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外壁のメンテナンスコラム

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外壁塗装でうるさい客と思われない!配慮と伝え方のコツ

外壁塗装でうるさい客と思われない!配慮と伝え方のコツ

こんにちは!ステップペイントの現場担当、土橋 昭です。

外壁塗装をいよいよやろう!と考えたとき、工事の品質と同じくらい気になるのが、「業者さんから『うるさい客』って思われたらどうしよう…」という不安かなと思います。

せっかく大切なお家をキレイにするのに、業者さんとの関係がギクシャクするのは避けたいですよね。

私自身、2級建築施工管理技士として多くの現場を見てきましたが、施主様が「こんなこと言ったら迷惑かも」と遠慮しすぎてしまうケースも少なくありません。

かといって、気になることを何も言わずに我慢して、工事が終わった後で「こんなはずじゃなかった…」と後悔するのは、お互いにとって一番悲しい結果です。

特に、近隣への配慮が足りなかったり、クレームの伝え方を間違えてご近所さんとトラブルになったりするのは、絶対避けたいところです。

でも、どこまで要望を伝えていいのか、どう伝えれば「うるさい客」と思われずに「建設的な要望」として聞いてもらえるのか、その線引きって本当に悩みますよね。

この記事では、多くの現場を管理してきた私の視点から、業者と良好な関係を築きつつ、施主様としてしっかり要望や確認を伝えるコツについて、包み隠さず、誠実にお話ししていこうと思います。

記事のポイント

  • 「うるさい客」と思われないための近隣への配慮
  • 業者と良好な関係を築く要望の伝え方
  • よくあるトラブル(色や騒音)の賢い対処法
  • お互いが気持ちよく工事を終えるための心構え
目次

外壁塗装でうるさい客と思われない配慮

まず一番大事なのは、工事が始まる前の「準備」と「配慮」ですね。特にご近所さんへの対応は、後々のトラブルを防ぐ最大のポイントだと私は思います。

これがしっかりできていると、ご近所さんからの理解を得やすいだけでなく、私たち業者からの信頼も「この施主様はしっかりされているな」とグッと上がります。

結果的に、現場の空気も良くなり、より丁寧な仕事につながることもあるんですよ。

近隣挨拶で伝えるべきこと

工事前の近隣挨拶は、塗装工事のスムーズな進行に欠かせません。最近は「業者がやってくれるから」とお任せするケースも多いです。

もちろん私たちもプロとしてご挨拶に伺います。ですが、施主様も業者とは別に一度、お顔を見せておくことを強くおすすめします。

業者が「工事します」と伝えるのと、施主様ご本人が「ウチの工事でご迷惑をおかけします」と伝えるのとでは、ご近所さんが受ける印象がまったく違います。

この「施主様の顔が見える」という安心感が、万が一の騒音や臭いに対する「うるさい」という苦情を、「お互い様だから」という理解に変えてくれる大きな力になるんです。

いつ、どこまで挨拶する?

タイミングとしては、工事が始まる1週間前から、遅くとも2~3日前までには済ませておきたいですね。

回る範囲は、最低でも「両隣」「お向かい」「真裏」のお宅。できれば、車両の出入りで影響がありそうなお宅や、少し離れていても音が響きそうなお宅にも伺っておくと万全です。

ご不在の場合は、日を改めて伺うか、工事の案内状をポストに入れておくだけでも誠意は伝わります。

挨拶で伝えるべき4つのポイント

工事の期間

「〇月〇日から〇月〇日ごろまで、外壁塗装の工事を行います」と、おおよその全体スケジュールを伝えます。

作業時間

「作業はだいたい朝8時半から夕方5時ごろまでです」と具体的に。また、「土日も作業音が出ることがありますか?」とよく聞かれるので、土日や祝日の作業予定も伝えておくと親切です。

