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外壁のメンテナンスコラム

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外壁塗装は早すぎる?築10年の嘘と適切なタイミングを現場のプロが解説

外壁のカレンダー画像と共に「築10年は本当に早すぎるのか?」と問いかけるイメージ画像。

こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。

ご自宅の外壁を見て、まだ綺麗なのに塗装なんて早すぎるのではと感じることはありませんか。

外壁塗装は築10年を目安に提案されることが多いですが、中には10年は嘘だとかまだするなという意見もあり、何が本当なのか迷ってしまいますよね。

特に木造住宅の場合、20年してない状態だとどのようなデメリットや原因で劣化が進むのか、その必要性やタイミングを正しく知っておくことが大切です。

今回は、築15年で外壁塗装はできますかという疑問や、期間や年数に関する目安、気になる相場や助成金の活用法についても触れていきます。早過ぎるとどうなるのか、逆に遅すぎた場合の注意点も含めて、業者選びのヒントになれば嬉しいです。

記事のポイント

  • 「築10年は早い」説の真偽と推奨時期の裏側
  • 見落とし厳禁!プロが教える劣化サインと放置リスク
  • 損をしないための適正相場と助成金活用術
  • 悪質業者を避け、無駄な工事を防ぐ見極め方

外壁塗装が早すぎると感じる原因と築10年の目安の真意

「まだ見た目は綺麗なのに、もう塗装が必要なの?」と疑問に思う方は非常に多いです。

ハウスメーカーの定期点検や訪問業者から「そろそろ塗り替えの時期です」と言われても、正直ピンとこないことの方が多いのではないでしょうか。

ここでは、なぜ築10年が一つの目安として語られるのか、その背景にある業界の事情や、建物を守るために本当に必要なメンテナンスのタイミングについて、現場の視点からさらに深掘りして解説していきます。

築10年は早い?まだするなと言われる理由

新築から10年経つと、まるで判を押したように塗装の案内が届き始めます。

でも、実際に外壁を見上げてみても、目立った汚れもなく、ヒビも見当たらない。「これならまだ早いんじゃないか?」と感じるのは、消費者として非常に健全な感覚だと思います。

実は、「築10年」という数字が目安として語られやすい背景には、法律上の区切りが関係しています。

一つは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で、新築住宅の「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」について、売主(分譲会社)や請負人(工務店・ハウスメーカー等)が引き渡しから10年間の瑕疵担保責任を負う仕組みです(品確法に基づく義務)。

(参考:住宅瑕疵担保履行法とは|住宅瑕疵担保責任保険協会

ただし、これは「定期的な塗装工事を10年で必ず行うべき」という意味ではありません。あくまで瑕疵があった場合の責任期間の話なので、実際のメンテナンス時期の判断は、外壁材やシーリングの状態・立地環境・仕様によって変わります。

一方で、「まだ早い」という意見が出るのにも理由があります。

それは、「高耐久仕様の外壁材・表面コーティング」の普及です。実際の住宅では、外壁材のグレードや表面処理(親水性・光触媒など)によって、塗り替えの適正時期や、必要な下塗り材(密着プライマー)が大きく変わります。

特に、いわゆる難付着サイディング(特殊コーティング系)は、汚れが付きにくい反面、塗り替え時に下地処理と下塗り材の選定を誤ると密着不良につながることがあります。

だからこそ「築10年だから一律に塗る」ではなく、まずはご自宅の仕様(図面・仕様書)や外壁材の種類を確認し、必要な工法で見積もりを取ることが大切です。

特に屋根材の「コロニアルグラッサ」なども、10年での塗装が必要かどうか判断が難しい代表例です。詳しい判断基準については、以下の『コロニアルグラッサ10年後の塗装は本当に必要?』の記事もあわせてご覧ください。

現場のプロからのアドバイス

「築10年だから」とカレンダーだけで判断するのは危険です。ご自宅の図面や仕様書を確認し、新築時にどんなグレードの外壁材や塗料が使われているかをチェックしてください。

もし「高耐久」や「30年対応」といった記載があれば、通常の塗り替え時期よりも後ろ倒しにできる可能性が高いです。

瑕疵担保責任の10年と、実際の建物の劣化によるメンテナンス時期はイコールではないことを解説した図。

10年は嘘?塗装が必要な劣化原因とタイミング

「外壁塗装の10年説は、業者が仕事を増やすための嘘だ」なんて過激な意見をネットで見かけることもありますが、現場の人間からすると、これは「半分正解で半分間違い」と言わざるを得ません。

