
- 1. コロニアルグラッサの10年後の状態
- 1.1. メーカーが謳う30年耐久の真実
- 1.1.1. グラッサコートとは?
- 1.1.2. 10年経過後の色褪せレベル
- 1.2. 苔やカビの発生状況
- 1.2.1. 苔は美観だけの問題?
- 1.3. ひび割れ・欠けの発生リスク
- 1.4. 塗膜以外の劣化(シーリング等)
- 1.5. クアッドとの10年後の違い
- 2. コロニアルグラッサの10年後の対策
- 2.1. 10年目の塗装は必要か不要か
- 2.1.1. 「10年目だから塗装しましょう」という営業トークに注意!
- 2.2. 最重要:棟板金の点検と補修
- 2.3. 推奨されるメンテナンス周期
- 2.3.1. グラッサの賢いメンテナンススケジュール(目安)
- 2.3.1.1. 【必須】点検(棟板金・割れ・シーリング):5〜10年目で一度を目安に
- 2.3.1.2. 【推奨】洗浄(苔・カビ除去):10年〜15年ごと
- 2.3.1.3. 【検討】全体メンテナンス(塗装 or カバー工法):築25年〜30年ごろ
- 2.4. 補修が必要な場合の費用相場
- 2.4.1. 費用の注意点
- 2.5. 足場を組む賢いタイミング
- 2.6. コロニアルグラッサの10年後の賢い維持法
こんにちは!ステップペイントの現場担当、土橋 昭です。
新築やリフォームの際に、「この屋根材なら長持ちしますよ」と勧められて「コロニアルグラッサ」を選ばれた方。
そろそろ築10年が近づいてきて、「本当にあの時の言葉通り、何もしなくていいのかな?」と気になり始めている頃ではないでしょうか。
「メーカーは30年塗装不要って言ってたけど、本当なの?」「最近、ふと見上げたら屋根の北側がなんだか緑っぽい…これって苔?放置して大丈夫?」
「近所で屋根塗装の足場が建ち始めたけど、うちもやるべき?」「ひび割れや耐久性って、実際10年経つとどうなってるんだろう…」
そんな疑問や不安が次々と湧いてくる時期ですよね。たしかにコロニアルグラッサは、一般的なスレート屋根(例えばコロニアルクアッドなど)と比べて、非常に高性能な屋根材です。
でも、メーカーが言う「30年耐久」と、「30年何もしなくていい(メンテナンスフリー)」は、残念ながらイコールではないんです。
10年という最初の大きな節目に、棟板金は大丈夫か、本当に塗装は不要なのか、もしやるとしたらどんなメンテナンス方法がベストなのか…
正しい知識を持っておくことが、大切なお家を長持ちさせる一番の秘訣になります。
この記事では、多くの現場を見てきた私の視点から、コロニアルグラッサの10年後のリアルな状態と、過剰な費用をかけずに「本当に必要なメンテナンス」だけを行う賢い方法について、詳しく、分かりやすく解説していきます。
記事のポイント
- コロニアルグラッサの10年後のリアルな状態(色褪せ、苔、割れ)
- 「30年塗装不要」という言葉の本当の意味と注意点
- 10年目の節目で塗装より優先して絶対にチェックすべき点
- 塗装以外に必要なメンテナンス(棟板金補修など)と適正な費用感
コロニアルグラッサの10年後の状態
まずは皆さんが一番気になっている、「コロニアルグラッサの10年後のリアルな状態」について、詳しくお話しします。
メーカーがカタログで見せている「理想の状態」と、私たちが現場で目にする「実際の姿」には、少しだけ知っておくべきギャップがあるかもしれません。
メーカーが謳う30年耐久の真実
「コロニアルグラッサは30年耐久」「30年塗装不要」…これは、この製品を選ぶ上で大きな決め手になった言葉だと思います。
でも、この言葉は「30年間、屋根に関して一切何もしなくていい」という意味ではない、ということをまずご理解いただきたいんです。
この「30年」という数字は主に、屋根材の表面に施された「グラッサコート」という特殊なコーティングが、約30年相当の過酷な耐候性試験(紫外線を当て続けたり、雨を降らせたりする試験)をクリアしている、という意味合いが強いんですね。
つまり、「色褪せ」に対して非常に強い、ということです。
ただ、ここで一つ、とても大事な注意点をお話しさせてください。
この「30年」という数字は、あくまで「30年相当の過酷な試験をクリアした高性能な塗膜ですよ」という “性能の目安” を示しているんです。
だからといって、「30年間、メーカーが丸ごと保証します」という意味では(残念ながら)ないんですね。
実際、メーカーの保証書を見ると、色褪せ(変退色)保証は、製品や時期によりますが「20年保証」となっているケースが多いんです(以前は10年や15年の場合もありました)。
(参考:屋根材 COLOR BEST(プレミアムグラッサ・遮熱グラッサ・グラッサ)のメンテナンス)
「性能目安の30年」と「実際の保証期間」。 この違いをしっかり理解しておかないと、「30年大丈夫って聞いたのに、話が違う!」なんていう、悲しいトラブルの原因にもなりかねません。
ですから、屋根材そのものが30年間絶対に割れないとか、雨漏りしないことを保証するものではないんです。
この違いを理解しておくことが、10年目のメンテナンスを考える上で非常に重要になります。
グラッサコートとは?
