゴミがダムのように水の流れをせき止めてしまうことで、行き場を失った雨水が雨樋から溢れ出し、設計上想定されていない場所からポタポタと滴り落ちてしまうのです。

特に、複数の樋が合流する「集水器(しゅうすいき)」と呼ばれる箱状のパーツは、構造的にゴミが溜まりやすく、詰まりが最も発生しやすい要注意ポイントと言えます。

詰まりだけじゃない!見落としがちな他の原因

詰まりが解消されても水漏れが収まらない場合、以下のような原因も考えられます。これらは経年劣化が関係していることが多く、注意が必要です。

継ぎ手の外れ・コーキングの劣化

雨樋は、長い一本のパイプではなく、複数のパーツを繋ぎ合わせて作られています。そのパーツ同士の接続部分(継ぎ手)は、専用の接着剤やコーキング材で防水処理されています。

しかし、太陽の紫外線や、夏冬の温度変化による伸縮を長年繰り返すうちに、これらの接着剤やコーキングが硬化してひび割れたり、剥がれたりして隙間ができてしまうんです。

雨樋自体の破損(ひび割れ・変形)

特に多く使われている塩化ビニル製の雨樋は、紫外線によって劣化が進むと弾力性を失い、硬く脆くなります。

そこに強風で飛んできた物が当たったり、積もった雪の重みがかかったりすると、パキッとひび割れや亀裂が生じることがあります。また、夏の熱で変形してしまうことも原因の一つです。

支持金具の不具合と勾配の変化

雨樋は、一定間隔で取り付けられた「支持金具」によって支えられています。

この金具が錆びてしまったり、固定しているネジが緩んだりすると、雨樋の「勾配(こうばい)」、つまり水の流れるための傾斜が狂ってしまいます。適切な勾配が保てなくなると、水がスムーズに流れず、特定の部分で滞留して溢れ出してしまうのです。

雨樋のひび割れや継ぎ手の隙間、支持金具の錆びの拡大図

DIYによる修理とコーキングのやり方

「業者に頼むほどでもないかも…」「なんとか自分で修理できないかな?」と考える方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、原因がはっきりしていて、手の届く範囲の軽微なトラブルであれば、DIYでの補修も不可能ではありません。特に、継ぎ目のわずかな隙間や、小さなひび割れであれば、ホームセンターで手に入る「コーキング材」を使った補修が有効な手段になります。

コーキング材の考え方も関わってくるので、『モルタル外壁のサッシ廻りはコーキングが必要?雨漏り防ぐポイント』の記事もあわせて確認してみてください。

プロも実践するコーキングを使ったDIY補修の手順

正しい手順を踏むことで、仕上がりのきれいさと耐久性が格段に変わってきます。ぜひ参考にしてみてください。

  1. 【重要】徹底的な清掃と下地処理
    まず、補修したい箇所の周辺についた泥やコケ、古いコーキング材などを、ワイヤーブラシやスクレーパー(ヘラ)を使って徹底的に除去します。ここで汚れが残っていると、新しいコーキングがしっかりと密着せず、すぐに剥がれて再発の原因になります。清掃後は、ウエス(布)で水分を拭き取り、完全に乾燥させることが重要です。
  2. マスキング(養生)
    コーキングを充填する箇所の両脇を、マスキングテープでまっすぐに縁取ります。このひと手間で、コーキングのはみ出しを防ぎ、プロのような美しい直線に仕上げることができます。
  3. プライマーの塗布
    コーキング材と雨樋の密着性を高めるための下塗り材(プライマー)を塗布します。DIYでは省略されがちですが、この工程を行うことで、補修箇所の耐久性が格段に向上します。
  4. コーキングの充填
    コーキングガンを使い、隙間の奥までしっかりと押し込むようなイメージで、ゆっくりと一定のスピードで充填していきます。空気が入らないように注意するのがコツです。
  5. ヘラでの仕上げ
    コーキングを充填し終えたら、すぐに専用のヘラを使って表面を滑らかにならします。余分なコーキング材を取り除き、表面を整えることで、水の流れがスムーズになります。
  6. マスキングテープの除去:
    ヘラでの仕上げが終わったら、コーキングが硬化し始める前に、すぐにマスキングテープを剥がします。完全に乾いてから剥がすと、コーキングの縁まで一緒にめくれてしまうことがあるので注意してください。
雨樋のコーキング補修手順(清掃、養生、プライマー、充填、ヘラ仕上げ、テープ除去)のイラスト