なぜなら、建物の寿命を縮める劣化の原因は、時間の経過だけではないからです。

劣化のスピードを決定づけるのは、「紫外線」「雨」「熱」そして「振動」です。例えば、南面の壁は紫外線を強烈に浴び続けるため、塗膜の分解が早く進みます。

一方で、日当たりの悪い北面は紫外線ダメージは少ないものの、湿気がこもりやすく、カビやコケによる浸食リスクが高まります。

また、幹線道路や線路沿いの家は、日々の微細な振動によって、外壁材を固定している釘周りにクラック(ひび割れ)が発生しやすい傾向にあります。

つまり、同じ築10年でも、環境によっては「もう限界」な場合もあれば、「あと5年は余裕」な場合もあるのです。

年数よりも重視すべきなのは、建物が発しているSOSサインです。以下の症状が出ていたら、築年数に関わらずメンテナンスを検討すべきタイミングです。

紫外線、雨、熱、振動がそれぞれどのように外壁にダメージを与えるかを説明したイラスト。

プロが見逃さない劣化のサイン詳細

チョーキング現象(白亜化)

壁を指でこすると白い粉が付く現象です。塗膜が紫外線などで劣化して、樹脂成分が分解され顔料が粉状になって表面に現れている状態で、「塗膜の保護性能が落ちてきたサイン」として要注意です。

放置すると、外壁材が汚れやすくなったり、水分の影響を受けやすくなったりするため、他の劣化症状(ひび割れ・シーリング劣化など)とあわせて点検の目安にしてください。

また、塗膜の異常として「膨れ」が発生している場合の対処法については、以下の『外壁塗装の膨れ補修方法!原因と費用をプロが解説』の記事もぜひ参考にしてください。

シーリングの破断・欠落

サイディングの継ぎ目にあるゴム状のパッキン(シーリング)が切れていたり、痩せて隙間が空いていたりする場合。ここから雨水が直接侵入するため、緊急度が高い状態です。

要注意のひび割れ(構造クラックの可能性)

幅が大きいひび割れは、雨水が入りやすくなるため要注意です。

一般的に幅0.3mm以上のひび割れは構造に影響を与える可能性がある「構造クラック」として注意が必要とされますが、最終的な判断は原因・入り方・深さ・下地まで達しているか等を総合的に確認する必要があります。

幅0.3mm以上のひび割れが見つかった場合は、放置せず、専門家による診断を受けたうえで適切な補修(シール・樹脂注入・下地補強など)を検討してください。

(参考:住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準|国土交通省(PDF)

サイディングの反り・浮き

外壁材が水分を吸って膨張と収縮を繰り返した結果、変形してしまっている状態。一度反ってしまったボードは、塗装やビス止めでは直らず、張り替えが必要になることもあります。

「まだ10年経ってないから」とこれらのサインを無視することの方が、よほどリスクが高いです。逆に、これらの症状が全く見られないのであれば、業者がなんと言おうと「まだ早い」と判断して問題ありません。

チョーキング現象、シーリングの劣化、ひび割れ、サイディングの反りの実際の写真と解説。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

築15年で外壁塗装はできますか?適切な時期

「仕事が忙しくて放置していたら築15年になってしまった。今からでも塗装で大丈夫?」というご相談、実はとても多いです。

結論から申し上げますと、築15年でも塗装工事は十分可能です。ただし、築10年で行う「予防的な塗装」とは少し意味合いが変わってきます。

築15年という時期は、多くの住宅において一次防水(塗膜)の寿命が切れ、二次防水(外壁材の下にある防水シート)だけで雨水の侵入を防いでいる綱渡りの状態であることが多いです。そのため、単に高圧洗浄して色を塗るだけでは済まないケースが増えてきます。

具体的には、以下のような「下地補修」の工程が増える可能性が高いです。

  • ひび割れを埋めるためのコーキング補修箇所が増加する。
  • 反ってしまったサイディングを矯正、あるいは一部張り替える必要が出てくる。
  • 雨水を吸って脆くなったモルタル壁の浮きを補修する(エポキシ樹脂注入など)。

また、デザイン面での制約も出てきます。築浅で劣化が少なければ、今の外壁の模様や柄をそのまま残せる「クリア塗装(透明な保護塗料)」が選べますが、築15年で色あせや補修跡が目立つ状態だと、クリア塗装はできません。

