
こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。
外壁塗装や屋根塗装に加え、内装リフォームにも精通しています。2級建築施工管理技士として、塗装から内装仕上げまでトータルに対応し、建物全体の美しさと快適さを追求しています。
お客様に安心してお任せいただけるよう、丁寧な施工と誠実な対応を心がけています。
「そろそろ外壁塗装の時期だけど、種類が多すぎてどれがいいのかわからない」「高いお金を払うなら、絶対に失敗したくない」……そんなふうに悩んでいませんか?
外壁塗装は数十万円から百万円を超える大きな買い物。だからこそ、「外壁塗装で一番いい塗料はどれ?」という正解を知りたいと思うのは当然のことです。
実は、今の塗装業界には「とりあえずこれを選べば間違いない」と言える、コストパフォーマンス抜群の塗料が存在します。その一方で、どんなにハイグレードな良い塗料を選んでも、自宅の外壁材との相性が悪ければ、施工後すぐに剥がれてしまうという恐ろしいリスクも潜んでいるんです。
ネット上には「ランキング」や「おすすめ」の情報が溢れていますが、本当に現場で選ばれている塗料は限られています。この記事では、私たちプロが実際の現場でその実力を実感している「2026年の最適解」を、忖度なしでズバリお伝えします。
記事のポイント
- 2026年現在、最もコスパが良い「間違いない塗料」の把握
- 「耐久性重視」や「遮熱重視」など、目的に合ったベストな選択肢の提示
- カタログ数値だけでは見えてこない、プロだけが知る「失敗しない選び方」
- 塗料の性能を100%引き出すために必要不可欠な「施工の条件」の解説
- 1. 外壁塗装で一番いい塗料はラジカル制御型が本命!
- 1.1. コスト重視ならラジカル制御型が最適解
- 1.2. 耐久性を求めるなら無機塗料を選ぶべき
- 1.2.1. 生涯コストで150万円もお得になる計算!?
- 1.3. 日本ペイントなど主要メーカーの特徴比較
- 1.4. 2026年人気色と汚れにくい色の選び方
- 1.4.1. 虫が寄り付きにくい色がある!?
- 1.5. 難付着サイディングには専用の下塗りが必要
- 1.5.1. このサインがあったら要注意!
- 2. 外壁塗装で一番いい塗料は施工で決まる
- 2.1. シーリング材も高耐久なものを選定する
- 2.1.1. 「セット選定」が鉄則です
- 2.2. オリジナル塗料の提案には注意が必要
- 2.2.1. オリジナル塗料には「2つの致命的リスク」がある
- 2.3. 足場設置に合わせて防犯対策も行おう
- 2.4. 艶ありと艶消しの最新トレンドと機能性
- 2.4.1. デザインでの使い分け
- 2.5. まとめ:外壁塗装で一番いい塗料は信頼できる業者と共に
- 2.5.1. 横浜市・川崎市・東京都で外壁塗装や防水工事をお考えの方へ
外壁塗装で一番いい塗料はラジカル制御型が本命!

「結局、迷ったらどれを選べばいいの?」という問いに対して、2026年の今、私たちが最も自信を持っておすすめする「一番いい塗料」のカテゴリーがあります。それはズバリ、「ラジカル制御型塗料」と呼ばれるタイプです。
数年前までは「シリコン塗料」がコストと性能のバランスが良いスタンダードとされていましたが、近年は状況が変わってきました。シリコン系と近い価格帯で選べるケースも多い一方で、耐久性を重視して「ラジカル制御型」を選ぶ方が増えています。
なぜこれほどまでにおすすめなのか、その理由と具体的な製品選びのポイントを、もう少し深掘りして解説していきましょう。
コスト重視ならラジカル制御型が最適解
もしあなたが「無駄な出費は極力抑えたいけれど、安物買いで失敗してすぐに塗り替えるのは嫌だ」と考えているなら、間違いなくラジカル制御型塗料が最適解です。
先ほどもお伝えしましたが、シリコン系とラジカル制御型は、価格帯が近い見積もりになることも多いです(目安として㎡あたり2,500円〜3,500円程度とされるケースがあります)。
また、期待耐用年数も環境や製品で幅がありますが、シリコン系はおおむね10年〜13年程度、ラジカル制御型(代表例:パーフェクトトップ系など)はおおむね12年〜15年程度が目安として語られることが多いです。
ここがポイント!
あえて普通のシリコン塗料を選ぶメリットは、今や「1円でも安くしたい」という極端な場合以外、ほとんど見当たりません。同じような予算感で、数年長く家を守ってくれるなら、ラジカル制御型を選ばない手はないですね。
少し専門的な話をすると、「ラジカル」というのは、紫外線などをきっかけに塗膜の中で発生しやすい“劣化因子(反応性の高い物質)”のことです。これが増えると樹脂の劣化が進み、結果として外壁を触ると白い粉がつく「チョーキング現象」につながることがあります。
ラジカル制御型塗料は、たとえば顔料(酸化チタンなど)の表面を覆ってラジカルの発生を抑えたり、HALS(光安定剤)でラジカルを捕まえたりといった仕組みを組み合わせ、塗膜の劣化を抑える考え方の塗料です。
耐久性を求めるなら無機塗料を選ぶべき

