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外壁のメンテナンスコラム

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大和ハウスの10年点検の内容と費用は?無視するとどうなるか解説

後悔しない!大和ハウス【10年点検】の賢い乗り越え方

こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。

築10年を迎える大和ハウスにお住まいの方にとって、メーカーから案内が来る「10年点検」は大きな関心事ですよね。

特に「点検は無料だけど、その後に高額な費用を請求されるのではないか」「無視して点検しないとどうなるのか」といった不安をお持ちの方も多いはずです。

現場でご相談を受けていると、点検後の見積もり金額(中には300万円近いケースも!)に驚かれて、「まだきれいなのに、本当に必要な工事なのか?」と悩まれるケースが後を絶ちません。

今回は、長年現場で多くの住宅を見てきた私の経験から、大和ハウスの10年点検のリアルな内容と、提示される費用の内訳、そして保証延長に関する判断基準を、現場目線で分かりやすくお話しします。

記事のポイント

  • 大和ハウスの10年点検で具体的にどこをチェックされるかが分かります
  • 点検を受けずに無視してしまった場合のリスクやデメリットを理解できます
  • メーカー提示の見積もりが適正かどうかを見極める判断材料が得られます
  • 保証延長と費用対効果を天秤にかけた賢いメンテナンス方法が分かります
目次

大和ハウスの10年点検の内容と当日の流れ

まずは、実際にどのような流れで点検が行われるのか、現場の様子をイメージしながら見ていきましょう。

大和ハウスの点検は非常にシステム化されており、丁寧な診断が行われるのが特徴です。オーナー様自身も何を見られているのかを把握しておくことで、点検担当の方ともスムーズに話ができるようになります。

点検項目と所要時間の目安

家の屋根を頭脳、外壁を皮膚、基礎を骨格、配管を循環器に見立てた人間ドックのイラスト

大和ハウスの10年点検は、いわばお住まいの「人間ドック」です。所要時間は建物の大きさ・構造・点検範囲によって前後するため、当日は余裕をもって時間を確保し、具体的な所要時間は案内時に確認しておきましょう。

点検はアフターサービス担当者が訪問し、必要に応じて複数名で対応することもあります。

(参考:アフターサービス|ダイワファミリークラブ|大和ハウス工業

主な点検項目と、それぞれのチェックポイントは以下の通りです。

主なチェックポイント

屋根・外壁(外回り)

屋根材(スレートや瓦)の割れ、ズレ、外壁(サイディング等)のひび割れ、シーリング(目地)の破断や硬化などを確認します。

最近の点検では安全面の観点から、屋根に上がらずに高所カメラ(ポールカメラ等)で撮影して確認する方法を採るケースもあります。

また、現場条件によってはドローンを活用した点検が行われる場合もあります(採用の有無や方法は、建物条件・地域・点検内容により異なります)。

床下・屋根裏

配管からの水漏れ、基礎コンクリートのクラック(ひび割れ)、シロアリの蟻道(通り道)、断熱材の垂れ下がりなどをチェックします。

バルコニー・ベランダ

防水シート(FRPや塩ビシート)の浮きや亀裂、排水ドレン(目皿)の詰まりがないかを確認します。ここは雨漏り直結部位なので特に念入りに見られます。

室内・設備

ドアや窓(建具)の開閉動作、給排水管の漏水リスク、火災報知器の動作確認、24時間換気システムの稼働状況などを確認します。

現場でお客様からよく聞くのは、「思ったよりもしっかり見てくれた」という安心の声です。

特に屋根の上などは普段絶対に見ることができない場所なので、カメラ等の機材を使ってリアルタイムで現状を見せてもらえるのは、家の状態を知る上で非常に有益です。

外回り、床下、屋根裏、設備の4つのエリアごとに、ドローンや高所カメラなどを使用する点検イメージ

点検口から確認する床下や屋根裏の状況

10年点検の中でも、私たち現場の人間が「ここだけは絶対に見ておいてほしい」と強く願うのが、普段は壁や床に隠れて見えない「床下」と「屋根裏」です。

外壁や内装はリフォームでいくらでもきれいにできますが、構造体の腐食や劣化は、家の寿命そのものを縮めてしまうからです。

床下の点検は、基本的に台所の床下収納庫や洗面所などの点検口からアクセスして行われます。

また、大和ハウス工業では床下点検ロボット「moogle(モーグル)」等を活用した点検の取り組みが公表されており、床下の奥までカメラ映像で確認できる場合があります(※採用の有無や運用は、点検メニュー・建物条件等により異なります)。

