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外壁のメンテナンスコラム

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外壁塗装の膨れ補修方法!原因と費用をプロが解説

外壁塗装の膨れ補修方法!原因と費用をプロが解説

ステップペイントの現場担当、土橋 昭です。どうぞよろしくお願いします!

ご自宅の外壁を見て、「あれ?塗装がプクッと膨れている…」と気づいたら、やっぱり不安になりますよね。

外壁塗装の膨れを補修する方法をネットで調べているということは、まさに今お困りなのかなと思います。

この膨れ、水ぶくれみたいに見えることもあって、外壁塗装の膨れの原因は一体何なのか、このまま放置しても大丈夫なのか、気になりますよね。

もしかして施工不良だったのでは?と心配になるかもしれません。

また、この外壁塗装の膨れはDIYで直せるのか、それともプロに頼むべきか、もし業者に頼むなら外壁塗装の膨れの補修費用はいくらかかるのか、部分補修で済むのか…

考えることがたくさんあるかと思います。

この記事では、現場を知る私が、そんな外壁塗装の膨れに関する疑問や不安について、一つひとつお答えしていきます。

適切な対処法を知って、大切なお住まいを守る第一歩にしていただけたら嬉しいです。

記事のポイント

  • 塗装が膨らむ「メカニズム」と主な原因
  • 膨れを放置するリスクと「ボコボコ」になった時の対処法
  • DIYでの補修は可能?プロが教える作業の注意点
  • 補修を業者に頼む場合の費用相場と塗料の選び方
目次

外壁塗装の膨れ補修する方法と原因の分析

まずは敵を知ることからですね!

なぜ塗装が膨れてしまうのか、その根本的な原因とメカニズムについて、現場の視点からわかりやすく解説します。

特に「なぜそこに水が入ったのか?」という根本原因を突き止めることが、再発を防ぐ一番の近道です。原因がわかれば、正しい対処法も見えてきますよ。

塗装が膨らむメカニズムとは

外壁塗装の「膨れ」は、私たちの業界では「ブリスタリング」とも呼ばれたりします。

これは、塗装の膜(塗膜)と、その下の壁(下地)がしっかり密着せず、浮いてしまっている状態を指します。いわば、塗膜と壁が「剥がれかけている」初期症状ですね。

そして、この浮いた隙間に「水分」や「湿気」が入り込むことが直接の引き金になります。閉じ込められた水分が、真夏の太陽光などで強く熱せられると、気体である「水蒸気」に変わります。

この時、水は標準的な条件のもとでは水蒸気になると、体積が約1,700倍にも膨れ上がると言われています。

この逃げ場を失ったとんでもない膨張圧(水蒸気圧)が、塗膜を内側から風船のようにグイッと押し上げてしまうんです。これが、プクッと膨らむメカニズムですね。

Information

塗膜の「ふくれ(ブリスタリング)」については、国内大手塗料メーカーである日本ペイントの技術資料 でも、水分やガスが塗膜下に閉じ込められることで発生する代表的な塗膜欠陥として解説されています。(参考:ふくれ(Blistering)

弾性塗料だと大きくなりやすい?

時々、「弾性塗料(ゴムのように伸び縮みする塗料)は膨れやすい」と言われることがあります。これは、塗料自体が伸びる性質を持っているため、水蒸気の圧力で破れずに、そのまま風船のように大きく膨らんでしまうからですね。

ただ、これは塗料そのものが悪いというよりは、「なぜそこに水が入ったのか?」、あるいは「湿気が逃げられない施工をしたのか?」という、根本的な原因の方がはるかに重要だと私は考えています。

塗装が膨らむメカニズムとは
AIによるイメージ画像

水ぶくれや浮きが発生する主な原因

では、その膨れの原因となる「水分」は、一体どこから来て、なぜ閉じ込められてしまうのでしょうか?