コロニアルグラッサの最大の特徴が、この「グラッサコート」です。 これはケイミュー独自の技術で、屋根材の表面を「無機三層構造」でガッチリとガードしています。
具体的には、
- 上層の「グラッサコート」(一番外側のガードマン)
- 中層の「無機彩石層」(色合いを保つ層)
- 下層の「無機化粧層」(ベースを整える層)
…という3つの無機系塗膜が重なって、長期的に色褪せを防いでくれる、というイメージですね。
(出典:ケイミュー株式会社「色あせしにくい屋根材 グラッサコート」)
一般的な住宅塗料(有機系)は、紫外線のエネルギーで分子の結合が壊されて劣化(色褪せやチョーキング)してしまいます。
一方、グラッサコートに使われる無機系塗膜は、紫外線のエネルギーよりも強い力で分子が結びついているため、分解されにくいんです。
だから、10年、20年と長期間にわたって、新築時のような鮮やかな色合いを保ち続けてくれる、というわけですね。
10年経過後の色褪せレベル
じゃあ、実際に10年経つとどれくらい色褪せるのか。 これは、「一般的なスレート屋根と比べると、色褪せはかなり目立ちにくい」というのが正直なところです。
私たちが現場で10年経過したグラッサの屋根を見ても、一般的なスレート屋根(コロニアルクアッドなど)でよく見られる「チョーキング現象(手で触ると白い粉がつく状態)」は、ほとんど見られません。
また、明らかに「色が薄くなったな」と感じるような劣化も、ほとんど見られません。
もちろん、太陽光が強く当たる南面と、そうでない北面、あるいは濃色と淡色などの違いによって、よーく見比べれば僅かな差が出ることはあります。
それでも、多くのケースでは、地上から見て「わ、色褪せてきたな」とがっかりするようなレベルではないですね。
この「10年経っても色褪せない美観」こそが、皆さんがグラッサを選んだ最大のメリットであり、その選択は間違っていなかったと自信を持っていいと思います。

苔やカビの発生状況
色褪せはしなくても、立地条件や方角によっては、10年ほど経つと苔(コケ)やカビが目立ち始めるケースも少なくありません。
これはグラッサの数少ない注意点であり、「30年大丈夫と聞いたのに北側だけうっすら緑っぽくなってきた…」と感じる方もいらっしゃいます。
なぜかというと、グラッサコートは「色褪せ」には強いですが、「防カビ・防藻性能」をメインに謳っているわけではないからです。
さらに、屋根材の表面には、目には見えないほど微細な凹凸があったり、風で運ばれてきたチリやホコリが溜まったりするんですね。
そこに雨水が加わり、日当たりが悪い(特に北面)といった条件が揃うと、苔やカビはどうしても発生してしまうんです。
「30年大丈夫と聞いたのに、北側だけ緑色になってきた…」と驚かれる方もいますが、これは製品の不具合ではなく、スレート屋根全般に起こりうる自然現象なんですね。
苔は美観だけの問題?
