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外壁のメンテナンスコラム

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インナーバルコニーの防水工事で雨漏りを防ぐ!費用相場と対策を解説

インナーバルコニー防水ガイド:雨漏りから家を守るメンテナンスの鉄則

こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。

インナーバルコニーは、建物の外壁面よりも内側に引っ込んでいる構造のため、屋根がしっかりと掛かっていて天候に左右されずに洗濯物が干せたり、テーブルやチェアを置いてちょっとしたプライベートなアウトドア空間として楽しめたりと、お住まいの中でもとても魅力的な場所ですよね。

休日の朝にそこでコーヒーを飲むのが楽しみ、というお客様もたくさんいらっしゃいます。

しかし、いざ長く暮らし始めてから、インナーバルコニーの防水工事の費用や寿命が気になり始めたり、実際に雨漏りが発生して「どうしてこんなことになってしまったのか」と後悔しているという切実なご相談を、現場にいると本当によくいただきます。

また、「そろそろメンテナンス時期なのは分かっているけれど、FRP防水とウレタン防水のどちらがいいの?」「少しのひび割れならDIYでコーキング補修しても大丈夫?」など、多くの方が維持管理に関する深いお悩みを抱えられているのを感じます。

実はインナーバルコニーは、建物の内側に一部入り込んでいるというその特殊な構造上、万が一雨水が内部に浸入して雨漏りが起きた際の被害が、一般的な外付けのベランダよりも室内や建物の構造部に直結しやすいため、被害が甚大になりやすいんです。

だからこそ、正しい知識を持ったうえでの事前の対策と、適切なタイミングでのメンテナンスが非常に重要になってきます。

この記事では、普段から現場で最前線に立ち、数多くの防水施工や雨漏り調査を実際に自分の手と目で行っている私の目線から、インナーバルコニーの防水工事に関する疑問や不安を解消し、ご家族が安心してお住まいを維持するためのポイントを、包み隠さずわかりやすくお伝えしますね。

記事のポイント

  • インナーバルコニーから雨漏りが発生する主な原因と階下へのリスク
  • 内部腐食の調査方法や防水層のメンテナンス周期の目安
  • 防水工事にかかる費用の相場と足場代の必要性
  • FRP防水やウレタン防水など最適な工法と業者選びの基準

インナーバルコニーの防水工事と雨漏り

インナーバルコニーは、上部にしっかりとした屋根があるため、一見すると「雨が吹き込みにくいから雨漏りの心配は少ないだろう」と思われがちです。しかし、実際には様々な要因が重なり合って雨漏りのリスクが静かに進行していることが少なくありません。

ここでは、私が日々の現場調査でよく見かける雨漏りの本当の原因や、それを放置することで引き起こされる階下への深刻な被害、そして建物を守るための適切なメンテナンスのタイミングや費用の相場について、専門的な視点も交えながら詳しく解説していきますね。

雨漏りの原因は笠木やサッシと階下の被害

外付けベランダとインナーバルコニーの雨漏り経路の比較図。インナーバルコニーは雨水が室内に直結するリスクを図解。

インナーバルコニーは、建物の一部がくり抜かれたような形で内部に食い込む形状をしています。そのため、少しの隙間や劣化箇所から入り込んだ雨水が、外壁を伝って外へ逃げるのではなく、直接室内の天井や壁の裏側に影響を及ぼしてしまいます。

現場で徹底的に調査をしていて、特に雨漏りの根本的な原因として多いのが、手すり部分にあたる「笠木(かさぎ)」や、出入り口である「サッシ」周りの防水処理(コーキングなど)の劣化です。

中でも笠木のジョイント(継ぎ目)部分や、手すりを固定するためのビス穴は、雨水が毛細管現象によってじわじわと浸入しやすい一番の弱点といえますね。

新築時にはしっかりと防水テープなどで処理されていても、紫外線や建物の揺れによる負荷で数年経つと隙間ができてしまうことが多いんです。

もしここから雨漏りが起きてしまうと、階下の天井や壁のクロスに茶色いシミができるだけでなく、気がつかないうちに壁の内部でカビが大量発生したり、お家を支える大切な柱や梁などの木造構造材までドロドロに腐食させてしまう恐れがあります。シロアリを呼び寄せる原因にもなりかねません。