DIY修理に潜むリスクと注意点

手軽に思えるDIYですが、いくつか重大な注意点があります。一番に強調したいのは「高所作業の危険性」です。

2階以上の雨樋を修理する場合、不安定なハシゴに乗りながらの作業は、プロでも細心の注意を払う危険な作業です。毎年、ハシゴからの墜落・転落事故は後を絶ちません。少しでも「怖いな」と感じたら、絶対に無理はしないでください。

また、原因の特定を誤っていたり、補修が不完全だったりすると、一時的に水漏れが止まっても、すぐに再発してしまうケースが非常に多いです。

結果的に業者に依頼することになり、DIYの費用と時間が無駄になってしまう可能性も十分に考えられます。ご自身の安全と、確実な修理のためにも、少しでも不安があれば専門家へ相談することをおすすめします。

(参考:令和2年労働災害発生状況の分析等(墜落・転落が最多等)|厚生労働省

ハシゴを使った高所作業の危険性と転落事故防止を呼びかける警告画像

100均シートや落ち葉よけネットで対策

本格的な修理を行う前の「とりあえずの対策」や、そもそも詰まりを「予防する」ための対策も知っておくと非常に役立ちます。

音を和らげる応急処置

夜中のポタポタ音で眠れない…という場合は、まず音を緩和する対策が有効です。水滴が落ちる地面の部分に、ブルーシートや厚手のゴムシートなどを敷いてみてください。

これだけでも、水滴が直接地面に当たる硬い音が吸収され、かなり静かになります。あくまで一時的な騒音対策ですが、精神的なストレスを軽減するには十分効果的かなと思います。

詰まりを未然に防ぐ「落ち葉よけネット」

詰まりの根本的な予防策として、私たちが最もおすすめしているのが「落ち葉よけネット(雨樋カバー)」の設置です。

これは、雨樋の上部をすっぽりと覆うメッシュ状のカバーで、大きな落ち葉やゴミ、鳥の巣作りの材料などが雨樋の内部に入るのを物理的に防いでくれます。雨水だけを通過させるので、雨樋本来の機能は損ないません。

ホームセンターなどで購入でき、DIYでの設置も可能ですが、これも高所作業になるため、安全にはくれぐれもご注意ください。一度設置すれば、面倒な雨樋掃除の頻度を劇的に減らすことができる、非常にコストパフォーマンスの高い対策です。

雨音を吸収するシートと落ち葉の侵入を防ぐネットの設置イメージ図
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

ワイヤーの正しい使い方で詰まりを解消

集水器や、そこから地面に伸びる「縦樋(たてどい)」の内部で詰まりが発生している場合、家庭用のパイプクリーナーワイヤーが役立つことがあります。ホームセンターで数千円程度で手に入る、手動で回転させるタイプのものが使いやすいでしょう。

使い方の手順としては、まず縦樋の上部(集水器の底の穴)や、点検用の継ぎ手部分からワイヤーをゆっくりと差し込んでいきます。そして、固いものに当たって進まなくなった箇所が詰まりのポイントです。

そこでワイヤーのハンドルをゆっくりと回転させながら、少しずつ押し込んだり引いたりする動作を繰り返します。詰まりが貫通すれば、溜まっていた水と一緒にゴミが流れ出てくるはずです。

ただし、ここでも注意が必要です。絶対に力任せに押し込んではいけません。古い塩ビ製の雨樋はもろくなっている可能性があり、無理な力を加えると内側から突き破って、新たな破損箇所を作ってしまう危険性があります。

特にエルボ(曲がり)の部分はワイヤーが引っかかりやすいので、慎重な操作が求められます。少しでも強い抵抗を感じる場合は、それ以上進めずに専門業者に依頼するのが最も賢明な判断です。

賃貸アパートの場合はどうすればいい?

