
こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。
最近、夏の暑さ対策として「遮熱塗料」に関心を寄せるお客様が本当に増えてきました。「メーカーがたくさんあってどれが良いかわからない」「本当に効果があるの?」といったご相談をよくいただきます。
確かに、日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研といった大手から、アステックペイントのような機能性重視のメーカーまで、各社が様々な製品を出しているので迷ってしまうのも無理はありません。
カタログを見比べても、専門用語ばかりで耐久性や単価の違いが分かりにくいこともありますよね。中には「遮熱塗料は効果なし」なんて口コミを見て不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、現場を知る私の視点で、遮熱塗料メーカー各社の特徴や価格、おすすめの選び方を徹底的に比較して解説します。
メリットやデメリット、断熱塗料との違いといった基礎知識から、プロが重視するJIS規格や日射反射率の話まで、皆さんの疑問を解消できるよう分かりやすくまとめました。
屋根塗装や外壁塗装を検討中の一戸建てにお住まいの方にとって、最適な塗料選びのヒントになれば嬉しいです。
記事のポイント
- 遮熱塗料と断熱塗料の違いやメリット・デメリットが明確になる
- 日本ペイントなど主要メーカー各社の特徴と価格相場が比較できる
- プロが注目するJIS規格や日射反射率など選び方の基準がわかる
- 自宅の屋根や外壁に最適な塗料の種類と耐久性の目安をつかめる
- 1. 遮熱塗料メーカー各社の比較と基礎知識
- 1.1. 遮熱ペンキのメリットとデメリット
- 1.1.1. ここがポイント
- 1.2. 断熱塗料との違いや効果なしの口コミ
- 1.2.1. 1. メカニズムの決定的な違い
- 1.2.2. 2. なぜ「効果なし」という口コミが出るのか?
- 1.3. JIS規格の日射反射率や耐候性の重要性
- 1.3.1. 1. 「近赤外線」の日射反射率こそが性能の正体
- 1.3.2. 2. 「JIS K 5675」は信頼と安心のパスポート
- 1.3.3. 3. 「耐候性等級」で寿命を見極める
- 1.4. 屋根塗装と外壁塗装の同時施工相場
- 1.4.1. 1. 20万円近く損をする?「足場代」のカラクリ
- 1.4.2. 2. 【比較表】別々施工 vs 同時施工の費用シミュレーション
- 1.4.3. 3. お金だけじゃない!「生活ストレス」も1回で済む
- 1.4.4. プロのアドバイス
- 1.5. 一戸建ての塗膜劣化を防ぐ耐久性
- 1.5.1. 1. なぜ屋根は外壁よりも早くダメになるのか?
- 1.5.2. 2. プロの常識「屋根はワングレード上」の法則
- 1.5.3. 3. 最新技術「ラジカル制御」が耐久性を変えた
- 2. 遮熱塗料メーカー各社を比較した製品一覧
- 2.1. 日本の三大塗料メーカーシェアと特徴
- 2.1.1. 1. 日本ペイント(通称:ニッペ)
- 2.1.2. 2. 関西ペイント(通称:カンペ)
- 2.1.3. 3. エスケー化研
- 2.1.4. 【注目の新興勢力】機能性で攻める次世代メーカー
- 2.2. 日本ペイントのサーモアイ等のカタログ
- 2.2.1. 業界をリードする「ダブル遮熱」の技術
- 2.2.2. 予算と耐久性で選べる豊富なラインナップ
- 2.2.3. 実際の施工現場での評判
- 2.3. 関西ペイントのアレスクールと設計価格
- 2.3.1. 「屋根は黒くしたい」を叶える特殊技術
- 2.3.2. アレスクールのグレード別・価格目安
- 2.4. エスケー化研やアステックのランキング
- 2.4.1. 【コスパの王者】エスケー化研「クールタイト」シリーズ
- 2.4.2. 【遮熱の革命児】アステックペイント「スーパーシャネツサーモ」
- 2.5. 耐用年数や単価で見る種類は何が良いか
- 2.5.1. 1. 樹脂別・遮熱塗料の性能と費用対効果の比較
- 2.5.2. 2. 「屋根は外壁よりワングレード上」が鉄則
- 2.5.3. プロのおすすめセットアップ
- 2.5.4. 3. あなたのライフプランに合わせた選び方
- 2.6. 遮熱塗料メーカー各社の比較まとめ:あなたに合うのはこのメーカー
- 2.6.1. 【タイプ別】プロが推奨するメーカーの選び方
- 2.6.2. 一目でわかる!メーカー特徴比較表
- 2.6.3. 塗料選びで失敗しないために大切なこと
- 2.6.4. 横浜市・神奈川県・東京都で外壁塗装や防水工事をお考えの方へ
遮熱塗料メーカー各社の比較と基礎知識