ご迷惑をおかけする可能性

「足場を組む時の金属音や、高圧洗浄のエンジン音、日によっては塗料の臭いなどでご迷惑をおかけするかもしれません」と、事前にネガティブな情報も開示します。

業者の連絡先

「何かお気づきの点があれば、こちらの現場担当にご連絡ください」と、業者の名刺や連絡先が書かれた案内状をお渡しします。

施主様が直接対応するより、業者窓口を一本化するほうがスムーズです。

この「事前に一言ある」だけで、人は心理的に不快感が和らぐものです。誠意を見せることが、何よりの防衛策になります。

実際の工事の進み方や、近隣挨拶を含めた全体の流れは、「工事の流れ」でも詳しくご紹介しています。合わせてチェックしてみてくださいね。

近隣挨拶で伝えるべきこと
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騒音が特に響く工程と時間帯

「外壁塗装=工事中ずっとうるさい」というイメージがあるかもしれませんが、実は特に大きな音が出る工程は限られています。

ずっと続くわけではない、と知っておくだけでもストレスは違いますよね。

主な騒音の発生源

足場の設置・解体

これは工事の初日と最終日に行われる最大の騒音イベントですね。

金属製のパイプや部材をハンマーで叩きながら組み上げるので、「カンカン!」「ガシャン!」という甲高く、非常に響く音が出ます。

高圧洗浄

足場を組んだ翌日あたりに行うことが多い壁の洗浄作業です。

エンジン式の洗浄機を使うので、「ブーン」というエンジン音と、水が勢いよく壁に当たる「ザーッ」という音が半日~1日ほど続きます。

ケレン作業(下地処理)

古いボロボロの塗膜や、金属部分のサビを削り落とす重要な作業です。

電動工具(サンダーなど)を使うと、「ウィーン」「ガリガリ」といった、人によっては不快に感じる機械音が発生します。お家の劣化状況によって作業時間は変わってきますね。

騒音の目安はどれくらい?

音の大きさは現場の状況で変わります。

法律(騒音規制法)では、私たちが行うような「特定建設作業」について、「敷地の境界線で85dB(デシベル)を超えないこと」といった基準が一応定められています。

ただ、もっと具体的なルール、例えば「作業していい時間帯」や「音の大きさの上限」は、実はお住まいの自治体ごとの条例で細かく決められているんです。

例えば、多くの自治体では「作業は原則として午前8時~午後6時の間」「日曜・祝日は特定建設作業(大きな音が出る作業)を禁止」といったルールが定められています。

(もちろん、私たち業者はこれを遵守して工程を組みます)

現場での実感として、例えば足場の設置・解体(ハンマー作業)の音は、80~90dB程度に達することもよくあります。

これは一般的な目安でいうと「騒々しい工場の中」や「電車が通るときのガード下」に近いレベルですね。

これほどの大きな音が、お家のすぐそばでするわけですから、事前にご近所さんへ「この日はご迷惑をおかけします」と一言お伝えしておくことが、本当に大切なんです。

騒音規制法の基準については、環境省の資料や、お住まいの自治体の環境関連のホームページなどで確認できます。

(参考:特定建設作業に伴つて発生する騒音の規制に関する基準 | 法令・告示・通達 | 環境省

業者から工程表をもらったら、「特に音が出るのはいつですか?」と聞いておきましょう。

その時期を把握し、可能ならご近所さんにも「〇日と〇日は特にご迷惑をおかけします」と伝えておくと、さらに親切かなと思います。

騒音が特に響く工程とは?

高圧洗浄の音と汚水対策

高圧洗浄は、騒音もさることながら、私たちプロが現場で一番気を使うのが「汚水」の飛び散りです。

長年の汚れやコケ、古い塗膜を含んだ黒い水が、お隣さんのお家や、干している洗濯物、大切にされている植木鉢、駐車している車に飛んでしまったら…

これはもう、完全にこちらの過失となり、大きなトラブルに発展してしまいます。

優良な業者なら、汚水が飛散しないようにメッシュシートで家全体をしっかり囲い、必要に応じてお隣の車にビニールカバーをかけさせてもらうなど、万全の養生(ようじょう)をします。

ですが、この養生が甘い業者がいるのも残念ながら事実です。

「高圧洗浄の時、お隣に水が飛ばないように養生はしっかりやっていただけますか?」「車が近いですが、対策はしてもらえますか?」と契約前に一言確認しておくのは、施主様として当然の権利です。

これは「うるさい」どころか、「しっかりした施主さんだな」と業者側も気が引き締まりますし、業者側のリスク管理の意識を確認する良い質問でもありますよ。

高圧洗浄当日の流れや、実際の作業時間・乾燥時間、騒音や水道代の目安については、「外壁塗装工事で行う高圧洗浄作業の所用時間や当日の注意点を解説」で詳しく解説しています。