もしお住まいが賃貸アパートやマンション、戸建ての借家である場合、雨樋のトラブルに気づいたら、ご自身でDIY修理を試みたり、業者を手配したりする前に、必ず大家さんや管理会社に連絡してください。

民法の規定により、建物の設備に不具合が生じた場合、その修繕義務は基本的に所有者である貸主(大家さん)にあります(ただし、入居者側の故意・過失などで壊してしまった場合は扱いが変わることがあります)。

(参考:民法 | e-Gov 法令検索

入居者(借主)には、異常を発見した場合に速やかに貸主に報告する「通知義務」があります。したがって、正しい手順は「まず報告・相談」です。

連絡する際は、「いつから、どの場所の雨樋から、どのような音がして水が漏れているか」を具体的に伝えましょう。

もし可能であれば、スマートフォンで動画や写真を撮っておくと、状況がより正確に伝わり、大家さんや管理会社も迅速に対応しやすくなります。

万が一、良かれと思って勝手に修理してしまうと、修理費用を請求できないばかりか、建物を傷つけたとして原状回復を求められるなど、思わぬトラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。

賃貸物件で雨樋トラブルが起きた際の大家さん・管理会社への連絡フロー図

水が漏れる状態の放置は屋根や屋根裏に影響

「ポタポタうるさいだけだし、雨が止めば音もしなくなるから…」と、雨樋の水漏れを甘く見て放置してしまうのは、建物の寿命を縮める行為であり、絶対に避けるべきです。

雨樋から溢れた水は、本来保護されるべき外壁や軒天(のきてん:屋根の裏側)を常に濡らし続けます。これがどのような事態を引き起こすか、具体的に見ていきましょう。

外壁へのダメージ

常に同じ場所が濡れることで、外壁に黒いシミやカビ、緑色のコケが発生します。これは美観を損なうだけでなく、塗膜を劣化させ、外壁材(サイディングやモルタル)自体の防水機能を失わせます。

水分を含んだ外壁材は、冬場の凍結と融解を繰り返すことで表面がボロボロに剥がれ落ち(凍害)、最終的には建物内部への雨漏りを引き起こす直接的な原因になります。

軒天・破風板の腐食

溢れた水は、屋根の先端部分である破風板(はふいた)や軒天に回り込みます。これらの部分は木材で作られていることが多く、常に湿った状態が続くと、木材腐朽菌が繁殖し、やがて腐ってボロボロになってしまいます。

軒天が剥がれ落ちると、そこから鳥やコウモリ、ネズミなどの害獣が屋根裏に侵入する原因にもなります。

基礎・土台への悪影響

地面に落ちた水滴が跳ね返り、建物の基礎部分を常に湿らせます。コンクリートは湿気に強いと思われがちですが、長期間湿気にさらされると中性化が進み、強度が低下します。

さらに深刻なのは、湿った地面や木材がシロアリを呼び寄せてしまうことです。シロアリは建物の土台を食い荒らし、耐震性を著しく低下させる、家にとって最も恐ろしい害虫の一つです。

このように、雨樋の小さな水漏れは、ドミノ倒しのように建物の様々な部分に深刻なダメージを連鎖させていきます。

「たかが雨樋」と考えず、建物全体の健康を守るための重要なパーツだと認識し、異常を発見したら速やかに対処することが、結果的に大きな修理費用を防ぎ、住まいの寿命を延ばすことに繋がるのです。