現場で見ていると、原因は大きく分けて2つのパターンに分類できるかなと思います。

1. 経年劣化によるもの(塗装後10年以上経過)

これは、塗装から10年以上経過している場合に最も考えられる、自然な劣化のプロセスです。

お住まいを紫外線や雨風から守ってきた塗膜やシーリングが、その役目を終えつつあるサインですね。

ひび割れ(クラック)からの雨水侵入

特にモルタル外壁は、建物の揺れや乾燥・収縮によって、どうしても細かなひび割れ(ヘアクラック)が発生しやすいです。

このひび割れが大きくなると、そこから雨水が壁の内部にじわじわと染み込んでいきます。

シーリング(コーキング)の劣化

サイディング外壁の場合、ボードの隙間や窓サッシの周りを埋めている「シーリング(コーキング)」が、防水の最後の砦です。

このシーリング材が紫外線で劣化して硬くなり、「痩せる」「切れる」「剥がれる(破断・剥離)」といった状態になると、そこが大きな水の入り口になってしまいます。

サイディング外壁の目地やシーリングの考え方については、「つなぎ目が目立たないサイディングの選び方【決定版】」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

これらが原因の場合、膨れた箇所だけを表面的に直しても、残念ながら根本的な解決にはなりません。

大元の「水の入り口」であるひび割れやシーリングをしっかり補修(下地処理)しない限り、また同じ場所から水が入り、高い確率で再発してしまうんです。

2. 施工不良によるもの(塗装後1~3年で発生)

もし、塗装してからまだ1年~3年くらいしか経っていないのに膨れてきた…という場合は、私たちプロの目から見ても「経年劣化」とは考えにくいですね。

こうした早期の不具合は、前回の塗装工事における何らかの不備、つまり「施工不良」や「瑕疵(かし)」が原因である可能性が非常に高いと判断せざるを得ません。

下地処理の不足(高圧洗浄・ケレン不足)

塗装工事で一番大事なのは、実は「塗る前」の作業です。壁についたカビやコケ、古い塗膜の粉(チョーキングの粉)を高圧洗浄で徹底的に洗い流すこと。

そして、剥がれかけの古い塗膜を工具で削り落とす「ケレン」という作業。この下準備が不十分だと、汚れた面や浮いた面の上に塗装することになり、新しい塗料がしっかり密着しません。

乾燥不足(インターバル不足)

高圧洗浄の後、壁が湿ったまま塗装したり、下塗りが乾ききる前に重ね塗りしたりすると、塗膜の内部に水分や溶剤(シンナーなど)が閉じ込められてしまいます。

これが施工後の熱で蒸発し、膨れを引き起こします。

私たちプロは、塗料メーカーが指定する「インターバル(工程間の乾燥時間)」を厳守します。

これは塗料の性能を100%引き出すための絶対的なルールです。こうした基本的なルールが守られていないと、早期の膨れや剥がれに繋がります。

(参考:国土交通省『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』※塗装工事の品質基準に関する記載があります)

もし施工不良が疑われる場合は、すぐに工事を依頼した業者さんに連絡し、保証書を確認して対応を相談するのが良いでしょう。

高圧洗浄や乾燥時間の目安については、「外壁塗装工事で行う高圧洗浄作業の所用時間や当日の注意点を解説」も参考にしてみてください。

サイディング・モルタル・コンクリートの違い

ご自宅の外壁材がどのタイプかによって、膨れの原因になりやすい「ウィークポイント」が少し違ってきます。現場での経験から、主な特徴をまとめてみました。

外壁材膨れの原因になりやすい箇所ワンポイント解説
サイディング・目地(めじ)のシーリング劣化
・窓サッシ廻りのシーリング切れ
一番多いパターンですね。特にボード間の「目地」と「窓廻り」のシーリングは、劣化すると真っ先に水の浸入口になります。
モルタル・壁表面のひび割れ(クラック)
・サッシ廻りの隙間
地震の揺れや乾燥・収縮で、どうしても小さなひびが入りやすい素材です。0.3mm以上のひび(名刺が入るくらい)は雨水が侵入するリスクが高いので要注意ですね。
コンクリート・ALC・素材自体の吸水性(※特にALC
・ひび割れ
・シーリング劣化
コンクリートも水を吸いますが、特にALCパネルは要注意です。ALCは内部がスポンジのように「多孔質(たこうしつ)」になっていて、非常に吸水性が高い素材なんですね。内部の湿気がうまく抜けないと、塗膜を押し上げて膨れの原因になります。ALCパネルの場合は、ボード間の「目地(めじ)シーリング」の劣化が、水の浸入口として一番の弱点になりやすいですね。

このように、ご自宅の壁がどのタイプかによって、特に注意して点検すべき場所が変わってきます。

「膨れがある場所」と、その「真上や近くにある弱点」をセットで確認してみると、原因が推測できるかもしれません。

ご自宅がALC外壁の場合は、膨れのリスクやメンテナンスの考え方をまとめた「ALC外壁の後悔はメンテ次第!現場担当が解説」も参考になると思います。

チョーキングやピンホールは劣化サイン

膨れ以外にも、「あ、そろそろ危ないかも」と教えてくれる劣化サインがあります。これらを見つけたら、壁の防水機能が落ちてきている証拠かもしれません。

チョーキング(白亜化現象)