補修跡を隠すために、色付きの塗料で塗りつぶす「エナメル塗装」一択になってしまうことが多いのです。

費用の増加に注意

塗装自体は可能ですが、下地補修の手間賃が上乗せされるため、築10年で塗装するよりも総額で10万〜20万円ほど高くなる傾向があります。

「遅くてもできるけれど、その分コストとリスクは上がる」と覚えておいてください。

築10年前後での予防塗装に比べ、築15年、20年と経過するにつれて補修費用や大規模修繕のリスクが高まることを示した図。

木造住宅の必要性と外壁塗装を20年してない場合のリスク

日本の戸建て住宅の多くを占める木造住宅において、外壁塗装は単なる「見た目のリフォーム」ではありません。それは、建物の骨組みである「木」を腐らせないための、生命維持装置のような役割を果たしています。

(参考:住宅・土地統計調査(令和5年)表7-2「住宅の建て方、構造、階数別住宅数」|e-Stat(政府統計)

「うちは20年塗装してないけど、雨漏りもしてないし平気だよ」と笑っておっしゃる方もいますが、現場を知る人間からすると、背筋が凍るような発言です。

なぜなら、木造住宅の雨漏りは、室内にポタポタ落ちてくるまで気づかない「サイレントキラー」だからです。

外壁の塗膜が劣化し、防水性が失われると、外壁材がスポンジのように水を吸い込みます。その水分はじわじわと壁の内側に浸透し、断熱材を湿らせ、柱や土台といった構造材に到達します。

湿った木材は、腐朽菌(木を腐らせる菌)の温床となり、さらに恐ろしいシロアリを呼び寄せます。

シロアリは湿った木を好んで食べ進むため、気づいた時には柱がスカスカになり、地震が来た時に家を支えきれずに倒壊してしまう……という最悪のシナリオも、決して大げさな話ではないのです。

「20年してない」状態というのは、人間で言えば「20年間一度も歯磨きをしていない」のと同じくらい、リスクが高い状態です。表面上はなんともなくても、内部では確実に虫歯(腐食)が進行している可能性が高い。

もし20年以上メンテナンスをしていないのであれば、塗装だけで済むのか、それともサイディングの張り替えやカバー工法が必要なのか、早急に専門家の診断を受けることを強くおすすめします。

なお、20年経過した状態での具体的なリスクやよくある疑問については、以下の『外壁塗装を20年していない?知恵袋でよくある疑問をプロが解説』の記事もあわせてご覧ください。

雨水が壁内部に浸透し、断熱材や柱を腐らせシロアリを呼ぶ様子を描いた木造住宅の断面図。

デメリットや注意点を解説

ここまで「放置するリスク」をお話ししましたが、逆に「早すぎる塗装」にもデメリットや注意点は存在します。

メンテナンス意識が高いのは素晴らしいことですが、タイミングを間違えると、かえって損をしてしまうこともあるのです。

最大のデメリットは、やはり経済的な損失(コストパフォーマンスの悪化)です。例えば、新築時に期待耐用年数20年のフッ素塗料が塗られているのに、築8年で塗り替えてしまったとします。

すると、本来あと12年は持ったはずの性能をドブに捨てることになります。外壁塗装は一度やれば100万円単位のお金がかかる工事ですから、使える性能は最後まで使い切るのが賢い選択です。

また、技術的なリスクとして「施工不良」の可能性もあります。特に最近の新築住宅で増えている「難付着サイディング(光触媒や親水性コーティングが施されたボード)」は、汚れだけでなく塗料も弾いてしまう性質を持っています。

この性質を見抜かずに、一般的な下塗り材(シーラー)を使って塗装してしまうと、数年で塗料がベロベロに剥がれてくるという悲惨な事故が起きます。

早すぎる段階での塗装は、下地の劣化が少ないため施工しやすい反面、既存の塗膜が強力すぎて新しい塗料が密着しにくいという難しさもあるのです。

信頼できる業者であれば、専用の下塗り材を選定したり、「まだ塗らなくていいですよ」と正直にアドバイスしてくれたりしますが、売り上げ優先の業者だと、何も考えずに塗られてしまう危険性があります。

外壁塗装が早すぎる失敗を防ぐ相場と業者選び

外壁塗装を成功させるための鍵は、実は「塗料選び」よりも「業者選び」と「適正価格の把握」にあります。

どれだけ良い塗料を使っても、施工する職人の腕が悪ければ意味がありませんし、相場を知らなければ不当に高い金額を払わされることになります。ここでは、失敗しないための具体的な判断基準をお伝えします。