雨樋の修理と合わせて、外壁塗装のメンテナンスも検討されると、足場を有効活用でき、トータルコストを抑えることができます。

付帯部(雨樋・軒天・破風板など)のメンテナンスの考え方は、『外壁塗装やらなきゃ良かった?後悔しないための全知識』もチェックしてみてください。

雨樋の水漏れが原因で起こる外壁のシミ、木材の腐食、シロアリ被害の図
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

雨樋から水が漏れて音がうるさい時の本格な修理方法

DIYでの応急処置では改善しない場合や、高所で作業が難しい場合、そして何より根本的に問題を解決して安心したい場合は、私たちのような専門家による本格的な修理が必要です。

「業者に頼むと高そう…」と不安に思う方もいるかもしれませんが、修理内容や費用について事前にしっかり知っておけば、安心して相談できるはずです。ここでは、プロが行う修理の具体的な内容と、その費用相場について詳しく見ていきましょう。

雨樋の交換費用と修理費用の相場

雨樋修理のメニュー(清掃、コーキング、交換)と道具のアイコンイラスト

雨樋の修理費用は、トラブルの原因、建物の大きさ、そして修理の規模によって大きく変動します。あくまで一般的な戸建て住宅を想定した目安として、以下の表を参考にしてください。

【修理内容別】雨樋の修理・交換費用相場

※以下の費用には、安全対策のための足場設置費用(約15万円〜25万円、条件により前後します)は含まれていません。

修理内容費用相場作業時間の目安修理内容
詰まりの清掃1箇所あたり 5,000円~20,000円1~3時間高圧洗浄機や専用の道具を使い、雨樋内部に溜まった落ち葉やヘドロを徹底的に除去・清掃します。
継ぎ手のコーキング補修1箇所あたり 10,000円~30,000円2~4時間劣化した古いコーキングを完全に撤去し、プライマー塗布などの下地処理を行った上で、新しい高耐久のコーキング材を充填します。
支持金具の交換・調整1箇所あたり 3,000円~10,000円2~4時間錆びたり変形したりした支持金具を新しいものに交換し、水の流れる方向へ正しい勾配を再設定します。
部分的な交換(2~3m)20,000円~50,000円半日~1日ひび割れや変形が起きた部分だけを切り取り、同じ種類の新しい雨樋を接続します。
全体の交換(一般的な2階建て住宅)20万円~60万円2日~5日既存の雨樋をすべて撤去し、支持金具から樋本体まで一式を新しいものに交換します。使用する雨樋の材質によって費用が大きく変わります。

この中で特に費用に大きく影響するのが「足場の設置」です。労働安全衛生規則では、高さ2m以上で墜落の危険がある作業は、足場を組み立てるなどして作業床を設けることが原則とされています(※状況により防網や墜落制止用器具などで対応する場合もあります)。

(参考:労働安全衛生規則(抄) 第518条(作業床の設置等)|厚生労働省

この足場の設置・解体費用だけで、一般的な2階建て住宅の場合、15万円から25万円ほど(条件によっては20万円〜30万円前後)が別途必要になります。

「修理費用よりも足場代の方が高い…」と感じるかもしれませんが、安全には代えられません。だからこそ、もし高額な足場を組むのであれば、その機会を最大限に活用することをおすすめします。

具体的には、雨樋の修理と同時に、普段はなかなかメンテナンスできない屋根の塗装や外壁の点検・補修も一緒に行うのです。工事を別々に行えばその都度足場代がかかってしまいますが、同時に行えば足場代は1回分で済み、トータルコストを大幅に節約することができますよ。

足場代の相場感を整理したい方は、『外壁塗装と屋根塗装で180万は高い?相場と適正価格をプロが解説』の記事も役立つと思います。

住宅全体に足場が組まれている様子。外壁塗装と同時施工のメリット解説図
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

雪や台風での破損なら「火災保険」が使えるかも?