これは一番わかりやすいサインですね。壁を手でサーッと触ってみて、手に白い粉がつく状態です。これは、塗料の表面が紫外線で分解されて、顔料(色の粉)が浮き出ている状態。

塗料を固めていた「樹脂」が劣化して防水性が失われているサインで、「塗料の寿命」が近づいていることを示しています。

ピンホール

塗装の表面に、針で刺したようなプツプツとした小さな穴(気泡が弾けた跡)ができている状態です。

これは塗料の攪拌不足や、急激な乾燥といった施工時の問題で発生することもありますが、この小さな穴も、毛細管現象で水を吸い上げるきっかけになり得ます。

これらの症状が出ていたら、「今すぐ問題はなくても、防水性は落ちてきているな」と、メンテナンスを考えるきっかけにしてもらえると良いかと思います。

チョーキングやピンホールは劣化サイン
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ボコボコになったらどうすればいい?

もし、ご自宅の外壁にプクッとした膨れやボコボコを発見したら…気になって触りたくなりますが、まずは落ち着いてください。

【絶対厳守】やってはいけない応急処置

それは、「自分で膨れを潰す・カッターで切る」ことです。

膨れを無理に破ってしまうと、そこが「むき出しの穴」になり、外壁材(下地)が丸見えになってしまいます。

そこから雨水が直接入り込むようになり、症状を急激に悪化させ、下地を腐らせる原因になりかねません。

膨れている状態は、まだ「塗膜が防水のフタとして、かろうじて頑張っている」状態とも言えます。下手に触らず、そのままにしておくのが一番の応急処置です。

では、どうすればいいかと言うと、以下の2点を確認してみてください。

いつ塗装したか?(塗装時期の確認)

前回の塗装から10年以上経っているか、それともまだ2~3年か。これで「経年劣化」か「施工不良」か、原因の切り分けがある程度できます。

保証書は残っているか?(保証期間の確認)

もし塗装後数年で、施工不良が強く疑われる場合は、すぐに工事を依頼した業者さんに連絡してください。契約書や保証書を確認し、保証の対象になるか相談してみましょう。

いずれにしても、膨れが自然に治ることは絶対にありません。放置すればするほど、内部で劣化が進行していきます。

まずは専門の塗装業者に「無料診断」を依頼して、プロの目で「なぜ膨れたのか」「今どうなっているのか」を正確に診断してもらうのが、解決への一番の近道だと思いますよ。

ボコボコになったらどうすればいい?
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正しい外壁塗装の膨れ補修方法と費用

原因がわかったところで、次はいよいよ「どう直すか」ですね。ご自身でできるのか、プロはどう作業するのか、そして気になる費用について、具体的な補修方法をステップで解説します。

ここで一番大事なのは、「二度と再発させない」ための確実な作業です。

自分でDIYは可能?わかりやすく解説

「このくらいの膨れなら、自分で直せないかな?」そう考える方もいらっしゃると思います。費用を抑えたいお気持ち、すごくよくわかります。

ですが、私の現場目線での結論から言うと、外壁塗装の膨れ補修のDIYは、「安全」に、かつ「長持ち」するように仕上げるのが非常に難しいんです。

かえって将来の補修費用が膨らんでしまうリスクも高いため、絶対におすすめしません

DIY補修をおすすめしない4つの理由

1. 根本原因の特定・除去ができない

これが最大の理由です。DIYでは、膨れの原因となった「水の侵入経路」(ひび割れ、シーリングの切れ目など)を正確に特定し、補修することができません。

表面の膨れだけ直しても、入口が開いたままでは、再発する可能性がきわめて高いんです

2. 完璧な下地処理は不可能に近い

プロは皮スキやディスクサンダーといった専用工具で、浮いた塗膜を「もう浮かない」という限界まで徹底的に削り取ります。

DIYでサンドペーパーをかける程度では、必ず脆弱な部分が残り、補修した箇所のフチからまた浮いてきます。

3. 仕上がりが必ず「つぎはぎ」になる

既存の外壁は、紫外線や雨で必ず「色褪せ(退色)」しています。ホームセンターで同じ色番号の塗料を買ってきても、新旧で色が全く合わず、補修箇所だけが悪目立ちしてしまいます。