インナーバルコニーの雨漏りは、建物の外側ではなく「内側」で起きるため、一般的な外付けベランダよりも被害が室内広範囲に及びやすいです。クロスの剥がれやカビの臭いなど、少しでも異変を見つけたら早急なプロによる調査と対処が必要です。

笠木、サッシ周り、排水溝の3箇所を指摘したインナーバルコニーの構造図解。

排水溝の詰まりとオーバーフローの危険性

笠木やサッシ周りと並んで、意外と盲点になりがちなのが、床面にある排水溝(ドレン)のつまりです。

インナーバルコニーは風が吹き込みやすいため、秋から冬にかけての落ち葉や、風で飛んできた砂埃、さらには洗濯物から出る繊維のホコリなどが少しずつ排水口の目皿や奥のパイプに溜まっていきます。

これらが泥状に固まると、雨水がスムーズに排水されなくなってしまいます。

そこに近年の異常気象によるゲリラ豪雨や長雨で一気に大量の雨が降ると、排水能力が追いつかずにバルコニー内で水がプールのようにあふれ出す「オーバーフロー」を引き起こしてしまうことがあります。

インナーバルコニーの床と室内のサッシの段差は、バリアフリーを意識してあまり高さを設けていないお家も多いですよね。

水かさが増してオーバーフローを起こすと、本来は水にどっぷりと浸かることを想定して作られていないサッシの下端の隙間や、壁面の防水層の立ち上がり部分を簡単に越えてしまい、室内の床板や壁の内側に一気に大量の水が浸入してしまいます。これは本当に恐ろしい被害を生みます。

台風の季節や大雨の予報が出る前には、こまめに排水溝周りのゴミや泥をブラシなどで取り除き、スムーズに水が流れる状態を保つことが、ご自身で今すぐできる最大の雨漏り予防かなと思います。お掃除のついでに水を流して、スッと引いていくか確認してみてくださいね。

(出典:国土交通省 Ⅱ 施設の防災性能を低下させる状態とそれらへの対応 閲覧日:2026年3月10日)

内部腐食の確認と赤外線調査の費用の相場

住宅の外壁を赤外線カメラで撮影し、内部の水分による温度差を青く可視化した調査画面のイメージ。

「もしかして雨漏りかも?」と疑いを持った場合、表面のクロスや床材を剥がさずに目視だけで内部の木部の腐食状況や、水がどこから入ってどこを通っているのかを正確に把握するのは、どれだけ経験を積んだプロでもとても難しいのが現実です。

そこで私たちプロの現場では、より確実で根拠のある調査を行うために、医療機関でも使われるような高性能な「赤外線サーモグラフィーカメラ」を使った調査を行うことがあります。

これは、建物の表面の微妙な温度変化を色彩で画面に映し出し、壁の内側に雨水が滞留して温度が下がっている場所をピンポイントで特定する画期的な方法です。

調査方法特徴とメリット・デメリット費用の目安
目視調査職人のこれまでの経験と知識に基づき、コーキングの割れや防水層の浮きなどの劣化箇所を目で見て確認します。費用は安いですが、壁の内部までは分かりません。無料〜3万円程度
散水調査疑わしい箇所に実際にホースで数十分〜数時間水をかけ続け、室内への漏水が再現できるかを確認して原因箇所を特定します。確実性は高いですが時間がかかります。3万円〜15万円程度
赤外線調査専用のカメラを用いて、建物を一切壊さずに内部の水分の動きを温度差として可視化します。広範囲を短時間で調べられますが、天候に左右されることがあります。10万円〜20万円程度

赤外線調査の費用は、機材の専門性や調査報告書の作成を含めると、およそ10万円〜20万円程度が一般的な目安となります。正確な費用感や調査プランは、調査専門の会社や雨漏り診断士が在籍する専門業者の公式サイトをご確認くださいね。

決して安い金額ではありませんが、見えない部分の被害状況を建物を壊さずに可視化できるため、「見当違いの場所を解体して無駄な工事費用がかかってしまった」という最悪の事態を防げるという非常に大きなメリットがあります。

(出典:国土交通省 現在行われているインスペクションについて 閲覧日:2026年3月10日)

ハウスメーカーの責任と裁判や費用負担

新築でお家を建ててから、もし10年未満という早い段階でインナーバルコニーまわりを含む「雨水の浸入を防止する部分」や「構造耐力上主要な部分」から不具合が発生した場合、法律に基づいて守られる可能性があります。