ロボット点検は、検査員の体格や経験に左右されず、均質なデータが取れる点がメリットです。撮影された画像はタブレット等でその場で見せてもらえることが多いので、ぜひ食い入るように見てください。

床下点検ロボットmoogleが走行する様子と、鉄骨のサビや雨染みなど劣化箇所の写真
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

屋根裏・小屋裏でチェックされる重要項目

屋根裏は、夏場の熱気や冬場の結露など、過酷な環境にさらされています。ここでは主に「雨水侵入」と「構造劣化」の兆候を探します。

  • 雨漏りの痕跡(雨染み)
    屋根材の隙間から浸入した水が、野地板(屋根の下地)や柱を濡らしていないかを見ます。特に、構造部材(鉄骨や木材)の接合部にシミがある場合は要注意です。
  • 断熱材の状況
    天井裏に敷き詰められた断熱材がずれていたり、隙間が空いていたりしないか。これが乱れていると、部屋の断熱性能が落ちるだけでなく、結露の原因にもなります。
  • 鉄骨のサビ・結露跡
    大和ハウス(鉄骨造)の場合、鉄骨部分に赤サビが出ていないか、結露による水滴跡がないかも重要なチェックポイントです。

床下でチェックされる重要項目

床下は「湿気」と「配管トラブル」の温床になりやすい場所です。シロアリについては後述しますが、それ以外にも見るべきポイントは山ほどあります。

基礎コンクリートのひび割れ(クラック)

基礎の立ち上がり部分や底盤にひび割れがないかを確認します。

髪の毛程度の「ヘアクラック」なら経過観察で済むことも多いですが、ひび割れ幅が大きいもの(例:幅0.3mm以上〜0.5mm以上)や、深さが疑われるものは、雨水の浸入・(鉄筋がある部位では)鉄筋腐食リスク等の観点から、原因確認と補修の要否を検討することがあります。

判断目安の一例として、国土交通省の技術的基準では、幅0.3mm以上や0.5mm以上を含む区分が示されています。(参考:住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準(PDF)|国土交通省

配管からの水漏れ(漏水)

給水管や排水管の継ぎ目から水が漏れていないか。これは意外と多く、放置すると床下がプール状態になり、カビや腐食を一気に進行させます。ロボットなら配管の裏側まで確認可能です。

床下断熱材の脱落

大和ハウスの床下断熱材が重みで垂れ下がったり、落下したりしていないか。これが落ちていると「床が冷たい」原因になります。

これらの場所は、オーナー様ご自身で確認するのは危険ですし困難です。だからこそ、10年点検という機会に、メーカーの機材とプロの目で「内部に異常なし」とお墨付きをもらうことには、将来的な資産価値を証明する上で非常に大きな価値があるのです。

シロアリ被害の有無と外壁チェックの重要性

10年という節目で最も警戒しなければならないのが「シロアリ」と「防水切れ」です。この2つは建物の寿命を縮める最大の要因です。

シロアリ防除効果の期限

一般的に、防蟻処理(シロアリ予防)の保証は5年を目安として案内されることが多い一方で、大和ハウスでは契約条件等により防蟻の初期保証が10年と案内されているケースもあります(例:xevoシリーズ等で契約時期により「防蟻初期保証10年」と案内)。

ただし、商品・契約時期・仕様で条件は異なるため、最終的にはお手元の保証書(約款)で確認してください。もし10年保証の場合は、今回の点検が保証満了の重要なタイミングとなります。

(参考:保証は5年となっていますが、なぜなのですか。 | シロアリQ&A | 公益社団法人 日本しろあり対策協会

外壁目地のひび割れ(防水切れ)と、木材を侵食するシロアリのイラスト解説
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

外壁のシーリング(コーキング)劣化

また、外壁に関しては「シーリング(コーキング)」の状態が最大のチェックポイントになります。大和ハウスの外壁(DCウォールなどの高耐久サイディング)自体は非常に丈夫ですが、板と板の継ぎ目にあるゴム状のパッキンやシーリング材は、紫外線で必ず劣化します。