まずは、メーカーごとの製品を比較する前に、遮熱塗料そのものの特徴や、よくある誤解について整理しておきましょう。ここを理解しておくと、カタログを見たときの納得感が全然違ってきますよ。
遮熱ペンキのメリットとデメリット
遮熱塗料(遮熱ペンキ)の最大のメリットは、やはり「夏の暑さ対策」です。太陽光に含まれる赤外線を効率よく反射することで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑えてくれます。
これにより、室内の温度が上がりにくくなり、エアコンの効きが良くなるなどの省エネ効果が期待できるんですね。特に、金属製の屋根や、2階が暑くなりやすい一戸建てのお宅では、その効果を実感しやすい傾向にあります。
一方で、デメリットも知っておく必要があります。よく言われるのが「冬場に寒くなるのではないか?」という点ですが、これに関しては冬の日射は弱いため、体感できるほどの影響は少ないのが一般的です。
むしろ注意したいのは、「色選びの制限」です。遮熱性能を発揮するためには、どうしても白や淡い色の方が有利になります。濃い色を選びたい場合は、どうしても反射率が落ちてしまう点は覚えておいてください。
ここがポイント
遮熱塗料は「魔法の塗料」ではありませんが、建物の熱による負担を減らし、夏の快適性をサポートする頼もしい味方です。色選びとセットで考えるのが成功の鍵ですよ。

断熱塗料との違いや効果なしの口コミ
「遮熱塗料」と「断熱塗料」。名前は似ていますが、そのメカニズムと役割は全くの別物です。この違いを正しく理解していないと、「せっかく塗ったのに期待した効果が出ない」というミスマッチが起きてしまいます。
1. メカニズムの決定的な違い
両者の違いをシンプルに表現すると、「熱を跳ね返すか、熱を封じ込めるか」の違いです。
遮熱塗料(反射の技術)
太陽光(赤外線)を表面で鏡のように「反射」し、熱の発生そのものを防ぎます。
得意なこと:夏の直射日光による屋根・外壁の温度上昇を抑える。
断熱塗料(伝導抑制の技術)
塗膜の内部に特殊な中空ビーズなどを含ませ、熱を伝えにくくする「保温」の層を作ります。
得意なこと:夏の暑さ対策に加え、冬に室内の暖かさを逃がさない(保温効果)。
つまり、「夏場の暑さ対策だけに特化するなら遮熱塗料」、「冬の寒さ対策も含めて通年で快適にしたいなら断熱塗料(ガイナなど)」という選び方が基本になります。
2. なぜ「効果なし」という口コミが出るのか?
インターネット上で見かける「遮熱塗料は意味がない」「効果を感じなかった」という口コミ。実は、塗料の性能が悪いわけではなく、「建物の構造との相性」や「経年劣化」が原因であるケースがほとんどです。
プロの視点で分析すると、主な原因は以下の3つに集約されます。
①もともと断熱性能が高い家である
最近の高気密・高断熱住宅(断熱材が分厚く入っている家)では、屋根の表面温度が下がっても、それが室温の変化として現れにくい場合があります。
遮熱塗料の効果を最も体感しやすいのは、「断熱材が薄い(または入っていない)築年数の経った家」や「熱伝導率が高い金属屋根(トタンやガルバリウム)」です。
②色選びの失敗
遮熱塗料であっても、黒や濃紺などの「濃い色」は熱を吸収しやすい性質があります。カタログ上の遮熱性能が高い色(白やライトグレーなど)を選ばないと、十分な効果が得られないことがあります。
③汚れによる反射率の低下
施工直後は涼しかったのに、数年後に暑くなった…というケースです。
これは、屋根に土埃や苔が付着し、表面が汚れることで「反射する力」が失われたためです。このリスクを避けるためには、遮熱性能だけでなく「低汚染性(汚れにくさ)」や「親水性」を持った塗料を選ぶことが非常に重要です。
このように、建物の断熱材の状況や周辺環境(汚れやすさ)を考慮せずに塗料を選んでしまうと、「効果なし」という残念な結果になりかねません。
だからこそ、現場調査で「あなたの家に遮熱塗料が効くかどうか」を判断できる業者選びが大切なのです。
JIS規格の日射反射率や耐候性の重要性
いざ塗料のカタログを開いてみても、小さな文字で書かれた数値やグラフが並んでいて、「結局どこを見ればいいの?」と困ってしまう方が多いのではないでしょうか。
私たちプロは、デザイン性よりも先に、まず裏面の「性能試験データ」を確認します。
特に遮熱塗料選びで失敗しないために、必ずチェックしていただきたい2つの重要な指標があります。
それが「近赤外線日射反射率」と「JIS規格(JIS K 5675)」です。
(参考:JIS K 5675:2011 正誤票(日本規格協会))
1. 「近赤外線」の日射反射率こそが性能の正体