「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」という法律により、そういった部分については、引き渡しから10年間の責任の対象となる可能性があるのです。

まずは、引渡し時の契約書・保証書・住宅瑕疵担保責任保険の有無をご確認いただいたうえで、施工会社や売主に早めにご相談されることが大切です。なお、対象となる範囲や対応してもらえるかは、実際の不具合の原因や部位によって異なりますのでご注意くださいね。

(出典:国土交通省 住宅の品質確保の促進等に関する法律について 閲覧日:2026年3月10日)

そのため、まずは家を建てた建築会社に連絡し、無償で修繕してもらえる可能性が高いです。

しかし、ここからが難しいところで、その雨漏りの原因が「建築時の明らかな施工不良」によるものなのか、それとも「台風などの想定外の自然災害」や「お施主様のメンテナンス不足(排水溝の放置など)による経年劣化」によるものなのかで、業者側と意見が真っ向から食い違い、トラブルに発展するケースも現場では決して少なくありません。

当事者同士の話し合いでスムーズに解決しない場合は、各地の弁護士会などに設置されている「住宅紛争審査会」による「あっせん・調停・仲裁」を利用できることがあります。

ただし、この審査会が取り扱うのは、建設住宅性能評価書が交付されたお家や、住宅瑕疵担保履行法に基づく瑕疵保険が付されたお家など、一定の条件を満たすケースに限られます。利用できるかどうか、事前に対象のお家かを確認しておくと安心ですね。

責任の所在を明確にし、修繕費用や調査費用の負担割合をどうするかについては、建築と法律が絡む非常にデリケートな問題となります。

私たちのような施工業者だけでは判断できない部分も多いため、揉めてしまった場合の最終的な判断は、建築トラブルに精通している弁護士や建築士などの専門家にご相談されることを強くおすすめします。

防水の寿命とメンテナンス周期の目安

0年(新築)、5〜7年(トップコート塗り替え)、10〜15年(防水層改修)の時期を示したタイムライン図。

「防水工事って一度やったら一生モノじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら形あるものは必ず劣化します。

インナーバルコニーの防水層の寿命は、施工されている材質(FRPやウレタンなど)や、日当たりの強さ、歩行の頻度などの環境によって大きく変わってきますが、おおむね10年〜15年が一般的な寿命の目安ですね。

ここで知っておいていただきたい重要なポイントがあります。それは、「防水層そのもの」と、その表面を保護している「トップコート(保護塗料)」は別物だということです。

防水層は水を通さないためのメインの層ですが、紫外線や摩擦に非常に弱いため、一番上にトップコートを塗ってバリアを張っています。このトップコートは劣化が早く、5年〜7年周期での定期的な塗り替えが理想的とされています。

バルコニーの床表面に色あせや細かなひび割れ(ヘアクラック)が見られたり、手で表面をこすったときに白い粉がべったりとつく「チョーキング現象」が起きていたら、それはトップコートの保護機能が失われている注意信号です。

このサインを見逃さず、防水層自体がむき出しになって紫外線でボロボロに傷み、数百万円単位の大掛かりな改修工事になる前に、トップコートの塗り替え(数万円〜十数万円程度)を検討するベストなタイミングかなと思います。

実際の防水工事にどれくらいの日数がかかるのか、また工法ごとの具体的な施工の流れについて知りたい方は、『ベランダ防水工事の時期や工法別の流れ』の記事もあわせてご覧ください。

費用や平米単価と足場代の相場を解説

防水工事単価と足場代の相場を示し、メンテナンスをまとめることで足場代を節約できることを示す解説図。

いざ防水工事を行うとなった場合、一番気になるのが費用のことですよね。防水工事のトータル費用は、バルコニーの床面積(広さ)や、現在の劣化状況(下地からやり直す必要があるか)、そして選ぶ防水の工法によって大きく異なります。

一般的な戸建て住宅でよく使われるFRP防水やウレタン防水の平米単価(1平方メートルあたりの施工費)は、材料費と施工費を合わせて約5,000円〜10,000円程度が目安となります。既存の防水層を撤去する必要がある場合は、さらに撤去費用や産廃処分費が加算されます。