外壁を手で触ったときに白い粉が付く「チョーキング現象」や、目地のシーリングにひび割れが見られたら、防水機能が低下しているサインです。これは「そろそろ塗装や打ち替えをしないと、内部に水が入りますよ」という建物からのSOS信号なんですよ。

外壁の劣化サインについては、『外壁塗装やらなきゃ良かった?後悔しないための全知識』の記事でも詳しく解説しているので、ご自宅の壁と見比べてみてくださいね。

点検の予約方法と当日に必要な準備

点検の時期が近づくと、大和ハウス(または大和ハウスリフォームなどのグループ会社)から案内ハガキや封書が届きます。基本的にはそこに記載されている連絡先へ電話するか、QRコードなどから専用サイトへアクセスしてWEB予約をする流れになります。

当日に向けてやっておくべきこと

当日の点検をスムーズに進め、かつ有意義なものにするために、現場担当の私からいくつかアドバイスさせていただきます。

  • 点検口周りの片付け(最重要)
    床下収納庫の中身(醤油や油のストックなど)は全て出しておきましょう。また、点検口の上に重い家具やラグが乗っていると点検できませんので、事前に移動させておくと親切です。
  • 気になっている箇所のメモ
    「最近ドアの閉まりが悪い」「雨の日に変な音がする」「壁紙の継ぎ目が開いてきた」など、些細なことでもメモして当日伝えましょう。不具合箇所を重点的に見てくれますし、簡単な調整ならその場で直してくれることもあります。
  • 図面や保証書の準備
    手元になくてもメーカー側でデータを持っていますが、念のため「竣工図」や「メンテナンス履歴」を用意しておくと、話が早いです。

案内を無視して点検しないとどうなる?

「仕事が忙しいから」「どうせ営業されるだけで面倒だから」といって、点検の案内を見送ってしまうと、保証の継続や取り扱いに影響する可能性があります。

大和ハウスの保証・点検プログラムでは、保証期間内に所定の点検を受けることが条件として示されているケースがあり、点検を受けられなかった場合は、原則としてその時点から保証の扱いに影響が出る旨が案内されています(※対象となる保証の範囲や条件は、商品・契約内容・プログラムにより異なります)。

(参考:長期保証・アフターサポート|人生に寄り添うサポート|ダイワハウスの特長|注文住宅|ダイワハウス

保証切れのリスク

もし保証が切れた後に、台風で雨漏りが発生したり、基礎に重大な欠陥が見つかったりした場合、修繕費用は全額自己負担となってしまいます。構造に関わる修理は数百万円単位の出費になる可能性もあるため、「工事をするかどうかは別として、とりあえず点検だけは受けておく」ことを強くおすすめします。

また、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)では、新築住宅の「構造耐力上主要な部分」および「雨水の浸入を防止する部分」について、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任が事業者に義務付けられていますが、11年目以降はメーカー独自の保証規定によることとなります。

(出典:国土交通省『住宅の品質確保の促進等に関する法律』)

大和ハウスの10年点検でかかる費用と保証延長

大和ハウスでは、所定の点検プログラムに基づき、一定年数まで「無料点検」が案内されるケースが一般的ですが、点検・診断の扱い(無料/有料)や対象年数は、契約時期・商品シリーズ・保証内容によって異なるため、詳細はお手元の保証書や契約書類をご確認ください。

ここでオーナー様にとって最大の問題は、点検後に提案される「メンテナンス工事」とその費用です。点検自体と、その後に提案される「メンテナンス工事(有償)」は別物なので、見積もり内容は必ず分けて確認しましょう。

提示される見積もりが高額で詐欺と感じる理由

点検後に提示される見積書を見て、「えっ、こんなにするの!?」と驚かれる方は非常に多いです。中には「屋根と外壁のメンテナンスで300万円」といった金額が出ることもあり、「これって詐欺じゃないの?」と疑ってしまう方もいらっしゃいます。