「見た目が悪いだけなら我慢しようかな」と思うかもしれませんが、苔は水分を保持するスポンジのような役割を果たしてしまいます。
屋根が常にジメジメと湿った状態が続くと、屋根材本体が水分を吸ったり吐いたりする回数が増え、劣化を早める原因になりかねません。
特に寒い地域では、吸い込んだ水分が冬場に凍って膨張し、屋根材に「凍害(とうがい)」というヒビ割れを引き起こすリスクもゼロではありません。
雨漏りに直結するわけではありませんが、美観と屋根材の健康のために、10年目の点検で高圧洗浄を検討するのは良いことだと思います。

ひび割れ・欠けの発生リスク
コロニアルグラッサも、そのベースは「セメント」と「繊維」を混ぜて薄い板状にした「化粧スレート」と呼ばれる屋根材です。
そのため、物理的な衝撃には強くありません。これはグラッサの弱点というより、スレート屋根共通の宿命のようなものですね。
例えば、こんな時に割れる可能性があります。
- 大型台風や竜巻などで、どこかから硬いもの(瓦の破片や木の枝など)が飛んできた時。
- アンテナの設置や修理、太陽光パネルの設置などで、業者が屋根に登った時の「踏み割れ」。
- (稀ですが)地震の大きな揺れによるもの。
特に1990年代後半〜2000年代前半に製造された一部のノンアスベストのスレート屋根材(コロニアルNEOなど)は、強度不足でひび割れや欠けが起こりやすいと指摘されています。
その後、2008〜2009年前後に登場したコロニアルクァッドやコロニアルグラッサなどの現行世代は、そうした初期ノンアス製品と比べて強度や耐久性が大きく改良された屋根材です。
とはいえ、薄いセメント板であることに変わりはないので、10年という節目で「割れ」や「欠け」がないかチェックしておくことは非常に大切です。
小さなヒビでも、放置すればそこから水が入り込みますからね。

塗膜以外の劣化(シーリング等)
ここも見落としがちなポイントです。屋根は、コロニアルグラッサという「屋根材本体」だけで出来上がっているわけではありません。
例えば、屋根のてっぺん(頂上)を覆っている「棟板金(むねばんきん)」や、屋根と外壁がぶつかる部分に取り付けられた「雨押え板金(あまおさえばんきん)」など、様々な金属部材(役物)が組み合わさっています。
そして、それらの部材の継ぎ目や、壁との隙間を埋めるために使われているのが、シーリング(コーキング)材です。
このシーリング材は、紫外線や熱の影響をもろに受けるため、10年も経つとゴムのような弾力を失い、硬くなってひび割れたり、痩せて隙間ができてきたりします。
屋根材本体の塗膜がどれだけ強くても、こういう「脇役」の部分から先に劣化が進み、そこが雨水の侵入口になってしまうケースは本当に多いんですよ。
クアッドとの10年後の違い
新築時、「グラッサとクアッド、どっちにしようか?」と悩まれた方も多いのではないでしょうか。この2つの違いは、10年経つと見た目にもハッキリと現れてきます。
一番の違いは、先ほどからお話ししている表面のコーティングです。
| 項目 | ◎ コロニアルグラッサ | △ コロニアルクアッド |
|---|---|---|
| 表面コート | グラッサコート(無機系) →紫外線に非常に強い | アクリルコート(有機系) →紫外線で劣化しやすい |
| 10年後の色褪せ | ほとんど目立たない | 色褪せやチョーキングが見られる |
| 10年後の塗装 | 原則不要 | 推奨される(美観維持のため) |
| 苔・カビ | 環境により生える | 環境により生える(塗膜劣化でより生えやすい傾向も) |
「コロニアルクアッド」は、表面がアクリルコートという「有機系」の塗膜です。
これは一般的な塗料と同じなので、10年もすれば紫外線に負けて劣化し、色褪せやチョーキングが目立ってきます。だから、10年目での再塗装が推奨されるんですね。
一方「コロニアルグラッサ」は、無機系のグラッサコートのおかげで10年経っても色褪せません。
初期費用はグラッサの方が、一般的な戸建てで10万円〜30万円ほど高かったと思います。
しかし、クアッドで推奨される10年目の再塗装費用(足場代込みで数十万円)がかからないことを考えると、この時点でトータルコストが逆転している可能性も高いですね。