また、インナーバルコニーの工事であっても、資材の搬入経路の確保や、高所作業となる外側の手すり・笠木周りの補修、そして職人の安全確保のために「仮設足場」の組み立てが必要になるケースが多々あります。

足場代は一般的な2階建てのお家で15万円〜20万円ほどかかることが多いです。

バルコニーの工事だけでこの足場代を払うのは少しもったいないので、外壁塗装や屋根のメンテナンス時期(築10年〜15年頃)とタイミングを合わせてセットで計画すると、高額な足場代を一度で済ませられてトータルコストを大幅に抑えることができ、とてもお得ですね。

ここで提示した金額や単価はあくまで一般的な相場としての目安です。建物の形状や劣化の進行度合いによって大きく変動するため、ご自宅の正確な費用については、必ず信頼できる業者に現地調査を依頼したうえで、詳細な見積もりを取って確認してくださいね。

インナーバルコニーの防水工事と業者選び

防水工事を長持ちさせ、確実に雨漏りを止めて成功させるためには、ご自宅の現在のバルコニーの状況や下地の状態にピタリと合った最適な「工法」を選ぶことと、見えない部分まで手を抜かずに施工してくれる「確かな技術を持つ業者」に依頼することが何より重要になってきます。

ここでは、代表的な防水工法の専門的な違いや、施工不良を防ぐための高度な技術ポイント、そして安心してお任せできる優良な業者の見極め方について、現場のリアルな視点からお伝えします。

FRP防水やシート防水とウレタン防水

それぞれの工法の特徴

FRP防水、ウレタン防水、シート防水のそれぞれの素材感と特徴をまとめた比較イメージ図。

インナーバルコニーの防水工事には、建物の構造や用途に合わせて、主に「FRP防水」「ウレタン防水」「シート防水」という3つの代表的な種類が使われます。それぞれの特徴を理解しておくことで、業者からの提案が妥当かどうかを判断しやすくなりますよ。

まず、最近の新築の戸建て住宅で最もよく採用されているのがFRP防水です。FRPとは繊維強化プラスチックのことで、船のボディや浴槽にも使われる素材です。

ガラス繊維が編み込まれたマットを敷き、その上からポリエステル樹脂を塗って硬化させるため、非常に硬くて丈夫で、かつ軽量なのが最大の特徴ですね。

歩行による摩擦にも強いです。ただし、硬いゆえに建物の大きな揺れや木地の収縮に追従しきれず、ひび割れが起きやすいという弱点もあります。

次にウレタン防水です。これは液状のウレタン樹脂をローラーやコテで何層にも塗り重ねて、弾力のあるゴム状の防水層を仕上げる工法です。

液状なので、複雑な形状のバルコニーや、エアコンの室外機が置いてあって動かせないような狭い場所でも、継ぎ目(シーム)を一切作らずにシームレスにきれいに施工できるという素晴らしいメリットがあります。

また、既存の防水層の上から重ね塗りしやすいので、リフォーム工事では一番活躍する工法です。

最後にシート防水です。塩化ビニールやゴムでできた既製品の防水シートを、接着剤や機械を使って下地に張り付けていく工法です。

工場で作られたシートを使うため、職人の腕による仕上がりのばらつきが出にくく、広い面積の屋上やバルコニーを均一に防水するのに非常に向いています。

ただし、シート同士の継ぎ目の処理が甘いとそこから水が入ってしまうため、熱風溶接などの確かな技術が必要です。

私たちステップペイントでは、お客様のバルコニーの現在の劣化状態、下地の材質、ライフスタイル、そしてご予算などを総合的に判断し、プロの目利きで一番最適な工法をご提案させていただいています。

通気緩衝工法と脱気筒による確実な施工

下地の水分を逃がす脱気筒(通気緩衝工法)と、既存ドレンに差し込む改修用ドレンの構造断面図。

すでに雨漏りが発生してしまっていたり、長年の経年劣化で下地となるコンクリートや木部に水分がたっぷりと含まれてしまっている場合、注意しなければならないことがあります。

それは、そのまま水分を含んだ下地の上から、密着させて新しい防水層(特にウレタン防水など)を作ってしまうと、後から太陽の熱で下地の中の水分が水蒸気となって蒸発しようとし、その逃げ場を失った水蒸気の圧力で、せっかく新しく作った防水層が風船のようにポコッと膨れてしまう現象が起きることです。