ですが、現場の人間として公平にお伝えすると、これは決して詐欺ではありません。メーカーの見積もりが高額になるのには、明確な理由と構造的な背景があります。

工事原価に加え、長期保証料、広告宣伝費、管理費が積み上がっているメーカー見積もりの価格構造図
高額になる理由解説
純正部品と指定工法大和ハウス独自の高品質な材料や工法を使用するため、原価が高くなります。一般的な塗料ではなく、メーカー指定の高耐久塗料が使われます。
管理費と保証料工事の品質管理費や、将来の長期保証リスクを担保するための費用(保険料のようなもの)が含まれています。
中間マージン実際の施工は大和ハウスリフォームなどのグループ会社から、地域の協力業者(下請け)へ発注されることが多く、その過程で中間コストが発生します。
広告宣伝費・人件費全国規模の組織体制やモデルハウス、CMなどの広告宣伝費も、間接的に工事費に乗ってくる形になります。

つまり、「安心料」や「ブランド維持費」が含まれた価格設定になっているのです。私たちのような地場の専門業者とは、そもそもの価格構造が違うとお考えください。

10年保証の延長は本当に必要かを判断する

10年点検後に提示される高額な見積もりを見て、「この費用を払ってまで保証を延長する意味はあるのか?」と頭を抱える方は本当に多いです。正直なところ、私たち専門業者から見ても、メーカーの見積もり額は「工事そのものの価格」としては非常に割高に見えます。

しかし、そこで支払う対価は「工事」だけでなく「保証(=安心と資産価値)」が含まれています。この判断は、お客様の「今後のライフプラン」と「価値観」によって正解が180度変わります。現場で私がアドバイスしている判断基準を詳しく解説します。

資産価値維持重視ならメーカー施工、コストパフォーマンスと品質重視なら専門業者という比較チャート

ケース1:保証延長を強くおすすめする場合(メーカー施工)

以下の条件に当てはまる方は、多少費用がかかっても大和ハウスで工事を行い、保証を延長するメリットが大きいです。

⒈将来的に家を売却・住み替えする可能性がある

大手ハウスメーカー10社が参画する「スムストック(SumStock)」では、点検履歴やメンテナンス履歴が残っている物件を評価する仕組みがあります。将来の売却や住み替えを視野に入れる場合は、これらの履歴が残ることが評価面でプラスに働く可能性があるため、長期目線で検討する価値があります。

「大和ハウス」ブランドの安心感を最優先したい

「何かあったときに電話一本ですぐに対応してほしい」「倒産リスクの少ない大企業の保証が欲しい」という精神的な安心感を重視する場合、これはお金に変えられない価値です。

⒊資金的に余裕があり、手間をかけたくない

業者探しや相見積もりの手間を省き、すべて丸投げで高品質な管理をしてほしい場合。

※構造躯体のメーカー保証延長を最優先する場合は、メーカー施工一択となります。

ケース2:専門業者への依頼が合理的な場合(保証延長なし)

一方で、以下のような方は、必ずしもメーカー保証にこだわる必要はありません。専門業者に依頼することで、より賢いメンテナンスが可能です。

この家に一生住み続ける(永住)予定である

売却の予定がないなら、査定額を気にする必要はありません。家の寿命を延ばすための「実質的な工事品質」にお金をかけるべきです。

コストパフォーマンスを重視したい

専門業者は仕様の自由度が高い分、同じ仕様でも費用を抑えられるケースや、同じ予算で材料グレードを上げられるケースがあります。

例えば、メーカー指定のシリコン塗装と同じ予算で、専門業者(ステップペイント等)なら最高級の無機塗料やフッ素塗料を使える、といった具合です。最終判断は、見積書の「仕様」と「保証条件」をそろえて比較するのが確実です。

「メーカー保証が切れる」=「無保証」ではありません

よく誤解されますが、メーカー保証が切れたからといって、家がすぐにダメになるわけではありません。また、私たちのような専門業者に依頼した場合も、「施工店保証(工事保証)」が付くのが一般的です。

さらに案件や仕様によっては、塗料の種類・施工条件・登録施工店制度などの条件を満たすことで、塗料メーカー側の保証(材料保証等)が付く場合もあります(保証の有無・範囲・条件は必ず事前に確認してください)。

最終的には、「ブランド保証という保険にお金を払う」か、「建物の品質そのものにお金を払う」かの選択になります。ご家族で「今後この家にどう住まうか」を話し合って決めるのが一番です。