また、既存の凹凸模様(パターン)を再現するのもプロの技術が必要です。

4. 高所作業は危険がある

もし膨れが1階の地面に近い場所以外、例えば2階部分にあったら…絶対に無理はしないでください。脚立やハシゴからの転落事故は、塗装現場でも最も重い事故の一つです。

応急処置のつもりが、かえって下地を傷め、内部の腐食を進行させてしまい、将来の補修費用が何倍にも跳ね上がってしまう…。

私たちはそういったケースも残念ながら見てきました。ですから、膨れに関しては、最初から専門業者にお任せいただくのが一番安心で、確実かなと思います。

自分でDIYは可能?わかりやすく解説
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補修作業時の注意点とは

では、私たちプロが膨れの補修を行う場合、どんな手順で作業を進めるのか。DIYをされる方も、この「手順」と「プロがどこにこだわっているか」の注意点はぜひ知っておいてください。

プロが行う膨れ補修の基本5ステップ

【最重要】膨れと周辺塗膜の除去(ケレン)

まず、スクレーパー(ヘラ)や皮スキ、電動工具(サンダー)などを使って、膨れている箇所を物理的に除去します。

この時、膨れた部分だけでなく、その周辺の「ちょっと浮きかけている」脆弱な塗膜も、浮かなくなる限界までしっかり剥がし切るのが最大のポイントです。

目安としては、膨れの直径の1.5倍~2倍は広く剥がします。この作業を中途半端に行うと、補修箇所と既存塗膜の「境目」から、早期に再び浮きが発生します。

洗浄と【徹底】乾燥

剥がした部分を高圧洗浄(範囲が狭ければウエスなどで清掃)し、汚れや旧塗膜の粉を完全に除去します。

そして何より大事なのが「徹底的な乾燥」です。下地が少しでも湿っていたら、また膨れを「再製造」するようなもの。天候を見ながら、丸一日以上は乾燥時間を置くこともあります。

プロは「含水率計(がんすいりつけい)」という機械を使い、下地の水分が規定値以下になっているか数値で確認することもあります。

下地調整(パテ埋め・段差調整)

塗膜を剥がすと、その部分だけが凹んで既存の壁と段差ができてしまいます。この段差を放置すると、補修後に光が当たった時にそこだけ影になって非常に目立ちます。

これを防ぐため、必要に応じてカチオンセメントや専用のパテ(充填材)で平滑にし、周辺との段差をなだらかにします。

【最重要】下塗り(プライマー・シーラー塗布)

いよいよ塗装ですが、その前に「下塗り材」を塗布します。これは、新しく塗る仕上げ塗料と、露出した下地を強力にくっつける「接着剤」の役割を果たします。

この工程を省くと、塗料が下地に密着せず、数ヶ月でまた膨れたり剥がれたりします。

下地の素材(モルタルか、サイディングか)や状態(旧塗膜が残存か、下地が露出か)により、最適な下塗り材(シーラー、プライマー、フィラーなど)を選ぶのがプロの技術です。

中塗り・上塗り(仕上げ・模様合わせ)

下塗り材がメーカー規定の乾燥時間を経てしっかり乾いたら、仕上げの塗料を塗布します(中塗り)。

さらにそれが乾いたら、もう一度同じ塗料を重ね塗りします(上塗り)。この2回塗りで、塗料本来の厚みと耐久性を確保します。

この時、ただ塗るだけでなく、既存の壁の凹凸模様(ゆず肌模様など)に質感を合わせる「模様合わせ(パターン合わせ)」も同時に行い、補修跡が目立たないように仕上げます。

ご覧の通り、ただ塗るだけじゃないんですね。作業工程のほとんどは、「いかに下地を万全の状態に戻すか」という地味な作業に全力を注いでいます。ここがプロの腕の見せ所であり、再発を防ぐための生命線です。

補修作業時の注意点とは
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膨れ補修に適した塗料の選び方

補修に使う塗料にも、向き不向きがあります。「膨れにくい」という観点で選ぶなら、「透湿性(とうしつせい)」の高い塗料がおすすめです。

これは、塗膜が「内部の湿気は外へ逃しつつ、外部からの雨水は通さない」という、まさしくゴアテックスのような機能を持った塗料ですね。

もし壁の内部に多少湿気がこもっても、塗膜を通して空気中に逃がしてくれるので、水蒸気圧による膨れのリスクをグッと抑えやすくしてくれます。(参考:透湿性 | 日本ペイント株式会社