「今の家にあと30年は住み続けるつもりだ」「足場を組む工事は面倒くさいし、ご近所に気を使うから回数を減らしたい」そんなふうに、目先の安さよりも「将来の手間とトータルコスト」を重視するあなたには、耐久性を最優先に考えた「無機塗料(有機無機ハイブリッド塗料)」が“最上位クラスの有力候補”になります。
一般的な塗料が紫外線で劣化してしまうのは、主成分である「有機樹脂」が分解されるからです。これに対し、無機塗料はガラスや石といった、紫外線で分解されない「無機物」を成分に取り込んでいます。窓ガラスが何十年経っても劣化しないのと同じ理屈で、この塗料は紫外線などのダメージをほとんど受け付けません。
その結果、無機塗料は製品にもよりますが、カタログ上の期待耐用年数として20年〜25年とされるケースもあります。ただし、実際の寿命は下地の状態や立地環境、施工品質によって前後します。
生涯コストで150万円もお得になる計算!?
35歳で家を建て、85歳までの50年間住むと仮定しましょう。
【一般的なシリコン塗料(寿命10年・100万円)】
10年ごとに塗り替えが必要なため、計4回の工事で総額400万円かかります。
【無機塗料(寿命20年以上・125万円)】
初期費用は少し高いですが、20年ごとの塗り替えで済むため、計2回の工事で総額250万円。
なんと、最初に少し勇気を出してグレードを上げるだけで、生涯では150万円もの節約になり、さらに工事の煩わしさも半分で済む――という“同条件での概算”が成り立ちます(実際は物価・下地劣化・補修範囲・足場費などで総額は変動します)。

日本ペイントなど主要メーカーの特徴比較

塗料の種類が決まったら、次は「どのメーカーの製品を使うか」ですが、迷ったら実績が多い主要メーカー(日本ペイント、エスケー化研、関西ペイントなど)の製品から選ぶのが堅実です。
なぜなら、彼らは研究開発を継続しながら日本の気候風土に合わせた製品を展開しており、施工実績(データ)の蓄積も豊富だからです。
現場で私たちが実際に扱い、その実力を肌で感じている代表的な3社の特徴を、プロの視点で比較しました。
| メーカー | 特徴・強み・代表製品 | 現場担当者のリアルな評価 |
|---|---|---|
| 日本ペイント (ニッペ) | 創業140年を超える業界のリーディングカンパニー。ラジカル制御型の代表製品として知られる「パーフェクトトップSi(旧:パーフェクトトップ)」は、塗料選びの比較対象(ベンチマーク)として名前が挙がりやすい製品です。 | 【安定感No.1】 塗料の伸びが良く、職人の腕によるムラが出にくいのが特徴。迷ったら日本ペイントを選んでおけば、品質トラブルのリスクは最も低いと言えます。 |
| エスケー化研 (SK Kaken) | 建築仕上げ塗材で国内シェアNo.1を誇るガリバー企業。「エスケープレミアムシリコン」など、高性能でありながら価格を抑えたコスパの高い製品ラインナップが強み。 | 【コスパ最強】 「良いものを安く提供する」という企業努力が凄まじいです。予算は抑えたいけれど性能は妥協したくない、というお客様には真っ先にご提案します。 |
| 関西ペイント (カンペ) | 自動車用塗料などの工業分野でも強力な技術力を持つ実力派。乾燥性や耐候性などの工夫で、季節要因による段取りの悩みを減らしやすい「アレスダイナミックTOP」など、現場目線の機能性塗料が得意です(ただし、降雨・降雪・結露が予測される状況では塗装を避けるのが基本です)。 | 【技術力重視】 梅雨時期の工事や、湿気が多い立地条件など、「普通に塗っては不具合が出そうだな」という現場でも、安心して使える心強い製品が多いです。 |
これら大手メーカーの製品(カタログ品)を選ぶ最大のメリットは、「誰でも性能や仕様をネットで確認できる透明性」と、「将来のメンテナンスの確実性」です。
数年後に部分的な補修が必要になった際も、同じ塗料が手に入りやすく、色合わせや相性の問題に悩みません。「安心を買う」という意味でも、この3社の中から選ぶことを強くおすすめします。
2026年人気色と汚れにくい色の選び方