ブログで見る15年や20年点検との違い

インターネットで「大和ハウス 点検 費用」や「見積もり 高すぎる」と検索して出てくるブログ記事や口コミを見ると、その金額の大きさに不安になる方も多いでしょう。

しかし、よく読んでみると、その高額見積もりの多くは「築15年」または「築20年」を迎えたオーナー様の実例であることが分かります。

現場を知る私から見ると、築10年とそれ以降(15年・20年)では、建物の劣化ステージと「やらなければならない工事(必須工事)」のレベルが全く異なります。この違いを理解しておくと、ネットの情報に過剰に踊らされずに済みます。

10年目は予防と選択の時期だが、15年目以降は必須の全体改修時期になることを示した図

1. 築10年点検:まだ「予防」と「選択」の時期

大和ハウスの建物、特に外壁(DCウォール等の高耐久サイディング)は非常に優秀です。築10年の段階では、外壁材そのものはまだきれいなことが多く、塗装による保護が「絶対必須」とまでは言えないケースも多々あります。

  • 主な必須工事
    防蟻処理(シロアリ予防)、バルコニーのトップコート塗り替え(表面保護)、シーリングの部分補修など。
  • 費用の傾向
    防蟻工事だけなら数十万円で済みますし、足場を組んでシーリング打ち替えを行っても、全面塗装よりは費用を抑えられます。まだ「どこまでやるか」を選べる余地がある時期です。

2. 築15年・20年点検:「寿命」と「全体改修」の時期

ここが大きな分岐点です。15年を超えると、新築時の部材が物理的な耐久限界(寿命)を迎え始めます。特に「防水」に関しては待ったなしの状態になります。

  • 主な必須工事
    • 屋根・外壁の全面塗装
      もはや美観の問題ではなく、素材を守るために必須となります。
    • 防水層の再形成
      バルコニーや陸屋根の防水シートが硬化・破断するため、表面だけでなく防水層そのもののやり直し(高額)が必要になります。
    • 屋根材のメンテナンス
      スレート屋根の場合、ひび割れや変色が進行し、塗装では対応できず「カバー工法」などを提案されることもあります。
  • 費用の傾向
    「足場代」+「全面塗装」+「防水工事」+「防蟻」が全てセットになるため、見積もりが200万円〜300万円台に跳ね上がるのは、ある意味で当然の現象と言えます。

ここが重要!

大和ハウスの保証延長は、所定の点検・診断を受けることに加え、点検結果に基づいて有料メンテナンス工事(保証延長工事)を実施した場合に保証を延長する、という枠組みで案内されています。

ここで注意したいのが、「防水」の保証と「構造」の保証がセットで扱われるケースが多い点です。

「構造体(骨組み)の保証を延長するためには、防水工事(有料)を受けることが条件」となっている契約の場合、10年や15年のタイミングで防水メンテを見送ると、連動して家の骨組みに対する保証まで失ってしまう可能性があります。

実際の適用条件は契約内容によって異なるため、必ずお手元の保証書等を確認してください。

特にベランダの防水工事は、雨漏りリスクに直結する最重要メンテナンスです。

大和ハウスで採用される工法(FRP防水やシート防水)の寿命や費用感については、『ベランダ防水工事の日数は?工法別の目安と流れを解説』の記事で専門的な視点から詳しく解説しています。

15年目以降を見据えて、ぜひ知識を深めておいてください。

後悔しないために他業者の費用と比較する

10年点検で見積もりをもらったら、その場で即決せずに必ず「相見積もり」を取ることをおすすめします。

これは決してメーカーさんを裏切る行為ではありません。比較することで、提案されている工事内容が本当に必要なのか、価格が適正なのかが初めて見えてくるからです。

比較項目ハウスメーカー(大和ハウス)専門塗装店
費用目安高め (広告費・管理費・保証料が含まれる)適正〜安価 (自社施工で中間コストをカット)
保証体制建物全体の長期保証延長が可能 (構造躯体保証など)工事箇所に対する自社保証・塗料メーカー保証 (施工品質に直結する保証)
提案の柔軟性マニュアル通りのセット提案が基本 (仕様変更が難しい場合がある)予算や劣化状況に合わせた柔軟な提案 (部分補修や塗料グレードの選択が可能)

このように、それぞれにメリット・デメリットがあります。「どちらが正解」というわけではなく、ご自身の重視するポイント(安心感か、コストパフォーマンスか)に合わせて選ぶことが大切です。