単に「日射反射率」と言っても、実は太陽光には「紫外線」「可視光線」「赤外線」が含まれています。この中で、熱の元となるのが「赤外線(近赤外線)」です。 (参考:高日射反射率塗料について|日本塗料工業会)
一般的な塗料カタログには、色ごとの反射率が記載されていますが、ここで見るべきは「近赤外線領域の日射反射率」です。
反射率の目安
一般的に、日射反射率が高いほど遮熱効果があるとされています。自治体のクールルーフ制度などでは、日射反射率50%以上を基準とするケースが多く見られます。
なお、JIS K 5675では日射反射率の等級によって分類されており、製品ごとに性能が異なるためチェックが必要です。 (参考:ヒートアイランド対策技術分野(建築物外皮による空調負荷低減等技術)|環境省 環境技術実証事業)
色のマジック
白(ホワイト)なら80〜90%近い反射率が出ますが、黒(ブラック)だと30〜40%程度まで落ちるのが物理的な原則です。
だからこそ、濃い色を選びたい場合は、少しでも反射率の数値が高いメーカー製品を選ぶ比較眼が必要になります。
2. 「JIS K 5675」は信頼と安心のパスポート
「遮熱塗料」と名乗る製品は世の中にたくさんありますが、その品質はピンキリです。そこで基準となるのが、日本の国家規格である「JIS K 5675(屋根用高日射反射率塗料の規格)」です。
正式名称は「屋根用高日射反射率塗料」となります。
この規格を取得しているということは、単に「熱を弾く」だけでなく、厳しい試験をクリアした証拠となります。特に重要なのが以下の2点です。
品質の安定性
第三者機関によるテストで、一定以上の遮熱性能があることが証明されています。「自称・遮熱塗料」ではなく、公的に認められた製品であるため、失敗のリスクを大幅に減らせます。
補助金・助成金の対象要件
自治体が実施している「省エネリフォーム補助金」などの申請条件として、「JIS K 5675 規格適合品」や一定以上の日射反射率を持つ塗料の使用が求められるケースがあります。
自治体によって要件は異なりますが、規格外の塗料を使うと補助金の対象外となる可能性があるため、事前に募集要項を確認しておくことが大切です。
3. 「耐候性等級」で寿命を見極める
JIS規格の中には、どれくらい長持ちするかを示す「耐候性等級」というランク付けもあります。反射率が高くても、すぐにボロボロになっては意味がありません。
| 耐候性等級 | 相当する塗料グレード | 期待耐用年数 |
|---|---|---|
| 耐候形1種 | フッ素・無機など | 15年以上(非常に長持ち) |
| 耐候形2種 | シリコン・ウレタンなど | 10〜12年程度(標準的) |
| 耐候形3種 | アクリルなど | 5〜8年程度(短い) |
カタログのスペック表に「耐候形1種相当」と書かれていれば、それは非常に長持ちする最高ランクの塗料であることを意味します。見積もり書に記載されている塗料がどの等級なのか、ぜひ担当者に確認してみてください。

屋根塗装と外壁塗装の同時施工相場
遮熱塗料で屋根のリフォームを検討する際、多くのお客様が直面するのが「外壁も一緒に塗るべきか、屋根だけにするか」というお悩みです。
一度に出ていく金額が大きくなるため躊躇される気持ちは痛いほど分かりますが、工事費用の内訳を冷静に見ていくと、屋根と外壁を同時に施工した方がトータルではお得になるケースが非常に多いというのが私たちプロの結論です。
なぜここまで強くおすすめするのか、その理由は単なる「まとめ買い割引」レベルの話ではないからです。工事費用の構造と、具体的なコストメリットについて詳しく解説します。
実際にセットで工事を行うといくら位になるのか、具体的な金額の目安や適正価格については、『外壁塗装と屋根塗装で180万は高い?相場と適正価格をプロが解説』の記事もあわせて参考にしてみてください。
1. 20万円近く損をする?「足場代」のカラクリ
塗装工事において、必ず発生するのが「仮設足場」の費用です。一般的な2階建て住宅(延床30坪程度)の場合、足場を組み、飛散防止ネットを張るだけで約15万円〜25万円の費用がかかります。
もし、屋根と外壁を別々のタイミング(例えば3年ずらして)で工事した場合、この足場代が2回分、つまり約30〜50万円かかってしまいます。
一方、同時に施工してしまえば、足場を組むのは1回だけで済みます。「屋根と外壁をセットにするだけで、確実に15〜25万円の節約になる」というのは、他のどの節約術よりも効果が大きいのです。
2. 【比較表】別々施工 vs 同時施工の費用シミュレーション
では、実際にどれくらい金額が変わるのか、一般的な戸建て住宅(30坪/シリコングレード使用)を例にシミュレーションしてみましょう。