塗料の臭いに関する事前説明

騒音と並んでトラブルになりやすいのが「臭い」の問題です。特に風向きによっては、ご近所さんに直接影響してしまうこともあります。

最近の外壁塗装は、環境や人体に配慮した「水性塗料」が主流になってきているので、昔に比べれば臭いはかなりマシになりました。

水性塗料は、まったくの無臭ではありませんが、シンナーのようなツンとした刺激臭は少ないですね。

ただ、屋根や雨どい、シャッター、手すりなどの鉄部、木部など、場所によっては耐久性やツヤを重視して「油性(溶剤)塗料」を使うこともまだまだ多いです。

この油性塗料は、いわゆるシンナー系の独特な臭いがします。これに含まれるVOC(揮発性有機化合物)が臭いの元ですね。

ご家族やペットへの配慮

ご家族やご近所に化学物質に敏感な方、喘息などの呼吸器系が弱い方、小さなお子さん、そしてペット(特に嗅覚の鋭い犬や猫、体が小さい小鳥など)がいる場合は、特に注意が必要です。

「ウチの塗装は水性ですか?油性ですか?」と事前に確認し、油性塗料を使う日がいつ頃になるか把握しておきましょう。

「その日は窓を閉め切る」「換気扇の吸気口を閉じる」「ペットを一時的に別の部屋やペットホテルに避難させる」といった具体的な対策が取れますからね。

塗料の臭いに関する事前説明
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洗濯物はいつから干せる?

これは生活に直結する大問題なので、施主様から非常によく聞かれる質問です。もちろん、これを聞いたからといって「うるさい客」だなんて誰も思いません(笑)。

むしろ、工事の満足度に関わる重要な確認事項です。

基本的に、以下の期間は外干しが難しくなります。

  • 足場の設置・解体日
    金属の削りカスやホコリが舞う可能性が高いです。
  • 高圧洗浄の日
    汚水が飛散するリスクがあります。
  • 塗装作業中
    塗料が風に乗って飛散する(ミストが飛ぶ)可能性があります。
  • シーリング(コーキング)作業中
    ホコリがシーリング材に付着するのを防ぐため、お休みをお願いすることがあります。

また、工事期間中は家全体がメッシュシートで覆われるので、風通しが悪くなり、洗濯物が乾きにくくなるという側面もありますね。

塗料が乾いていれば外干しOKと業者が言っても、なんとなくホコリっぽい気がして部屋干しを選ぶ方も多いです。

「いつから洗濯物を干しても大丈夫ですか?」と契約前や工程表をもらった時にしっかり確認しておきましょう。

そして、「この週はコインランドリーを利用しよう」「この日は浴室乾燥機を使おう」と、計画を立てておくのがストレスを溜めないコツです。

洗濯物はいつから干せる?
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外壁塗装でうるさい客にならない伝え方

さて、近隣への配慮ができたら、次はいよいよ私たち業者とのコミュニケーションですね。

工事中の騒音やご近所トラブル、色選びなどについては、「よくある質問」でもよくいただくご相談をまとめています。

「これ聞いても大丈夫かな?」という疑問があれば、まずはこちらも参考にしてみてください。

どんなに優良な業者を選んでも、工事が始まってから「あれ?」「ちょっと気になるな」と思うことが出てくるかもしれません。

その時、お互い気持ちよく工事を終えるために、「うるさい客」ではなく「良い要望をくれるお客さん」になるコツをお話しします。

工事中のストレスを溜めないコツ

工事期間中は、職人さんの出入りがあったり、日中もカーテンを閉めがちになったり、窓が開けられなかったり、普段とは違う生活になるので、どうしてもストレスは溜まりがちです。

「工事だから仕方ない」と我慢しすぎるのは良くないですが、現場の職人さんも人間です。お互いに気持ちよく過ごせる工夫が、良い工事につながります。

「差し入れ」は必要?現場の本音

よく「差し入れは必要ですか?しなかったら手を抜かれませんか?」とご心配される方がいらっしゃいますが、結論から言うと全く必須ではありません。

差し入れが無いから手を抜く、なんていう職人は(少なくともステップペイントには)いませんし、もしそんな業者がいたら、それはプロ失格です。

職人の飲み物などは、基本的に会社や職人自身が用意しています。

ただ、これは現場の「本音」ですが…休憩時間に「お疲れ様です、暑い(寒い)中ありがとうございます」と冷たい(温かい)飲み物を一本差し出されると、やっぱりすごく嬉しいものです。

「よし、施主様も見てくれている。午後も一層頑張ろう!」とモチベーションが上がるのは事実ですね。

もし差し入れをするなら…

もし「感謝の気持ちを形にしたい」と思っていただけるなら、無理のない範囲で、以下のようなものが喜ばれます。

  • タイミング
    10時や15時の休憩時間がベストです。
  • 喜ばれるもの
    ペットボトルや缶の飲料(お茶、コーヒー、スポーツドリンクなど種類があると尚良し)、個包装のお菓子。夏は冷たいもの、冬は温かいものが染みます。
  • 避けたほうが良いもの
    手作りのもの(衛生面で気を遣わせてしまいます)、高価すぎるもの(恐縮してしまいます)、日持ちしないもの。

過度な気遣いは施主様のストレスになってしまうので、お互いに「人」として、「お疲れ様です」の一言を交わすだけでも、現場の雰囲気は良くなるかなと思います。

工事中のストレスを溜めないコツ
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上手なクレームの伝え方とは?