10年後の美観の差は、まさにこのコーティング性能の差がそのまま出ている感じですね。
コロニアルグラッサの10年後の対策
さて、「コロニアルグラッサの10年後のリアルな状態」が分かったところで、ここからはもっと大事な話。
「じゃあ、具体的にどう動けばいいの?」という対策について解説していきます。塗装が不要だとしても、「何もしなくていい」わけでは決してありません。
賢く、無駄なくメンテナンスしてあげましょう。
10年目の塗装は必要か不要か
まず、皆さんが一番悩んでいるこの問題から。結論をハッキリ言いますね。コロニアルグラッサの場合、築10年での全面的な再塗装は、原則として「不要」です。
なぜなら、先ほどお話しした通り、色褪せに強いグラッサコートがまだ10年ではピンピンしているからです。
その元気なコーティングの上から、わざわざ新しい塗料を塗ってしまうのは、正直なところ「もったいない」かなと私は思います。
むしろ、知識の浅い業者が、グラッサコートの特性(無機系で塗料が密着しにくい)を理解せずに普通のシリコン塗料などを塗ってしまうと、数年でペリペリ剥がれてくる…
なんていう最悪のケースも考えられます。
ただし、例外もあります。
どうしても苔やカビ、汚れがひどくて、「美観をリセットしたい!」という強いご希望がある場合は、塗装も一つの選択肢です。
その場合も、グラッサの特性を理解し、専用の下塗り材(プライマー)などを使ってくれる、知識と技術のある業者に依頼することが絶対条件ですね。
「10年目だから塗装しましょう」という営業トークに注意!
訪問販売の業者さんの中には、「奥さん、屋根は10年が塗り替え時期ですよ」と、一般的なスレート屋根の基準で営業をかけてくることがあります。
もしそう言われたら、「うちはコロニアルグラッサですが、グラッサコートに対応した専用のプライマーと塗料で見積もりを出してくれますか?」と聞いてみてください。
そこで相手が「え?グラッサ…?」と戸惑うようなら、その業者さんは避けた方が賢明かもしれませんね。

最重要:棟板金の点検と補修
10年目のメンテナンスで、塗装や苔の心配よりも、はるかに重要で、優先順位が圧倒的に高いのが「棟板金(むねばんきん)」のチェックです。
これは屋根のてっぺん(頂上)にある金属のカバーで、多くの場合、釘(またはビス)で固定されています。
この釘が、10年間の過酷な環境(夏は金属が膨張し、冬は収縮。さらに台風や強風の振動)にさらされることで、徐々に浮いてくることが本当に多いんです。
釘が5ミリ、1センチと浮いてくると、その隙間から雨水が容赦無く侵入します。すると、内部にある下地木材(貫板)が水を吸って腐り始めます。
下地が腐ってしまうと、もう釘が効かなくなり、最終的には「台風で棟板金が丸ごと剥がれて飛んでいった!」という、深刻な被害に繋がってしまうんです。
10年目の点検では、この棟板金がしっかり固定されているか、釘が浮いていないかをチェックしましょう。
そして、もし浮いていたら、単に打ち直すのではなく、抜けにくいスクリュービス(ネジ)に交換してガッチリ固定し直す、といった補修が非常に重要になります。
また、板金同士の継ぎ目にあるシーリングも、痩せていたら打ち直す必要がありますね。
推奨されるメンテナンス周期
コロニアルグラッサの高性能を最大限に活かしつつ、お家を長持ちさせるためには、メリハリをつけたメンテナンス周期を考えるのがおすすめです。
私としては、こんなスケジュール感を推奨しています。
グラッサの賢いメンテナンススケジュール(目安)
【必須】点検(棟板金・割れ・シーリング):5〜10年目で一度を目安に
特に大きな台風や地震の後は、年数にかかわらず早めに見てもらうのが吉です。
【推奨】洗浄(苔・カビ除去):10年〜15年ごと
美観が気になってきたタイミングでOK。洗浄だけでもかなり綺麗になります
【検討】全体メンテナンス(塗装 or カバー工法):築25年〜30年ごろ
さすがにグラッサコートも劣化してくる頃です。
また、屋根材本体よりも、下に敷いてある「防水紙(ルーフィング)」の寿命が20年〜30年程度のため、このタイミングで屋根全体のリフォームを検討するのがおすすめです。