| A. 別々に工事した場合 (数年の間隔を空けて2回実施) | 屋根塗装:約40万円(内、足場20万円) 外壁塗装:約100万円(内、足場20万円) | 約140万円 ※足場代が無駄に2回かかる |
| B. 同時に工事した場合 (屋根・外壁セットプラン) | 塗装工事一式:約115万円(内、足場20万円) | 約115万円 ※約25万円もお得! |
※上記はあくまで目安です。建物の形状や使用する塗料(フッ素や無機など)、劣化状況によって金額は変動します。
3. お金だけじゃない!「生活ストレス」も1回で済む
費用のメリットばかりに目が行きがちですが、実際に工事を経験されたお客様が口を揃えて仰るのが「精神的な負担」の話です。
塗装工事期間中(通常2週間〜3週間)は、以下のような生活上の制約が発生します。
- 足場とシートで家が囲まれ、昼間でも部屋が薄暗い
- 窓が開けられず、洗濯物をベランダに干せない
- 職人が敷地内を行き来するため、プライバシーに気を使う
- 塗料の臭いや工事の音が気になる
別々に工事を行うと、このストレスフルな期間を人生で2回も味わうことになります。同時施工なら、我慢する期間は1度きり。さらに、ご近所様への工事挨拶や気遣いも一度で済むため、精神的なメリットは計り知れません。
プロのアドバイス
外壁塗装とセットで必ず検討すべきなのが、サイディングの継ぎ目などを埋める「シーリング(コーキング)工事」です。
ここも足場が必要な作業なので、屋根・外壁・シーリングの3点セットでメンテナンスを行うのが、最も効率的で家を長持ちさせる秘訣です。
一戸建ての塗膜劣化を防ぐ耐久性
「せっかく高いお金を払って塗装したのに、数年で色が褪せてしまった…」 このような失敗を防ぐためには、屋根という場所がいかに過酷な環境にあるかを知り、それに打ち勝つ耐久性を持った塗料を選ぶ必要があります。
実は、一戸建て住宅において、屋根は外壁よりも多くの紫外線や直射日光を受けており、より過酷な環境にさらされています。
ここでは、塗膜が劣化するメカニズムと、プロが実践している「長持ちさせるための鉄則」について深掘りします。
1. なぜ屋根は外壁よりも早くダメになるのか?
屋根の塗装が外壁よりも早く寿命を迎えてしまうのには、明確な理由があります。主な原因は以下の3つです。
- 強烈な紫外線(UV)
塗膜の分子結合を破壊する最大の敵です。真上から直射日光を浴びる屋根は、外壁とは比較にならないダメージを受け続けています。 - 過酷な熱伸縮(サーマルショック)
夏場の屋根表面温度は60℃〜70℃近くまで上昇し、夜間は冷やされます。この繰り返しの温度変化により、屋根材や塗膜が膨張・収縮を繰り返し、ひび割れ(クラック)の原因となります。 - 雨や夜露の滞留
垂直な外壁と違い、勾配の緩い屋根は雨水や夜露が留まりやすく、加水分解による塗膜の劣化が進みやすい環境です。
このように、屋根は「常にダメージを受け続ける最前線」にあります。そのため、外壁に比べて劣化が進みやすい環境にあるのです。外壁と同じ感覚で塗料を選んでしまうと、確実に屋根だけが先にボロボロになってしまいます。
こうした過酷な環境下では、たとえ「色あせにくい」「高耐久」と言われる屋根材であっても、メンテナンスの判断には注意が必要です。
実際に多くの住宅で採用されている屋根材を例に、詳しく解説した『コロニアルグラッサ10年後の塗装は本当に必要?』の記事も参考にしてください。
2. プロの常識「屋根はワングレード上」の法則
建物の美観と保護機能を長く維持するために、私たちプロは「外壁と屋根の耐久年数を揃える」という設計を行います。しかし、前述の通り屋根の劣化スピードは速いため、同じ塗料を塗るだけでは不十分です。
そこで鉄則となるのが、「屋根には外壁よりもワンランク上のグレードの塗料を採用する」ことです。
| 外壁の塗料 | 屋根に推奨する塗料 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| シリコン塗料 (耐用 10〜12年) | フッ素塗料 or 無機塗料 (耐用 15〜20年) | 外壁と屋根の劣化タイミングが揃い、次回のメンテナンス時期を合わせられる。 |
| ラジカル制御形塗料 (耐用 12〜14年) | フッ素塗料 or 無機塗料 (耐用 15〜20年) | 同上。特に近年人気の高い組み合わせで、コストパフォーマンスに優れる。 |
このように組み合わせることで、「外壁はまだ綺麗なのに屋根だけ塗り替えが必要」という事態を避け、足場代のムダを省くことができます。
3. 最新技術「ラジカル制御」が耐久性を変えた
最近の遮熱塗料選びで外せないキーワードが「ラジカル制御技術」です。これは、塗料の寿命を大幅に延ばす最新のテクノロジーです。
そもそも「ラジカル」とは?