これが破れるとまた雨漏りしてしまいます。

この厄介な「膨れ」を確実に防ぐために、リフォームの現場でよく採用されるのが「通気緩衝工法(つうきかんしょうこうほう)」という少し特殊な技術です。

通気緩衝シートとあわせて設置される脱気筒(脱気装置)がなぜ防水工事において重要なのか、さらに詳しいメカニズムについては『防水工事の脱気装置の役割と必要性』の記事で解説しています。

これは、下地と防水層を完全に密着させるのではなく、裏面に細かい溝が掘られた通気性のある特殊な緩衝シートを先に敷き詰め、そのシートの上にウレタン防水層を形成するやり方です。

そして、シートの溝を通って集まってきた下地からの湿気を、外へ逃がすための「脱気筒(だっきとう)」というステンレス製などの小さな煙突のような部材を、50平米から100平米に1個程度の割合でバルコニーの端に取り付けます。

これにより、湿気が常に呼吸するように外に排出され、防水層の膨れや剥がれを長期にわたって確実に防ぐことができます。

「とりあえず安く上に塗っておけばいいですよ」と言う業者ではなく、下地の水分量や状態をプロの目でしっかり見極め、リスクを説明したうえで必要に応じてこの通気緩衝工法を提案できるかどうかが、10年後も長持ちする防水工事になるかどうかの大きな鍵になります。

ドレン改修による根本的な漏水対策

インナーバルコニーの中で、雨水を集めて外の縦樋(たてどい)へ排出する役割を持つ「ドレン(排水溝)」の周辺は、床面の防水材と金属やプラスチックの排水金具が交わる部分であり、部材の継ぎ目が集中しています。

そのため、建物の揺れで隙間ができやすく、バルコニーの中でも最も雨漏りが起きやすい最大の弱点のひとつと言えます。

どれだけ床面の防水をきれいにやり直しても、ドレンの内部が長年のサビや劣化で穴が開いて傷んでいれば、そこから水が壁の内部に漏れ出すため、雨漏りは絶対に止まりません。

そこで現場で必ず検討するのが「ドレン改修」です。既存の古いドレンを無理に撤去して建物を傷めるのではなく、古いドレンの上から、蛇腹状になった新しい鉛製などの「改修用ドレン」を奥深くまで差し込みます。

そして、改修用ドレンの広いツバの部分と、床の新しい防水層をしっかりと塗り込んで一体化させることで、水が古いドレンの隙間に流れ込むのを完全にシャットアウトします。

もし防水工事をした後にベランダに水たまりができやすくなったと感じる場合の主な原因と対処法については、以下の『ベランダ防水工事後の水たまりの原因と対策』の記事もぜひ参考にしてくださいね。

こういったドレンの内部や、サッシの下端などの「完成したら見えなくなってしまう部分」こそが雨漏りの急所であり、こういった細部の処理をいかに時間をかけて丁寧に行うかがとても大切だと、私自身、日々現場で作業服を汚しながら実感しています。

防水施工技能士と失敗しない業者選びの基準

「防水施工技能士」の資格と「リフォーム瑕疵保険」の加入の重要性を強調したチェックポイント図。

ここまでお話ししてきたように、防水工事は、ただホームセンターで買ってきた塗料をローラーで塗るだけの簡単な作業では決してありません。

建物の構造を深く理解し、天候や気温に合わせて材料の配合を微調整するような、専門的な知識と長年の勘、そして高い技術が求められる職人技の世界です。だからこそ、業者選びは慎重に行う必要があります。

業者選びのひとつの基準として、「防水施工技能士」という国家資格を持った職人がその会社に在籍しているか、あるいは実際に施工を担当してくれるかを確認する方法があります。

なお、1級防水施工技能士の受検資格は、原則として7年以上の実務経験が必要ですが、学歴や職業訓練歴などによって短縮される場合もあります。

資格の有無だけでなく、これまでの施工実績や見積書の内容、現地調査の丁寧さなどもあわせてしっかり確認していただくことが大切ですよ。

(出典:厚生労働省 技能検定制度について 閲覧日:2026年3月10日)

また、見積もり前の現場調査の際に、バルコニーの床をパッと見て終わりにするのではなく、梯子をかけて外側から笠木を確認したり、必要であれば屋根裏や階下のシミの状況までしっかり時間をかけて確認してくれるかどうかも重要なポイントです。