外壁塗装の費用相場と工事期間や年数の目安

外壁塗装の費用は、「定価」が存在しないため分かりにくいものですが、ある程度の相場感を持っておくことは非常に重要です。一般的な2階建て住宅(延床面積30坪程度)の場合、80万円〜120万円程度が適正価格の目安となります。

費用の内訳を知ると、なぜその金額になるのかが見えてきます。

項目内容と費用の目安(30坪の場合)
足場代約15万〜20万円。職人の安全確保と品質維持に必須です。「足場代無料」は、この費用を塗料代などに上乗せしているだけのことが多いので要注意。
高圧洗浄費約2万〜4万円。長年の汚れやコケ、古い塗膜を洗い流し、新しい塗料の密着を良くします。
塗装・材料費約40万〜70万円。塗料のグレード(シリコン、フッ素など)や塗装面積によって大きく変動します。通常は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りです。
付帯部塗装約10万〜20万円。雨樋、破風板、軒天、水切りなどの塗装費用です。ここを省くと、壁だけ綺麗で細部が古びた印象になってしまいます。
諸経費・他約5万〜10万円。廃材処理費や現場管理費、交通費などです。
Information

※上記の金額はあくまで目安です。実際の費用は、お住まいの劣化進行度や塗装面積、使用する塗料の種類によって異なります。正確な金額を知るためには、図面確認や現地調査を行った上での正式な見積もりが必要です。

また、工事期間についても知っておきましょう。一般的な戸建て住宅の場合、着工から完工まで約10日〜14日間(2週間前後)かかります。

これは、洗浄した水を乾かす時間や、塗料を塗った後に乾燥させる時間(インターバル)をしっかり確保するために必要な期間です。

もし「足場なしで安くやります」とか「3日で終わらせます」という業者がいたら、それは手抜き工事のサインです。乾燥時間を無視して塗り重ねれば、後で必ず不具合が出ます。

品質を保つためには、どうしても必要な時間があることを理解しておいてください。

実際に工事をしてから「やらなきゃよかった」と後悔しないためのポイントについては、以下の『外壁塗装で後悔しないための費用相場や基礎知識』の記事もあわせてご覧ください。

足場代(約20%)、材料費(約45%)、付帯部塗装費などの割合を示し、足場代無料がありえないことを解説した図。

助成金を活用して塗装費用を抑えるポイント

外壁塗装は決して安い買い物ではありません。そこで確認したいのが、自治体などが実施している「助成金・補助金」制度です。制度の有無や対象工事は地域によって大きく異なりますが、条件が合えば工事費の負担を軽減できる可能性があります。

なお、国の支援制度は「省エネ化」「耐震化」「長寿命化」など性能向上リフォームが中心で、外壁塗装“単体”では対象外となることもあります。まずはお住まいの自治体の制度と要件を確認するのが確実です。

(参考:住宅リフォームの支援制度 – 国土交通省

現在、多くの自治体で実施されているのが、「省エネ改修(エコリフォーム)」に対する補助です。具体的には、室内の温度上昇を抑える「遮熱塗料」を使って屋根や外壁を塗装する場合などが対象になります。

また、地域経済の活性化を目的として、「地元の施工業者を利用してリフォームする場合」に補助金を出す自治体も少なくありません。

助成金を受け取るための鉄則

「契約・着工前」に申請が必要なケースが多い

多くの制度は事前申請が基本です。工事後に「領収書があるので申請したい」としても、受付できない(対象外になる)ケースが少なくありません。補助金を使う可能性がある場合は、必ず契約前に自治体の要件と手順を確認してください。

予算は早い者勝ち

多くの自治体で年間予算が決まっており、先着順で締め切られます。特に春や秋の塗装シーズンは申し込みが殺到し、早期終了することも多いので、年度初め(4月〜5月)のチェックが重要です。

塗料や業者の指定

日射反射率50%以上の塗料を使うこと」や「市内の登録業者を使うこと」など、細かい条件があります。

ご自身で市役所に問い合わせるのも良いですが、地元の塗装業者はその地域の助成金事情に精通していることが多いです。「うちの地域で今使える補助金はありますか?」と見積もり段階で聞いてみるのが、一番確実で手っ取り早い方法ですね。

信頼できる外壁塗装業者の選び方と見極め方

「塗装業者は星の数ほどあるけれど、どこに頼めばいいか分からない」というのが本音ではないでしょうか。残念ながら、リフォーム業界には悪質な業者も存在します。

国民生活センターの公表資料では、訪問販売によるリフォーム工事に関する相談が、直近の年度でも1万件規模で推移しています。(出典:国民生活センター『訪問販売によるリフォーム工事・点検商法』