「一番いい塗料」を選んで耐久性は確保できても、最終的な満足度を大きく左右するのは、実は「色選び」です。特に2026年のトレンドは、単なるベージュではなく、グレーとベージュを掛け合わせた「グレージュ」や、温かみのある「ブロークンホワイト」といった、落ち着いたニュアンスカラーに人気が集中しています。
なぜこれらの色が選ばれるのか? それはおしゃれだからという理由だけではありません。実は、外壁の汚れ(砂埃、排気ガス、土埃など)のほとんどは「中間色(薄い茶色や灰色)」をしています。真っ白な壁には黒っぽい雨だれが目立ち、真っ黒な壁には白い鳥のフンや砂埃がくっきりと見えてしまいます。
しかし、最初から汚れに近い色(グレーやベージュ系)を塗っておくことで、汚れが同化し、長期間「きれいな見た目」をキープできるのです。これを「保護色効果」と私たちは呼んでいます。
色選びで失敗しないための具体的な対策や、サンプル確認のコツについては、以下の『外壁塗装でサンプルと色が違う?原因と後悔しない対策を現場が解説』の記事もぜひ参考にしてください。
虫が寄り付きにくい色がある!?
虫が集まるかどうかは、外壁の色そのものよりも、夜間の照明が出す光(とくに紫外線など短い波長)に反応する“走光性”の影響が大きいです。外壁色で劇的に変わるとまでは言い切れませんが、明るい外壁は照明の光を反射して周囲がより明るく見えるため、結果として虫が寄りやすく感じるケースはあります。
「夏場の夜、玄関灯に虫が集まるのが嫌だ」という方は、外壁色だけに頼るより、まずは玄関灯を“紫外線の少ないタイプ”に替えるなど、照明側の対策もセットで考えるのがおすすめです。
また、色選びで失敗しないための鉄則として、「色見本は必ず屋外の太陽光の下で確認する」ことを覚えておいてください。室内で見る色と、外で見る色は、面積効果(面積が広いほど明るく鮮やかに見える現象)も相まって全くの別物に見えるからです。
難付着サイディングには専用の下塗りが必要
塗料選びにおいて、一般の方にはあまり知られていませんが、プロの間では「最も警戒すべき落とし穴」と言われている重要なポイントがあります。それが、「難付着(なんふちゃく)サイディング」の問題です。
2000年代以降に建てられた住宅の一部(特に大手ハウスメーカーの家など)では、新築時の外壁材に「光触媒」や「無機コート」、「親水性フッ素」といった特殊なコーティングが施されている場合があります。
これらは「汚れを弾いて寄せ付けない」という素晴らしい機能を持っていますが、塗り替えの際にはそれが仇となります。なんと、「新しく塗る塗料さえも汚れとみなして弾いてしまう」のです。
築年数だけで判断せず、適切な塗装タイミングを見極める詳細については、以下の『外壁塗装は早すぎる?築10年の嘘と適切なタイミングを現場のプロが解説』の記事もぜひ参考にしてください。
もし、この性質を見抜けずに一般的な下塗り材(シーラー)を使ってしまうと、十分な密着が得られず、上塗りが高級でも早期に不具合が出るリスクが高まります。
症状の出方は下地や環境で差がありますが、数年以内に剥がれ・膨れなどが起きるケースもあるため、難付着面に対応した下塗りの選定と、事前の密着確認がとても重要です。
このサインがあったら要注意!
「築10年以上経っているのに、壁がピカピカで汚れていない」「手で壁を擦っても、白い粉(チョーキング)がつかない」一見良い状態に見えますが、これらは難付着サイディングの可能性が高い危険信号です。
見積もりの際は、必ず業者「ラッカーシンナーによる溶解テストや、クロスカット試験で密着確認を行いましたか?」と確認してください。ここを曖昧にする業者には依頼してはいけません。
外壁塗装で一番いい塗料は施工で決まる

ここまで「塗料(モノ)」の話をしてきましたが、実を言うと、塗装工事の成功の半分以上は「施工(ヒト)」で決まると言っても過言ではありません。
最高級の無機塗料を使っても、下地処理が適当だったり、標準使用量(メーカーが定めた規定量)を守らず薄めて塗られたりすれば、その性能は全く発揮されません。逆に、そこそこのグレードの塗料でも、丁寧に厚く塗ればカタログ値以上に長持ちすることもあります。
後半は、こうした施工品質を見極めるためのプロの視点をお話しします。
シーリング材も高耐久なものを選定する