塗料の主成分である「酸化チタン(白顔料)」が紫外線を浴びると発生するエネルギーのことです。
このラジカルが、塗膜の樹脂(つながり)を破壊してしまうことで、塗装の表面が粉っぽくなる現象(チョーキング)が起きます。
ラジカル制御型塗料のすごい点
「ラジカル」が発生しないようにバリアで包み込んだり、発生しても閉じ込めたりする技術を搭載しています。これにより、従来のシリコン塗料とほぼ同じ価格帯でありながら、ワンランク上の耐久性を実現しています。
現在、日本ペイントの「パーフェクトクーラーベスト」や、アステックペイントの製品など、多くの主要メーカーの主力商品がこのラジカル制御技術を取り入れています。
「予算は抑えたいが、耐久性は譲れない」という方にとって、ラジカル制御型の遮熱塗料は有力な選択肢と言えるでしょう。

遮熱塗料メーカー各社を比較した製品一覧
ここからは、実際に日本国内で多くのシェアを持つ主要メーカーの代表的な遮熱塗料をピックアップして比較していきます。それぞれの特徴を知って、ご自宅に合った「推し塗料」を見つけてください。
日本の三大塗料メーカーシェアと特徴
失敗しない塗料選びの第一歩は、信頼できるメーカーを知ることです。日本の建築塗料業界には、長年の実績と大きなシェアを誇る「三大メーカー」が存在します。
プロの塗装業者が提案する塗料の多くは、これらのメーカー製品が占めており、戸建てから大規模建築まで幅広い現場で採用されています。
それぞれのメーカーには明確な個性や得意分野があります。ここでは、業界地図を塗り替える勢いの新興メーカーも含め、その特徴を深掘りします。
1. 日本ペイント(通称:ニッペ)
【特徴】 業界最古参の技術力とブランド信頼度No.1
明治14年創業、日本で初めて塗料を製造した歴史あるリーディングカンパニーです。
自動車用から家庭用まで幅広い分野を手掛け、その技術力の高さは折り紙付きです。特に遮熱塗料においては、下塗り材にも遮熱機能を持たせるシステムを確立するなど、常に業界のスタンダードを作り続けています。
「迷ったらニッペを選べば間違いがない」と言われるほどの安心感が最大の強みです。
- 代表的な遮熱塗料:サーモアイシリーズ
2. 関西ペイント(通称:カンペ)
【特徴】 重要文化財も守る技術力と独自の発想
日本ペイントと双璧をなす大阪発の大手メーカーです。東京タワーや明石海峡大橋などのインフラ塗装でも高いシェアを誇ります。関西ペイントの強みは、他社にはないユニークな技術開発力です。(参考:3分で知る関西ペイント|関西ペイント株式会社)
特に、熱を吸収しやすい「濃い色」でも高い遮熱効果を発揮する技術には定評があり、デザイン(色)と機能(涼しさ)を両立させたい施主様から絶大な支持を得ています。
- 代表的な遮熱塗料:アレスクールシリーズ
3. エスケー化研
【特徴】 建築仕上げ材のシェアNo.1!コスパの王者
「建築用」というジャンルに絞れば、実は国内シェアトップを走っているのがエスケー化研です。マンションの大規模修繕から戸建ての塗り替えまで、街中で見かける建物の多くにエスケー化研の塗料が使われています。
その理由は、品質を維持しながら価格を抑えるコストパフォーマンスの高さ。施工店にとっても扱いやすく、リーズナブルな提案ができるため、現場での採用率が非常に高いメーカーです。
- 代表的な遮熱塗料:クールタイトシリーズ
【注目の新興勢力】機能性で攻める次世代メーカー
近年、大手3社の牙城に切り込んでいるのが、特定の機能に特化したメーカーです。
- アステックペイント
「直販体制」によるコストカットと、紫外線に強い「超高耐久・遮熱塗料」で急成長中。加盟店制度をとっており、提案力のある塗装店で多く採用されています。 - 日進産業(ガイナ)
JAXAのロケット断熱技術を応用した「断熱塗料ガイナ」で有名。単なる遮熱だけでなく、冬の保温や防音効果も期待できる高機能塗料のパイオニアです。

日本ペイントのサーモアイ等のカタログ
日本ペイントの「サーモアイ」シリーズは、遮熱塗料の代名詞とも言えるほど圧倒的な知名度と信頼を誇る製品です。
なぜこれほどまでにプロから選ばれ続けるのか、その理由はカタログのスペック表だけでは分からない「システムとしての完成度の高さ」にあります。
業界をリードする「ダブル遮熱」の技術
サーモアイの最大の特徴は、上塗り塗料だけでなく、下塗り材(シーラーやプライマー)にも遮熱機能を持たせている点です。これが他社製品との決定的な違いです。
通常の遮熱塗装では、上塗りを通り抜けてしまった赤外線が下地で吸収され、結局熱に変わってしまうという弱点がありました。しかし、サーモアイは下塗り層でも赤外線を反射するよう設計されています。
- 上塗り層