つまり、10年目はまず「お家の健康診断」として、点検と悪いところ(棟板金など)の軽微な補修を行う絶好のタイミング、と覚えておくと良いですね。

補修が必要な場合の費用相場
「じゃあ、10年目にその『点検と軽微な補修』を頼むと、いくらかかるの?」という費用感も気になりますよね。
もちろん、屋根の大きさや形状、補修箇所の多さによりますが、あくまで一般的な目安としてお伝えします。
もし、塗装をせずに「足場を組んで、屋根全体を高圧洗浄し、棟板金の補修(ビス増し打ち・シーリング)や、数枚の割れたスレートの差し替え」を行う場合、総額で30万円〜50万円程度が一つの目安になるかなと思います。
「え、塗装しないのに結構高いな」と思われたかもしれません。その費用の多く(15万円〜25万円ほど)は、何を隠そう「足場代」なんです。
屋根の上で安全に作業するためには、足場は絶対に必要なんですね。
だからこそ、次の「足場を組むタイミング」が、メンテナンス費用を節約する上で非常に重要になってきます。
費用の注意点
これはあくまで30坪程度のお家を想定した目安の金額です。屋根の勾配(角度)が急で作業が大変だったり、補修箇所が多かったりすると費用は変わってきます。
また、業者によって「棟板金の補修」のレベルも様々です(釘を打つだけか、ビスに交換するか、下地まで交換するか等)。
必ず複数の業者から「何にいくらかかるのか」が分かる詳細な見積もりをもらって、比較検討してくださいね。
足場を組む賢いタイミング
10年目の棟板金補修や洗浄のためだけに、数十万円の足場を組むのは、やっぱり「ちょっともったいないな」と感じる方も多いと思います。私もそう思います。
そこで私が現場担当として、お客様に一番おすすめしているのが、「外壁塗装」のタイミングと合わせることです。
お家の外壁(サイディングなど)も、新築から10年〜15年経つと、シーリングの打ち替えや、色褪せ・汚れのための塗装が必要になってくるケースがほとんどです。
外壁塗装をするには、どちらにせよ足場を組まないといけません。
その「どうせ組む足場」を有効活用して、屋根も一緒に点検し、高圧洗浄し、棟板金などの必要な補修を行う。
これが、生涯にかかるメンテナンスコスト(ライフサイクルコスト)を考えた時に、最も効率的で賢い方法だと、私は強く思います。
外壁塗装と屋根塗装を一緒に行った場合の費用相場と適正価格は以下のページで詳しく解説しています。
外壁塗装と屋根塗装で180万は高い?相場と適正価格をプロが解説 | 横浜市の外壁塗装・屋根塗装・防水工事はステップペイントへ
「屋根はグラッサだから大丈夫」と切り離して考えるのではなく、「足場をかけるタイミングで、家全体をまとめてチェックする」という視点を持つのがおすすめですね。

コロニアルグラッサの10年後の賢い維持法
さて、ここまで色々とお話ししてきましたが、「コロニアル グラッサ 10 年 後の賢い維持法」について、最後にまとめますね。
「30年塗装不要」という言葉を過信して「何もしない」のも、「もう10年だから」と焦って「不要な塗装」にお金を使うのも、どちらも賢明な判断とは言えません。
それよりもまず大切なのは、信頼できる専門家による「お家の健康診断(点検)」を受けることです。
10年という節目は、私たち人間でいう「健康診断」や「人間ドック」を受けるのと同じタイミングです。
色褪せという自覚症状はなくても、見えない部分(棟板金の釘浮きや、思わぬひび割れ、シーリングの劣化)で、お家は少しずつ不調をきたしているかもしれません。
それを早期に発見し、「軽微な補修」で済ませておくことが、結果的に大きな出費(雨漏り修理や葺き替え工事)を防ぎ、コロニアルグラッサの高性能を最大限に活かすことに繋がります。
私たちステップペイントでは、ドローンを使った安全な屋根点検も無料で行っています。
「塗装を売るため」の点検ではなく、お客様のお家にとって「今、本当に必要なメンテナンス」は何かを、誠実にお伝えすることをお約束します。
「うちの屋根、10年経ったけど、どうなってるかな?」
そんな軽い気持ちで、ぜひ一度、私たち現場のプロにお気軽にご相談くださいね。