「早すぎる」と不安を煽る業者や、手抜き工事をする業者を避け、信頼できるパートナーを見つけるための「見極めポイント」を3つご紹介します。

1. 診断報告書の「質」を見る

見積もりを出す前に、どれだけ丁寧に家を見てくれたかが重要です。屋根に登ったり、高所カメラを使ったりして調査し、劣化箇所を写真に撮って解説してくれる業者は信頼できます。

逆に、家の周りをぐるっと一周しただけで「100万円です」と言うような業者は、家の状態を見ていないのと同じです。

2. 「一式」見積もりはNG

見積書に「塗装工事一式」としか書かれていない場合は要注意です。本来の見積書には、「塗料の商品名(メーカー名)」「使用する缶数」「塗装面積(㎡)」「単価」が細かく記載されているはずです。

詳細が分からないと、安い塗料を薄めて使われても文句が言えません。

3. 資格と許可証の有無

「一級塗装技能士」などの国家資格を持っている職人が在籍しているか、また「建設業の許可」を持っている業者かどうかも一つの目安になります。資格が全てではありませんが、知識と技術を公的に証明されていることは安心材料になります。

診断報告書の有無、見積書の詳細さ、有資格者の在籍を確認するための3つのチェックポイント。

塗料の種類による耐用年数の違い

最後に、具体的な塗料の種類についてお話しします。「外壁塗装の寿命」は、実は運任せではなく、どの塗料を選ぶかによってある程度コントロールすることが可能です。

新築時の塗料が10年でダメになったとしても、次は15年、20年持つ塗料を選べば、次回のメンテナンス時期を先送りにできるのです。

現場でお客様とお話ししていると、「一番高いやつがいいんでしょ?」とか「安く済ませたいから一番下で」といった極端なご意見をいただくことがあります。

しかし、正解は「ご自身のライフプランに合った塗料を選ぶこと」です。あと何年その家に住むのか、お子さんに家を残すのかによって、ベストな選択肢は変わってきます。

塗料グレード耐用年数 (期待寿命)価格帯 (比較)現場から見た特徴と推奨ケース
シリコン塗料8〜15年 (一般的な目安: 10〜12年)★☆☆【スタンダード】 現在も多くの現場で使用される定番塗料です。製品による品質の差が激しいので、信頼できるメーカー品を選ぶのが鉄則。「あと10年住んで、その後は売却や建て替えを考えている」という方には最適です。
ラジカル制御形 塗料12〜16年★★☆【コスパ最強】 価格はシリコンとほぼ変わらないのに、劣化因子(ラジカル)を抑える技術により耐久性が向上しています。今、現場で最もおすすめすることが多い「新定番」です。迷ったらこれを選べば間違いありません。
フッ素塗料15〜20年★★★【高耐久の王道】 東京スカイツリーや商業ビルなど、簡単に塗り替えられない場所で使われる信頼の実績があります。紫外線に強く、汚れも落ちやすいのが特徴。美観を長く保ちたい方におすすめです。
無機塗料15〜25年 (製品により異なる)★★★★【最高峰グレード】 ガラスなどの無機物を配合し、紫外線で分解されない最強の塗膜を作ります。ただし、塗膜が硬いため、ひび割れしやすい外壁には不向きな場合も。「塗装回数を減らしてトータルコストを下げたい」方向け。
Information

耐用年数は使用環境、施工条件、製品によって大きく異なります。

「足場代」を節約するライフサイクルコストの考え方

塗料選びで最も重要な視点は、一回の工事金額ではなく、「30年間でトータルいくらかかるか(ライフサイクルコスト)」です。

塗装工事には、毎回必ず「足場代」がかかります(一般的な戸建てで約15万〜20万円)。

安い塗料を選んで10年ごとに3回塗り替えるのと、高い塗料を選んで20年に1回(または30年で2回)で済ませるのとでは、足場代を払う回数が変わってきます。

  • シリコン塗料(耐久10年)の場合
    30年間で3回の塗装が必要 = 足場代も3回分支払い
  • 無機塗料(耐久20年超)の場合
    30年間で1〜2回の塗装で済む = 足場代が1回分以上浮く!

このように計算すると、初期費用で10万円高くても、高耐久なフッ素や無機塗料を選んだ方が、結果的に数十万円お得になるケースが非常に多いのです。

10年ごとに3回塗装する場合と、高耐久塗料で回数を減らす場合の足場代の差額を示したシミュレーション図。
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

ウレタンやアクリル塗料は?