もし工事中に気になる点が見つかったら、我慢せずに伝えるべきです。後から「あの時言っておけば…」と後悔するのが一番良くありません。ただし、伝え方には大きなコツがあります。

それは、「クレーム(苦情)」ではなく「相談・要望」として伝えることです。

いきなり感情的に「ここがダメだ!」「雑だ!」「最悪だ!」と決めつけると、言われた側も人間ですから、防御的になってしまいます。

「うるさい客」と思われるのは、たいていこのパターンですね。

上手な伝え方の3ステップ

相手を選ぶ

作業に集中している職人さんに直接話しかけるのは、作業を中断させてしまいますし、その人が担当者でない場合「聞いてません」という伝言ゲームのリスクもあります。

まずは「現場監督」や「営業担当者」など、窓口となっている人に連絡するのが確実です。

冷静に具体的に
  • NG例:「〇〇さんの態度が悪い!」
  • OK例:「先ほど、休憩中に敷地内(またはお隣の家の前)でタバコを吸っているのを見かけたのですが、敷地内は禁煙でお願いできますか?」

このように、「いつ」「どこで」「何が」起きたかを冷静に、事実として具体的に伝えます。

相談の形で
  • 「〇〇について確認(または、改善)をお願いできますか?」
  • 「ちょっと気になる点があるので、一度見てもらえませんか?」

と、「お願い」や「相談」の形を取るのが、相手も素直に動きやすい一番角が立たない伝え方です。

「言った・言わない」のトラブルを防ぐため、電話だけでなく、後でメールやLINEなど「記録に残る形」で要点を送っておくのも賢い方法です。

冷静に事実を伝えれば、まともな業者なら必ず誠実に対応してくれます。

上手なクレームの伝え方とは?
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色がイメージと違う時の対処法

これは外壁塗装で最も多いトラブルの一つかもしれません。「小さな色見本で決めたけど、壁全体に塗られたら、なんだかイメージと違う…明るすぎる(暗すぎる)気がする…」

これは「面積効果」といって、色の面積が大きくなると見え方が変わる(明るい色はより明るく鮮やかに、暗い色はより暗く重く見える)という、人間の目の錯覚が原因です。

これは施主様のせいでも、業者のミスでもありません。

トラブルを防ぐ「契約前」の行動

このトラブルを防ぐには、まず契約前に「A4サイズ以上の大きな塗り板(見本板)」で色を確認させてもらうことが重要です。小さなカタログチップだけで決めるのは危険ですね。

可能であれば、実際の壁の一部(目立たない場所など)で「試し塗り」をしてもらうのが一番確実です。その際も、日向と日陰の両方で確認させてもらうと、よりイメージのズレを防げます。

「あれ?」と思ったら「すぐ」伝える

そして、もし工事が始まって「あれ?」と感じたら、塗り始めた直後、なるべく早く業者に伝えることです。壁一面が塗り終わってからではなく、「一面の一部を塗った段階」がベストです。

「もう全部塗り終わっちゃったけど、気に入らないから無償で塗り直して」というのは、契約通りの色で塗っている以上、さすがに難しいケースがほとんど。

早めの「相談」であれば、まだ傷が浅いうちに(材料の追加や工数の負担が少ないうちに)何らかの対策を一緒に考えられる可能性があります。早めの連絡が鍵になります。

色がイメージと違う時の対処法
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施主確認で見るべきポイント

全ての塗装が完了し、足場を解体する前には、多くの塗装業者が「施主確認(完了検査)」の時間を設けるのが一般的です。

ここで施主様が「OK」を出したら、工事は完了・引き渡しとなります。

ですから、お忙しいとは思いますが、この確認には必ず日程を調整して立ち会い、納得いくまでしっかりチェックするようにしてくださいね。ここが最後の砦です!