強力に日射を反射させる第一の盾 - 下塗り層
透過してきた赤外線を跳ね返す第二の盾
この2つの層が協力して熱をブロックする「ダブル反射」の仕組みにより、従来品よりも高いレベルで屋根の温度上昇を抑制することができるのです。
予算と耐久性で選べる豊富なラインナップ
サーモアイシリーズは、お客様の予算や建物の状況に合わせて最適なグレードを選べるよう、幅広いラインナップが用意されています。
| 製品名 | 樹脂タイプ | 特徴とおすすめな人 |
|---|---|---|
| サーモアイ4F | 4フッ化フッ素 | 【最高級】 究極の耐久性と遮熱性を求める方へ。長期的に見て塗り替え回数を減らしたい場合に最適。 |
| サーモアイSi | シリコン | 【一番人気】 価格と性能のバランスが最も良いスタンダードモデル。一般住宅で最も多く採用されています。 |
| サーモアイUV | ウレタン | 【低コスト】 初期費用を抑えたい方向け。耐久年数はやや劣りますが、確かな遮熱効果は健在です。 |
実際の施工現場での評判
実際に弊社でも、屋根塗装でサーモアイを使用した事例が多くあります。
特にスレート屋根や金属屋根のお客様からは、「2階の寝室の蒸し暑さがマシになった」「エアコンの設定温度が変わった」といった嬉しいお声をいただくことが多い製品です。
例えば、こちらの築十数年のお宅での施工事例をご覧ください。色あせた屋根が新築のように蘇るだけでなく、サーモアイSiによる「ダブル遮熱」で快適性も向上しました。
実際に横浜市南区で施工した際の詳細な様子は、『パーフェクトトップで蘇る築十数年の外壁塗装【横浜市南区の施工事例】』の記事にまとめています。

関西ペイントのアレスクールと設計価格
関西ペイントの主力遮熱塗料である「アレスクール」シリーズには、他社にはない大きな強みがあります。それは、「濃い色(ダークカラー)でも高い遮熱効果を発揮する」という点です。
「屋根は黒くしたい」を叶える特殊技術
通常、遮熱塗料は「白に近い明るい色」ほど反射率が高く、性能が良いとされています。
しかし、実際のお客様からは「屋根を白くすると汚れが目立つ」「家全体のデザインバランスとして、屋根は黒やこげ茶で引き締めたい」というご要望を非常によくいただきます。
このジレンマを解消したのがアレスクールです。
上塗り塗料に含まれる特殊顔料が、熱の原因となる赤外線を吸収せずに「透過」させ、下に塗ってある専用の白い下塗り層で強力に「反射」させるという独自の二重構造(Wブロック)を採用しています。
これにより、黒やダークブラウンといった重厚感のある色を選んでも、一般的な塗料に比べて大幅な温度低減効果が期待できるのです。
アレスクールのグレード別・価格目安
アレスクールシリーズの価格は、樹脂グレードや仕様、施工条件によって変動します。
ここでは、専門業者が公開している㎡あたりの「材工共」の相場例をもとに、グレードごとのおおよその価格帯を整理しました(足場代や下地調整費などは別途です)。
また、最近では従来のアレスクールに「ラジカル制御技術」をプラスして耐候性を強化した「アレスクールプラス」なども登場しており、海沿いの地域など過酷な環境下ではこちらをご提案することもあります。
エスケー化研やアステックのランキング
日本ペイントや関西ペイントといった老舗メーカーと並び、近年の遮熱塗料市場で多くの施主様から支持を集めているのがエスケー化研とアステックペイントです。
「コスパ重視」と「機能性重視」という、異なる強みを持つ両社の製品について、ランキングサイトだけでは分からないプロの視点から深掘りします。
【コスパの王者】エスケー化研「クールタイト」シリーズ
エスケー化研は、建築仕上材で国内トップシェアを誇るメーカーです。その強みは何と言っても圧倒的なコストパフォーマンス。
多くの塗装店や工務店が標準仕様として採用しているため、「適正価格でしっかりとした品質」を求める方に選ばれています。
- 価格競争力
大量生産によるコストダウンが徹底されており、他社同等グレードと比較してもリーズナブルに施工できるケースが多いです。 - 防汚性能
独自のセラミック成分配合により、塗膜表面が親水化(水になじみやすい性質)されています。これにより、雨水と一緒に汚れが流れ落ちやすく、遮熱性能の大敵である「汚れによる反射率低下」を防ぎます。 - ラインナップ
「クールタイト(ウレタン)」「クールタイトSi(シリコン)」「クールタイトF(フッ素)」とグレードが明確で、予算に合わせた選択が容易です。
「予算は抑えたいけれど、安かろう悪かろうは嫌だ」という堅実な方にとって、クールタイトシリーズは間違いのない選択肢と言えます。
【遮熱の革命児】アステックペイント「スーパーシャネツサーモ」