かつて主流だった「アクリル」や「ウレタン」塗料は、耐久年数が5〜8年程度と短いため、現在、戸建て住宅の外壁全体を塗るために提案する優良業者はほとんどいません(雨樋などの付帯部には使うことがあります)。

もし外壁全体にウレタン塗料を勧めてくる業者がいたら、安さだけで契約を取ろうとしている可能性があるので注意が必要です。

自分の家に合う塗料はどれ?現場のプロ視点の選び方

最後に、現場担当の私ならどう選ぶか、簡単な基準をお伝えします。

  • 「あと10年〜15年住んで、その後は家を手放す・建て替える」
    ラジカル制御形塗料がベスト。コストを抑えつつ、住んでいる間の美観はしっかり保てます。
  • 「今の家に30年以上住み続けたい、子供に譲りたい」
    フッ素塗料または無機塗料。初期投資をしてでもメンテナンス回数を減らすのが賢い選択です。
  • 「外壁にひび割れが多い(モルタル壁など)」
    硬い無機塗料よりも、少し柔軟性(弾性)のある高品質シリコンやフッ素の方が、ひび割れに追従して水を防いでくれる場合があります。

塗料は「高ければ良い」というわけではなく、壁の材質との相性もあります。カタログのスペックだけでなく、「うちの壁に塗った場合のリスク」まで説明してくれる業者に相談して、最適なプランを選んでください。

まとめ:外壁塗装は早すぎると判断する前に

今回は、「外壁塗装がまだ早すぎるのではないか」という疑問や不安をお持ちの方に向けて、築10年という時期が持つ本当の意味や、塗り替えのベストタイミングについて、現場の視点から詳しく解説してきました。

最後に、現場担当として私が一番お伝えしたいことは、「『早すぎる』という感覚自体は、決して間違っていない」ということです。

業者に言われるがまま工事をするのではなく、「本当に今必要なのか?」と立ち止まって考えることは、悪質なリフォーム詐欺や不要な工事を防ぐために、とても大切な防衛本能です。

しかし、その「早すぎる」という判断を、「カレンダー(築年数)」や「パッと見の印象」だけで下してしまうのは非常に危険です。

  • 築8年でも、南面のシーリングが切れていれば、そこから雨漏りが始まるかもしれません。
  • 築15年でも、北面の日陰にある外壁がボロボロになっていれば、内部結露で柱が腐っているかもしれません。

私たちプロが見ているのは「年数」ではなく、建物が発している「SOSサイン」です。

「まだ早い」と自己判断して放置した結果、見えない壁の中で雨漏りが進行し、気づいた時には数百万円規模の修繕工事(サイディングの張り替えやシロアリ駆除)が必要になってしまった……という残念なケースを、私は現場で何度も見てきました。

賢い選択をするための3ステップ

  1. 疑う
    「キャンペーンで安いから」といった営業トークを鵜呑みにせず、「なぜ今必要なのか」を疑う。
  2. 知る
    信頼できる専門業者に診断を依頼し、写真や数値(含水率など)で自宅の現状を正しく知る。
  3. 選ぶ
    診断結果をもとに、「予防のために今塗る」のか、「あと3年持たせるために部分補修で済ませる」のかを自分で選ぶ。
営業トークを疑い、診断で事実を知り、自分で選ぶという外壁塗装検討のプロセス図。

横浜市・川崎市・東京都で外壁塗装や防水工事をお考えの方へ

外壁塗装は、家を綺麗にする「化粧」であると同時に、家を長持ちさせるための「予防医療」でもあります。

病気になってから手術をするよりも、健康診断を受けて予防する方が、身体の負担も費用の負担も軽いのと同じで、「少し早いかな?」と思う時期に一度点検を受けておくことが、結果的に一番の節約になります。

「診断をお願いしたら、しつこく営業されるんじゃないか…」と心配される方も多いですが、ご安心ください。

私たちステップペイントでは、お客様に必要な選択肢をご提案するだけです。「まだ塗装は不要です」と正直にお伝えすることも、私たちの重要な仕事だと考えています。

「ちょっと壁の状態を見てほしい」「他社で見積もりを取ったけど、適正か見てほしい」といったご相談でも大歓迎です。大切なお住まいを守るために、ぜひ私たちの専門知識を使ってください。

いつでもお気軽にご連絡をお待ちしております。


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