サイディング住宅の塗装において、多くの人が見落としがちですが、実は塗料選び以上に極めて重要なのが「シーリング(コーキング)材」の選定です。
外壁材の継ぎ目や窓枠の周りにあるゴム状の目地材のことですが、このシーリングは紫外線や振動の影響を最も受けやすく、外壁全体の中で「真っ先に劣化が始まる弱点」なのです。
ここでよくある失敗例をご紹介します。奮発して「耐用年数20年の無機塗料」を選んだのに、見積もりのシーリング材が「標準的な汎用品(寿命7〜10年)」のままだった、というケースです。
これが何を意味するかお分かりでしょうか?
10年後、高価な無機塗料のおかげで外壁面はピカピカのままです。しかし、目地のシーリングだけがボロボロにひび割れ、そこから雨水が侵入し始めます。結果、シーリングを打ち替えるためだけに、再び20万円近くかかる「足場」を組まなければならなくなるのです。
これでは、何のために高い塗料でメンテナンス回数を減らそうとしたのか、全く意味がなくなってしまいます。
シーリングのメンテナンスや、DIYでの補修が可能かどうかの判断基準については、以下の『外壁のコーキングをDIYで!増し打ちのやり方とできない条件』の記事もぜひ参考にしてください。
「セット選定」が鉄則です
高耐久な塗料(ラジカル制御や無機など)を選ぶときは、必ずシーリング材もそれに見合った高耐久グレードを選んでください。私たちプロが推奨するのは、「オートンイクシード」のような超高耐久シーリング材です。
メーカー公表では期待耐用年数“約30年”とうたわれていますが、これはあくまで「期待寿命」であり、実際の耐久性は目地条件や環境、施工で変動します(保証年数とは別です)。
「塗料とシーリングの寿命を合わせる」。
これが、将来の無駄な足場代を節約し、トータルコストを最小限に抑えるための大事な考え方です。
オリジナル塗料の提案には注意が必要

訪問販売業者や一部のリフォーム会社で頻繁に聞かれるのが、「うちの会社が独自開発したセラミック配合のオリジナル塗料です」「メーカーと共同開発したここだけの限定品です」といったセールストークです。
「オリジナル」と言われると、なんとなく高性能で特別なものに聞こえますが、私たちプロの視点から言わせてもらうと、これには最大限の警戒が必要です。
冷徹な事実をお伝えすると、新しい塗料をゼロから開発するには、巨大な化学プラントと数百人の研究員、そして何年もの耐久実験が必要です。一介のリフォーム会社にそれが可能でしょうか?
答えはNOです。ほとんどの「オリジナル塗料」の正体は、大手塗料メーカーの既存製品(中級グレードのシリコンなど)のラベルを貼り替えただけの「OEM製品」です。
オリジナル塗料には「2つの致命的リスク」がある
1つ目は「価格のブラックボックス化」です。市場に出回っていないため定価や相場が存在せず、業者が見積もり金額を自由に設定できてしまいます。中身は普通のシリコンなのに、最高級無機塗料以上の価格で売りつけられるケースが後を絶ちません。
2つ目は「将来のメンテナンス不能リスク」です。もしその業者が倒産してしまったら、壁に何が塗られているのか誰にも分からなくなります。成分不明の塗膜には、次の塗り替え時にどの下塗り材を使えばいいか判断できず、最悪の場合、塗装ができない(してもすぐ剥がれる)という事態に陥ります。
特別な事情がない限り、日本ペイント、エスケー化研、関西ペイントといった、インターネットで誰でもカタログ(仕様書)が見られる「大手メーカーの既製品」を選んでください。それが、品質、適正価格、そして将来のメンテナンス保証を確保する唯一の道です。
足場設置に合わせて防犯対策も行おう