もし雨樋が壊れた原因が「雪の重み」「台風の強風」「雹(ひょう)が当たった」などの自然災害で、ご契約の火災保険に「風災・雹(ひょう)災・雪災」等の補償が付いている場合は、修理費用を保険で賄える可能性があります。

「経年劣化」は対象外ですが、免責金額(自己負担)や支払条件(一定額以上の損害が対象になる等)によって、自己負担が出たり、保険金が支払われない場合もあります。まずは保険証券や契約内容をご確認ください。

私たちは保険申請に必要となる「被害状況の記録(写真)」や「修理見積書」等の資料作成をサポートしています。保険会社へのご連絡・ご請求手続き自体は、ご契約者さまご本人で行っていただく形になりますので、申請をお考えの方はぜひご相談ください。

Information

※保険金の請求は原則として事故日から3年が目安とされていますので、心当たりがある場合は早めの確認がおすすめです。

ここに提示した金額は、あくまで一般的な市場価格に基づいた目安です。最終的な費用は、建物の形状、劣化の度合い、使用する材料などによって変動します。正確な金額を知るためには、必ず複数の専門業者から詳細な内訳が記載された見積もりを取り、内容をしっかりと比較検討することが重要です。

台風や雪の重みによる雨樋破損と火災保険適用の条件を示すイメージ図

固定金具など部品交換と雨樋の種類

一口に「雨樋の修理」と言っても、その内容は様々です。プロの診断では、樋本体だけでなく、それを構成する様々な部品の状態を一つひとつ丁寧にチェックします。

雨樋を構成する主要な部品

  • 軒樋(のきどい)
    屋根の軒先に沿って設置される、雨水を最初に受け止める横長の樋。
  • 縦樋(たてどい)
    軒樋で集めた水を地面の排水溝まで導く、壁に沿って垂直に設置される樋。
  • 集水器(じょうご)
    軒樋と縦樋を繋ぐ箱状のパーツ。最もゴミが詰まりやすい部分。
  • 支持金具
    軒樋を適切な勾配で固定するための金具。様々な形状や材質があります。
  • 曲がり(エルボ)
    縦樋を壁の凹凸に合わせて曲げるための継手パーツ。

例えば、樋本体には問題がなくても、支持金具が錆びて緩んでいるだけであれば、金具の交換と勾配の再調整だけで解決する場合があります。逆に、詰まりを放置した結果、水の重みで樋全体が変形してしまっている場合は、部分的な補修では済まず、広範囲の交換が必要になります。

このように、どの部品がトラブルの根本原因なのかを正確に見極めることが、無駄のない適切な修理に繋がるのです。

主な雨樋の種類と特徴

雨樋を交換する際には、新しい雨樋の素材を選ぶことになります。それぞれに特徴と価格帯がありますので、ご自宅の状況やご予算、将来的なメンテナンス計画に合わせて選ぶことが大切です。

種類特徴メリットデメリット耐用年数の目安
塩化ビニル樹脂現在、日本の住宅で最も広く普及しているプラスチック製の雨樋。・価格が非常に安い
・軽量で施工しやすい
・デザインや色が豊富
・紫外線で劣化しやすく、硬化して割れやすい
・熱による伸縮や変形が起きやすい
約15~20年
ガルバリウム鋼板アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板。近年、新築住宅で人気が高まっている金属製。・錆びにくく、耐久性が非常に高い
・衝撃に強く、変形しにくい
・モダンでシャープな外観
・塩ビに比べると価格が高い
・傷がつくとそこから錆びる可能性がある
・雨音が響きやすいことがある
約20~30年
主に神社仏閣や高級和風住宅などで使用される伝統的な素材。・圧倒的な耐久性と耐食性
・経年変化で緑青(ろくしょう)が生じ、独特の風合いが出る
・価格が非常に高価
・酸性雨などの影響で穴が空く場合がある
・施工できる業者が限られる
約30年以上(条件により変動)

カーポートやベランダの雨樋からの雨音

トラブルが起きるのは、住宅本体の雨樋だけではありません。カーポートやベランダに設置されている雨樋から水が漏れて、音が気になるというケースもよくご相談いただきます。