足場が解体されてしまうと、高い場所の手直しは非常に困難になり、再度足場を組むとなると数十万円の追加費用が発生する可能性すらあります。

ですから、ここで「うるさい」と思われるかも…なんて遠慮は一切不要です。しっかり、じっくり、納得いくまでチェックしてください。私たち業者も、そのために時間を取っています。

施主確認・重要チェックリスト

業者と一緒に家の周りをぐるっと一周しながら、以下の点を中心に見ていきましょう。できれば明るい日中に、ご家族など複数人の目で見るのがおすすめです。

塗り残しはないか

特に見えにくい場所(軒天、破風板の裏、雨どいや配管の裏側、窓枠のキワなど)は入念にチェックしましょう。

明らかな塗りムラはないか

全体を見たときに、一箇所だけ色が薄くて下地が透けていたり、ツヤが他と違ったりしていないか確認します。

塗料が飛んでほしくない場所に付いていないか

アルミサッシの枠、窓ガラス、地面のコンクリート(土間)、給湯器、室外機、ポスト、インターホンなどに塗料が飛び散っていないか確認します。

養生を剥がした跡(見切り線)はキレイか

塗装する部分としない部分の境目(サッシ周りなど)が、テープの剥がし跡でガタガタになっていないか、線がまっすぐ出ているか確認します。

気になる点があれば、遠慮なくその場で指をさして「ここは直していただけますか?」とハッキリ伝えましょう。足場があるうちなら、手直しは比較的簡単ですからね。

施主確認で見るべきポイント
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業者の仕事がいい加減と感じたら

残念ながら、中には誠実とは言えない業者も存在します。

「契約と違う塗料を使っている気がする」「3回塗りの約束なのに、1回で終わらせようとしている(乾燥時間が異常に短い)」「養生が雑で、あちこち塗料が飛び散っている」「現場にゴミや吸い殻が散らかっている」など…。

もし「これはおかしい」「手抜き工事かもしれない」と強く感じたら、まずは冷静に担当者に連絡します。

その際、証拠として必ず日付の入った写真(スマートフォンのカメラで十分です)を撮っておきましょう。引き(全体がわかる写真)と寄り(問題箇所がわかる写真)の両方があると万全です。

担当者に伝えても改善が見られない、あるいは「大丈夫です」の一点張りでごまかそうとする場合は、その業者の本社や上司に連絡を入れます。

万が一の場合の相談先

業者との話し合いでどうしても解決しない、明らかに悪質な手抜き工事や契約違反が疑われる場合は、お一人で悩まないでくださいね。

そうした万が一の場合、頼りになる第三者の専門機関があります。

例えば、国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口である(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターの「住まいるダイヤル」(TEL:0570-016-100)

(参考:住まいるダイヤル(国土交通大臣指定の住まいの相談窓口)

または、お住まいの地域の消費生活センターにつながる全国共通の消費者ホットライン(局番なしの188番)

(参考:どうしよう?困ったときは、消費者ホットライン188番にご相談を! | 政府広報オンライン

こういった専門機関に相談することも重要です。

相談する際は、以下のものを揃えておくと話がスムーズです。

  • 契約書、見積書、仕様書
  • 工事工程表
  • 問題箇所の写真(日付入り)
  • 業者とのやり取りの記録(メール、LINE、通話メモなど)

外壁塗装でうるさい客にならないための総括

ここまで色々なケースをお話ししてきましたが、結局のところ「うるさい客」と「良い要望をくれる施主様」の違いは、業者との信頼関係を築こうとしているかどうか、だと私は思います。

業者を「敵」や「監視対象」として最初から疑ってかかるのではなく、「大切なお家を一緒に良くしてくれるパートナー」として接していただけると、私たち現場の人間も「期待に応えたい!」と自然に力が入るものです。

その信頼関係を築く土台として、施主様にお願いしたいのは以下の3点です。

満足いく工事のための3つの心得

  1. 工事が始まる前に、近隣への配慮(ご挨拶)をしっかり行うこと。
  2. 契約内容や工程を、事前にきちんと確認し、不明点は解消しておくこと。
  3. 気になることがあれば、我慢せず、感情的にならず、早めに「相談」すること。

外壁塗装うるさい客と思われることを恐れすぎて、ご自身の要望を伝えきれず、何百万円もかけた工事で後悔してしまうこと。それこそが、施主様にとって最大の損失だと私は思います。

正しい知識を持って、気になることは上手に伝え、業者さんと一緒に「やってよかった!」と心から思える塗装工事を実現していきましょう。

外壁塗装で後悔しないための全体像や、色選び・費用感・業者選びまでしっかり整理したい方は、「外壁塗装やらなきゃ良かった?後悔しないための全知識」もぜひご覧ください。

今回の記事と合わせて読んでいただくと、工事前の不安がかなりスッキリするはずです。

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