一方、ここ数年で指名買いが増えているのがアステックペイントです。オーストラリアで創業し、日本でも展開しているこのメーカーは、「遮熱」と「塗膜の寿命」にとことんこだわっています。
特に主力製品である「スーパーシャネツサーモ」シリーズは、従来の塗料とは一線を画す技術が投入されています。 チタン複合特殊無機顔料(ラジカル制御技術)
一般的な塗料に含まれる顔料(酸化チタン)は、紫外線を浴びると塗膜を破壊するラジカルを発生させます。
アステックはこれを特殊なシールドでコーティングし、劣化を根本から抑え込むことに成功しました。 変色・退色に圧倒的に強い
遮熱塗料にとって「色が褪せること」は致命的です。色が薄くなると熱を反射できなくなるからです。
スーパーシャネツサーモは、過酷な促進耐候性試験(メタルハライドランプ試験)においても、著しい変色が起きにくいことが実証されています。つまり、「塗りたての遮熱効果が長く続く」ということです。
アステックペイントは、メーカーの技術研修を受けた「認定施工店」を中心に扱われている塗料です。そのため、施工にあたって一定水準以上の知識と技術を持つ業者が関わりやすく、品質面での安心感があります。
「多少費用がかかっても、とにかく長持ちさせたい」「夏場の2階の暑さを本気でどうにかしたい」という方には、自信を持っておすすめできるメーカーです。
(参考:スーパーシャネツサーモSi|屋根用遮熱塗料|アステックペイント)

耐用年数や単価で見る種類は何が良いか
遮熱塗料選びで最も頭を悩ませるのが、「結局、高い塗料と安い塗料、どっちが得なのか?」という点ではないでしょうか。
単純に見積もりの総額(イニシャルコスト)だけで決めてしまうと、将来的に「安物買いの銭失い」になってしまうリスクがあります。
私たちプロが提案する際は、「1年あたりのコスト(ライフサイクルコスト)」と「将来のライフプラン」という2つの視点から、最適なグレードを選定します。それぞれの樹脂グレードの特徴と、費用対効果の考え方を深掘りしていきましょう。
1. 樹脂別・遮熱塗料の性能と費用対効果の比較
塗料の耐久性は、主成分である「樹脂」によって決まります。現在主流の4つのグレードについて、現場の実感を交えて解説します。
| 塗料の種類 (樹脂グレード) | 期待耐用年数 (屋根目安) | 単価相場 (㎡あたり) | プロの評価と推奨タイプ |
|---|---|---|---|
| シリコン系遮熱 | 10〜12年 | 2,500〜3,500円 | 【標準】コスト重視派向け 最も一般的で安価。こまめに手入れをしたい方や、10年以内に転居・建て替えの予定がある場合に最適。 |
| ラジカル制御系遮熱 | 12〜14年 | 2,800〜3,800円 | 【人気No.1】コスパ最強 シリコンと価格差が少ない割に耐久性が高い。迷ったらこれを選べば間違いがない「新定番」です。 |
| フッ素系遮熱 | 15〜20年 | 3,800〜4,800円 | 【高耐久】手間削減派向け 商業施設や橋梁でも使われる耐久性。次回の塗り替えまでの期間を延ばしたい方に強く推奨。 |
| 無機系遮熱 | 20年以上 | 4,500〜5,500円 | 【最高級】品質重視派向け ガラスのような耐久性を持つ最高峰。初期費用は高いが、長期間美観と遮熱性を保ちたい方向け。 |
2. 「屋根は外壁よりワングレード上」が鉄則
ここが非常に重要なポイントです。実は、「外壁と同じランクの塗料を屋根に塗る」のは、メンテナンス周期の観点からはあまりおすすめできません。
なぜなら、屋根は外壁に比べて紫外線や雨の直撃を真上から受けるため、劣化スピードが約1.5倍速いと言われているからです。
例えば、外壁と屋根の両方に「シリコン塗料(耐用年数10年)」を塗った場合、外壁がまだ綺麗な8〜10年目で、屋根だけボロボロになってしまうケースがよくあります。
屋根だけ先にダメになると、屋根塗装のためだけに再度足場を組む必要が出てきます。これでは足場代が無駄にかかってしまいます。
プロのおすすめセットアップ
次回の塗り替え時期(15年〜20年後)を外壁と屋根で揃えるために、以下のような組み合わせを推奨しています。
- 外壁:ラジカル制御形塗料(耐用年数 12〜15年)
- 屋根:フッ素系遮熱塗料(耐用年数 15〜20年)
このように屋根のグレードを一つ上げることで、建物全体の劣化タイミングが揃い、トータルのメンテナンス回数と足場代を削減できます。
3. あなたのライフプランに合わせた選び方
最後に、ご家族の将来設計に合わせた選び方のヒントをお伝えします。
今後30年以上、この家に長く住み続ける予定
迷わずフッ素や無機などの高耐久塗料をおすすめします。初期費用は高くても、塗り替え回数が人生で1回減れば、トータルで数十万円の節約になります。