これらの雨樋は、住宅のものに比べて口径が細く、構造もシンプルなものがほとんどです。しかし、小さいからこそ、少しの落ち葉やゴミでも詰まりやすいという特徴があります。原因のほとんどは、住宅の雨樋と同じく「詰まり」や「経年劣化による破損」です。

カーポートやベランダの雨樋は、比較的低い位置にあるため、ご自身で状態を確認しやすいかもしれません。ただし、脚立に登って作業する際は、必ず平らで安定した場所に設置し、できればご家族に支えてもらうなど、安全確保を最優先にしてくださいね。無理な体勢での作業は、思わぬ転落事故に繋がります。

ガルバリウム雨樋の音を消す方法

耐久性の高さから人気のガルバリウム鋼板などの金属製雨樋ですが、水漏れの「ポタポタ音」とは別に、雨粒が樋に直接当たる時の「カーン、カーン」という金属的な反響音が気になる、というご相談をいただくことがあります。

これは製品の故障や不具合ではなく、素材の特性によるものです。特に、寝室の近くに縦樋がある場合など、音が気になってしまうかもしれません。この音を緩和するための対策もいくつか存在します。

  • 消音材シートの設置
    雨樋の内部、特に集水器の底や縦樋の内側に、雨音を吸収する特殊なシートや部材を取り付ける方法があります。これにより、水滴が直接金属に当たるのを防ぎ、音を和らげることができます。
  • 鎖樋(くさりどい)への交換
    縦樋の部分を、鎖を連ねた「鎖樋」に交換する方法も有効です。鎖樋は、雨水を鎖の表面に伝わせて静かに流すため、水の勢いが弱まり、落下音がほとんどしなくなります。見た目にも風情があり、和風・洋風問わず建物のデザインアクセントとしても人気がありますよ。

雨樋から水が漏れて音がうるさい時に使える対策の総まとめ

今回は、多くの方が悩まされる雨樋の水漏れと、それに伴う騒音の問題について、原因から対策、本格的な修理まで詳しく解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。

雨樋トラブル解決の4つの重要ポイント(原因特定、安全第一、放置厳禁、プロ相談)のまとめ図

雨樋トラブルを解決するための重要ポイント

  • 第一歩は正確な原因特定
    トラブルの根本原因が「詰まり」なのか、「破損」や「劣化」なのかをしっかり見極めることが、適切な対処の基本です。
  • DIYは安全第一で無理なく
    ご自身の手が届く範囲の簡単な清掃や補修は有効ですが、少しでも危険を感じる高所での作業は絶対に避け、専門家に任せましょう。
  • 「放置」という選択肢はない
    小さな水漏れでも、長期間放置すれば外壁や基礎を傷め、建物全体の寿命を縮める深刻な事態に発展する可能性があります。
  • 迷ったらプロに無料相談
    原因がよく分からない、自分での作業に自信がない、修理費用が心配。そんな時は、迷わず私たちのような専門業者に相談してください。的確な診断と見積もりを提示してくれます。

雨樋から聞こえるポタポタという音は、決して些細な問題ではありません。それは、あなたの住まいが発している「助けて!」というSOSのサインなのかもしれないのです。その小さなサインを見逃さず、早期に対処してあげることが、お住まいの健康を保ち、長く快適に暮らしていくための最も重要な秘訣です。

横浜市・川崎市・東京都で外壁塗装や防水工事をお考えの方へ

私たちステップペイントでは、外壁や屋根の塗装工事はもちろんのこと、それに付随する雨樋の修理や交換工事も、長年の経験と専門知識を活かして数多く手掛けてまいりました。

現場調査による原因の特定から、お客様のご予算やご希望に合わせた最適な修理方法のご提案、そして詳細なお見積りの作成まで、すべて無料で対応させていただいております。

「うちの雨樋、もしかして…?」と少しでも気になったら、どんな些細なことでも構いませんので、いつでもお気軽にご相談ください。


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