逆に、ひび割れ(クラック)が多いモルタル壁などの場合、ひび割れに追従して塗膜が伸びる「弾性塗料」を選ぶこともあります。

確かに、従来の単層弾性塗料などには「透湿性が低い(湿気を通しにくい)」タイプも多く、内部に湿気がこもりやすく膨れやすいというデメリットが、まさに表裏一体で存在しました。

ですが、最近は技術も進歩していて、透湿性をしっかり高めた「高透湿型の弾性塗料」もたくさん出てきています。このあたりの性質をしっかり理解して、塗料を選ぶことが大切ですね。

大事なのは「適材適所」の組み合わせ

結局のところ、「どの塗料が絶対に良いか」は、現在の壁の状態や膨れの原因によって変わってきます。

例えば、ひび割れの多いモルタル壁なら、「下塗り」にひび割れを埋める「微弾性フィラー」を使い、「上塗り」に「透湿性の高いシリコン塗料」を選ぶ、といった組み合わせが重要です。

このあたりは、やはり専門的な知識と経験が必要になる部分ですね。

専門業者への依頼と費用相場

では、実際に業者に依頼した場合、費用はどれくらいかかるのか。これは「部分補修で済むか」「全面塗装が必要か」で大きく変わってきます。

費用相場の目安(あくまで参考です)

部分補修の場合(手の届く範囲)

1箇所あたり 約3万円~10万円程度 が目安になるかなと思います。

「え、そんなにかかるの?」と思われるかもしれません。

しかし、上記で説明した「ケレン→乾燥→パテ→下塗り→中塗り→上塗り」という全工程を職人が半日~1日かけて行う人件費と材料費を考えると、このくらいの費用感にはなってしまいます。

Information

※もし2階などの高所で、足場が必要になれば、これに別途足場代(約15万円~)がかかります。

全面塗装の場合(経年劣化が原因)

全面塗装の場合(経年劣化が原因) 膨れの原因が「経年劣化」(塗装後10年以上)である場合、その膨れは氷山の一角で、他の場所も同じように劣化が進んでいる可能性が非常に高いです。

この場合、部分補修を繰り返すよりも、足場をかけて「外壁全体の塗り替え」を行う方が、根本的な防水機能の回復につながり、長期的にはコストパフォーマンスも良くなります。

一般的な戸建て(延床面積30坪程度)の外壁塗装の場合、使用する塗料のグレードにもよりますが、足場代を含めて 約80万円~150万円程度 が相場となります。

もちろん、これはあくまで一般的な目安です。正確な費用は、お住まいの劣化状況、大きさ、使う塗料のグレードによって全く変わってきます。

大切なのは、必ず複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、「なぜ膨れたのか」という診断内容と、「どう直すのか」という提案された補修方法に納得できるかをしっかり比較検討してくださいね。

専門業者への依頼と費用相場
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外壁塗装の膨れを補修する方法の総まとめ

最後に、現場担当の私からのまとめです。

  • 外壁の膨れは、「壁の内部に水が侵入している」というお住まいからのSOSサインです。
  • 放置すると、塗膜の剥がれ、雨漏り、さらには建物の構造体(木材など)を腐らせる原因にもなり、放置は絶対にNGです。
  • 塗装後数年での膨れは「施工不良」が強く疑われ、10年以上経過していれば「経年劣化」が主な原因である可能性が高いです。
  • DIYでの補修は、原因特定や完璧な下地処理が難しく、再発リスクが非常に高いため、絶対におすすめしません。
  • プロの補修は、「膨れを剥がす」→「徹底的に乾かす」→「適切な下塗り(接着剤)を塗る」という下地処理が命です。
  • 経年劣化が原因の場合、その場しのぎの部分補修を繰り返すよりも、根本的な原因(ひび割れ・シーリング)も一緒に直せる全面塗装が、長い目で見れば一番確実で経済的です。

ご自宅の外壁に膨れを見つけると、本当に不安になると思います。

でも、深刻なダメージが出る前に発見できたのは、むしろラッキーだったかもしれません。手遅れになる前に、正しい対処ができるチャンスですからね。

「うちの場合はどうなんだろう?」「施工不良かもしれない…」と不安に思われたら、無理にご自身で判断せず、まずは私たちステップペイントのような専門業者にお気軽にご相談ください。

お住まいの状態をしっかり診断して、最適なご提案をさせていただきますよ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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