子供が独立するまでのあと10〜15年持てばいい
ラジカル制御系がベストバランスです。過剰なスペックは不要ですが、シリコンでは少し不安が残るため、このグレードが最適解です。
近いうちに売却やお引越しを考えている
シリコン系で十分です。次の所有者や解体のことを考えれば、美観を整える程度のコストに抑えるのが賢明です。
このように将来を見据えた計画は大切ですが、もし「そういえば、うちはもう20年近く何もメンテナンスしていないけれど大丈夫かな?」と不安になった方は、塗料選びの前にまず『外壁塗装20年してない?知恵袋でよく見る疑問をプロが全解説』の記事をご覧ください。

遮熱塗料メーカー各社の比較まとめ:あなたに合うのはこのメーカー
ここまで主要メーカーの製品や価格、仕組みについて詳しく解説してきましたが、「結局、ウチにはどこのメーカーが良いの?」と迷われている方も多いはずです。
結論から申し上げますと、「万人に共通するNo.1の塗料」は存在しません。
なぜなら、お客様が「予算」を重視するのか、「ブランドの信頼性」を重視するのか、それとも「長期的な性能維持」を重視するのかによって、ベストな選択肢は変わるからです。
ここでは、これまでの情報を整理し、あなたの重視するポイントに合わせた「メーカー選びの最終結論」をまとめました。
【タイプ別】プロが推奨するメーカーの選び方
各社の強みを踏まえ、どのようなご要望に対してどのメーカーが適しているかを分類しました。ご自身の優先順位と照らし合わせてみてください。
⒈安心感と実績重視なら「日本ペイント」
「失敗したくない」「迷ったら大手を」とお考えの方には、業界最大手の日本ペイントが最適です。
特に『サーモアイ』シリーズは、下塗り材から遮熱効果を持たせる「ダブル遮熱」技術が確立されており、システムとしての完成度が非常に高いです。
施工店も多く、品質が安定しているため、最もリスクの少ない選択と言えます。
⒉デザインと濃色へのこだわりなら「関西ペイント」
「屋根は重厚感のある黒や茶色にしたいけれど、暑くなるのは嫌だ」という方には、関西ペイントがおすすめです。
赤外線を反射しにくい濃い色でも性能を発揮する特殊顔料の技術に長けており、美観と機能性を両立させたい場合に真価を発揮します。
⒊コストパフォーマンス最優先なら「エスケー化研」
「予算は限られているが、しっかり遮熱効果は欲しい」という場合、エスケー化研の『クールタイト』シリーズが第一候補になります。
建築用塗料で国内トップシェアを誇るだけあり、材料費のコストダウンに成功しています。アパート経営者様や、初期費用を抑えたい方に選ばれています。
⒋性能維持と専門性なら「アステックペイント」
「塗りたての性能を長く維持したい」という機能重視派には、アステックペイントが強力な選択肢です。遮熱塗料の弱点である「汚れによる反射率低下」や「変色」を防ぐ技術(無機顔料の使用など)に特化しています。
直販体制をとっているため、認定施工店でしか扱えないという特別感もあります。
一目でわかる!メーカー特徴比較表
各社の立ち位置を整理するために、現場目線での評価を一覧表にしました。
| メーカー | 価格帯 | 技術的な強み | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 日本ペイント | 標準〜やや高 | 下塗り含むW遮熱 | ブランド信頼性と確実な効果を求める方 |
| 関西ペイント | 標準 | 濃色での反射技術 | 屋根の色にこだわりたい方 |
| エスケー化研 | 安い〜標準 | 高いコスパ | 予算内で最大限の効果を得たい方 |
| アステック | 標準〜やや高 | 低汚染・高耐久 | 遮熱効果を長期間維持させたい方 |
塗料選びで失敗しないために大切なこと
最後に、プロとして一つだけアドバイスさせてください。 「良い塗料を選ぶこと」と同じくらい、「屋根の状態に合った下地処理ができる業者を選ぶこと」が重要です。
どんなに高性能な遮熱塗料を選んでも、スレート屋根のひび割れ補修が甘かったり、金属屋根のサビ落としが不十分だったりすれば、数年で剥がれてしまい遮熱効果どころではありません。
また、屋根の勾配や日当たりによっては、遮熱塗料よりも断熱塗料の方が適しているケースさえあります。
まずは現場担当が屋根の状況を徹底的に診断し、「お客様の家で最も効果を発揮するプラン」を、メーカーの垣根を超えてご提案させていただきます。
「本当に効果があるのか不安」「見積もりの内容が適正かわからない」といった疑問があれば、ぜひ一度お気軽にご相談ください。納得のいく塗装工事になるよう、私たちが全力でサポートいたします。