また、費用を抑えたいからといってDIYでの補修を考える方もいらっしゃいますが、特にシーリングの打ち替えなどは失敗すると雨漏りの原因になるため、プロとしては推奨できません。

大和ハウスの建物は構造が特殊な部分もあるため、安易なDIYは避けた方が無難です。詳しくは『外壁のコーキングをDIYで!増し打ちのやり方とできない条件をプロが解説』の記事も参考にしてください。

診断報告書の内容から今後の修繕計画を立てる

点検が終わると、後日しっかりとした「点検報告書(診断書)」がもらえます。実はこれ、家のカルテのようなもので、非常に価値がある書類なんです。

たとえ今回のメンテナンスをメーカーに依頼しなかったとしても、この報告書は捨てずに大切に保管してください。

私たちのような外部の業者に相談する際も、この報告書があれば「メーカーの指摘事項」をベースに、より的確なセカンドオピニオンを出すことができます。

大和ハウスの点検報告書の写真と、緊急度の高い指摘と予防的な指摘を読み解くポイントの解説

報告書を読み解くポイント

  • 緊急度の高い指摘
    「水漏れ」「シロアリ」「防水層の破断」などは待ったなしです。最優先で予算を組みましょう。
  • 予防的な指摘
    「外壁のチョーキング」「軽微なひび割れ」などは、今すぐ家が壊れるわけではありません。資金計画に合わせて、1〜3年以内に施工するなど、スケジュールの調整が可能です。

報告書を活用して、「どのタイミングで資金を用意し、いつ工事をするか」という長期的な修繕計画を立てることが、家を長持ちさせ、かつ無駄な出費を抑える秘訣です。

大和ハウスの10年点検を活用し資産を守ろう

ここまで、大和ハウスの10年点検の裏側や費用の実態についてお話ししてきました。最後に現場の担当として改めてお伝えしたいのは、「点検だけは絶対に受けてください」ということです。

高額な見積もりを提示されることへの不安から、「点検自体を無視してしまおう」と考える方もいらっしゃいます。

しかし、メーカーの点検は、状況に応じて高所カメラ等の機材や、(点検メニューによっては)床下点検ロボットの活用など、オーナー様が普段見られない箇所まで確認できる場合があります。

まずは点検で現状を把握し、そのうえで工事をどうするかを落ち着いて判断するのが現実的です。

「点検」と「工事契約」は切り離して考えてOKです

重要なのは、「点検を受けたからといって、必ずしもメーカーで工事をしなければならない義務はない」ということです。点検で不具合を早期発見し、現状を把握することこそが、資産価値を守る第一歩です。

【賢い10年目の乗り越え方 3ステップ】
  1. まずは点検を受ける
    メーカーの点検を受け、詳細な「点検報告書(診断書)」と「見積書」をもらいます。これがあなたの家のカルテになります。
  2. 冷静に比較検討する
    提示された金額と内容を鵜呑みにせず、一度持ち帰りましょう。「保証延長のメリット」と「費用の大きさ」を天秤にかけます。
  3. セカンドオピニオンを活用する
    もらった報告書を持って、私たちのような地元の塗装専門業者やリフォーム店に相談します。「この見積もりは適正か?」「同じ予算でもっと良い塗料は使えないか?」を聞いてみてください。
1.点検を受ける、2.見極める、3.専門家に相談するという、10年点検の対応フロー図

横浜市・川崎市・東京都で外壁塗装や防水工事をお考えの方へ

もし、メーカーの見積もりに違和感を感じたり、予算的に厳しいと感じたりした場合は、ぜひ一度ステップペイントにご相談ください。

私たちは大和ハウスの施工実績も豊富にあり、メーカーの診断書の内容を専門家の視点で読み解くことができます。

「今回はシーリングだけやって、塗装は数年後にしましょう」といった、お客様の家計に合わせた柔軟なプランニングも、専門業者ならではの強みです。

大切なのは、オーナー様ご自身が納得して選択することです。

お客様が後悔のないメンテナンスを行い、10年後、20年後も笑顔で暮らせるよう、私たちは全力でサポートさせていただきます。

相見積もりや現地調査のご依頼も、いつでもお待ちしております。


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