提出された見積書が「バルコニー防水工事 一式 〇〇万円」とだけ書かれているどんぶり勘定の業者は要注意です。

どのメーカーのなんという材料を使い、どの工法で何平米施工し、下地処理にいくらかかるのか、細かな詳細が明記されているかを必ずチェックしてくださいね。

お客様の素朴な質問に対して、面倒くさがったり専門用語ばかりを並べてごまかすのではなく、分かりやすい言葉で図や写真を使って丁寧に説明してくれる業者は、お客様思いで技術にも自信があり、信頼できるかなと思います。

リフォーム瑕疵保険と保証内容の確認ポイント

工事後の保証内容がどうなっているかは、契約前に必ず書面で確認していただきたい大切なポイントです。保証年数は一律ではなく、工事の内容や工法、その業者の保証制度によって異なります。

特にリフォーム瑕疵保険では、雨水の浸入を防止する部分に関する損害の保険期間は5年間が基本ですが、一定の条件を満たす場合に10年間となることもあります。

また、トップコートの塗り替えだけの場合と、防水層からしっかり直す改修工事とでは保証内容が変わることも多いので、どこまでが対象で何年の保証がつくのかを事前にしっかり確認しておきましょう。

自社保証に加えて、契約前にぜひ確認しておきたい制度のひとつが「リフォーム瑕疵(かし)保険」です。

これは、登録事業者が任意で加入する保険で、対象となるリフォーム工事に由来する不具合について、事業者の責任に基づく補修費用などを補償してくれる仕組みです。

万が一その業者が倒産してしまって責任を果たせない場合でも、発注者であるお客様へ直接保険金が支払われるケースもある、とても心強い制度です。

ただし、すべての防水工事が自動的にこの保険の対象になるわけではありません。加入の有無、対象となる工事の範囲や保険期間、そして現場検査の有無などは商品や条件によって異なります。

「この工事は保険に加入するのか」「どこまでが対象になるのか」といったことを、契約前に書面でしっかり確認しておくことが大切ですね。

(参考:株式会社住宅あんしん保証 リフォーム瑕疵保険について 閲覧日:2026年3月10日)

まとめ:失敗を防ぐインナーバルコニーの防水工事

DIYでシーリングを塞いだ結果、水みちが閉じ込められ、断熱材や柱が腐食していく様子を描いた断面図。

さて、ここまでインナーバルコニーの防水工事について、現場の目線からかなり詳しくお話しさせていただきました。

インナーバルコニーは、お住まいの中でも特に雨漏りのリスクが高く、いざ水が建物の内部に回ってしまうと、階下への被害やシロアリの発生など、室内の被害が想像以上に大きくなりやすいデリケートな場所です。

だからこそ、日々のちょっとした落ち葉やゴミのお掃除であったり、表面が白っぽくなってきたらトップコートを塗り替えるといった定期的なメンテナンスが、お住まい全体の寿命を大きく左右することになります。

「天井にうっすらシミがある、もしかして雨漏りかも?」「築10年以上が経過して、バルコニーの床のひび割れや色あせが気になり始めた」といったサインを見つけたら、決して「まだ大丈夫だろう」とそのまま放置せず、被害が小さいうちに早めに専門業者に点検を依頼してくださいね。

ここで一つだけ強くお願いしたいことがあります。

それは、雨漏りしそうな隙間を見つけたからといって、ご自身でホームセンターのシリコンコーキングなどを買ってきて、安易に塞いでしまうDIYは避けていただきたいということです。

専門知識がないまま隙間を塞ぐと、本来雨水が排出されるべき「水みち」まで塞いでしまい、内部で水が逃げ場を失って、かえって家全体の腐食被害を急激に拡大させてしまうという悲しいケースが現場では本当によくあるため、十分な注意が必要です。

気になることがあれば、まずは私たちのようなプロに一度見せてください。

最終的な判断は専門家にご相談のうえ、ご自宅の現在の状況やご予算に合った適切な防水工事を行うことで、ご家族の思い出が詰まった大切な建物を長く、そして快適に守っていきましょう。いつでもご相談をお待ちしております。

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といった、ちょっとした疑問からでも大歓迎です。強引な押し売りやしつこい営業は一切いたしませんので、大切なご家族の建物を守るために、まずはお気軽にステップペイントまでご相談ください。


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