「一番いい塗料」選びとは少し視点が変わりますが、現場管理者として、工事期間中の「防犯」と「足場の有効活用」についてもアドバイスさせてください。
外壁塗装の工事期間(通常10日〜2週間程度)は、家の周囲に足場が組まれ、飛散防止用のメッシュシートで覆われます。実はこの期間、普段は外から丸見えの窓などがシートで隠れて死角になるため、空き巣にとっては「侵入しやすい環境」になってしまうリスクがあるのです。
過度に怖がる必要はありませんが、以下の対策を意識することで、セキュリティレベルを格段に上げることができます。
- 窓の施錠徹底と補助錠の設置
普段開けない2階の小窓も含め、すべての窓の施錠を徹底してください。さらに、サッシ枠に取り付ける簡易的な「補助錠(ホームセンターで数百円で購入可能)」を設置するだけで、侵入の難易度は跳ね上がります。 - センサーライトの設置
足場があることを逆手に取り、普段は手が届かない高い位置に「人感センサーライト」を設置するのも有効です。工事に合わせて職人に依頼すれば、配線などもきれいに処理して設置してくれるケースが多いです。
また、足場代は一般的な戸建てで15万円〜25万円ほどかかる高額な仮設費用です。せっかく足場があるのなら、塗装以外のメンテナンスも一緒にやってしまいましょう。
「雨樋(あまどい)の掃除や補修」「2階の窓ガラスや網戸の拭き掃除」「アンテナの点検」など、これらを単独で頼むとまた足場代がかかってしまいます。塗装工事は、家全体をメンテナンスし、より安全で快適な住まいにグレードアップする絶好のチャンスだと捉えてみてください。
艶ありと艶消しの最新トレンドと機能性

最後に、家の印象を決定づける「艶(ツヤ)」の選び方について、プロの視点からアドバイスします。
「新築のようなピカピカした仕上がりは素敵だけど、いかにも『塗りました』という感じがして少し安っぽく見えないか心配……」「最近流行りのマットな質感にして、高級感のある落ち着いた雰囲気にしたい。でも、艶消しは汚れやすいって本当?」
現場でも、このような相談を非常に多く受けます。
正直にお話しすると、かつての塗料業界の常識では「耐久性をとるなら艶あり(全艶)一択」でした。従来の艶消し塗料は、艶あり塗料に「艶消し剤(微細な粉末)」を混ぜて表面をザラザラにすることで光を乱反射させていました。
このザラザラが原因で、汚れが溜まりやすく、また塗膜の結合力が弱まるため、寿命が短いというのが致命的な弱点だったのです。
しかし、2026年の今は違います。塗料技術の進化により、この「艶消しの弱点」を完全に克服した革新的な製品が登場しています。
例えば、日本ペイントの「パーフェクトトゥルーマット」はその代表格です。これは艶消し剤を混ぜるのではなく、塗膜の構造そのものをナノレベルで制御することで、完全なマット仕上げでありながら、汚れを弾き、紫外線にも強いという画期的な性能を実現しています。
デザインでの使い分け
和風建築や、モダンでシックなデザインの住宅には、落ち着いた「艶消し(マット)」や「3分艶」が抜群に映えます。逆に、洋風のサイディング住宅などで、明るく元気な印象にしたい場合は「艶あり」が適しています。「機能で我慢して色や艶を決める」時代は終わりました。
今は、好みのデザインに合わせて自由に艶を選んでも、十分な耐久性を確保できる時代になったのです。
まとめ:外壁塗装で一番いい塗料は信頼できる業者と共に

今回は「外壁塗装で一番いい塗料」という究極の問いについて、2026年の最新技術と現場のリアルな視点から解説してきました。最後に、この記事で最もお伝えしたかった重要ポイントを改めて整理します。
これだけは覚えておいてください。
- コストパフォーマンスを最優先するなら、迷わず「ラジカル制御型塗料」を選んでください。
- 初期費用が多少かかっても、将来のメンテナンス回数を減らしたいなら「無機塗料」が決断の正解です。
- 外壁がきれいでも目地が割れては意味がありません。シーリング材も高耐久グレードで寿命を統一しましょう。
- 正体不明のオリジナル塗料より、誰もが知る大手メーカーのカタログ記載品(標準品)が、結局は一番安心です。
あえて厳しいことを言いますが、「誰にとっても100点満点の魔法の塗料」はこの世に存在しません。
「一番いい塗料」とは、あなたの家の外壁が現在どのような状態なのか(難付着サイディングなのか、モルタルなのか)、そして、あなたがその家にあと何年住み続けたいのかという「ライフプラン」によって、一人ひとり答えが異なるからです。
塗料はあくまで「半製品」です。信頼できる職人の手によって、適切な下地処理と既定の塗布量が守られて初めて、カタログ通りの性能を発揮する「完成品」となります。だからこそ、塗料選びと同じくらい、あるいはそれ以上に「誰に頼むか」という業者選びにこだわってください。
この記事が、あなたの住まいを守るための賢い選択の一助となれば、現場担当としてこれ以上の喜びはありません。
信頼できるパートナー(施工業者)と巡り会い、納得のいく塗り替え工事ができることを、心より応援しております!







