外壁塗装で横浜の住まいを20年先まで安心に!

0120-441-550

外壁のメンテナンスコラム

  1. 外壁のメンテナンスコラム
  2. コロニアルクアッド屋根はガルバリウムで長持ち!比較と費用

コロニアルクアッド屋根はガルバリウムで長持ち!比較と費用

コロニアルクアッド屋根のメンテナンス:塗装vs カバー工法

こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。

ご自宅の屋根が「コロニアルクアッド」で、築10年、15年と経つうちに、「そろそろメンテナンスの時期かな…」と考え始めている頃ではないでしょうか。

インターネットで情報を集めたり、ご近所さんの工事の様子を見たりする中で、「ガルバリウム鋼板」を使った「カバー工法」という選択肢が気になっている方も多いかもしれませんね。

「塗装と比べてどうなんだろう?」「費用はどれくらい違うのかな?」「ガルバリウムって本当に長持ちするの?」など、メリットだけでなくデメリットも含めて、ご自身の家に最適な方法を知りたい、というお気持ち、とてもよく分かります。

特に、屋根は普段なかなか目の届かない場所ですから、専門的な情報が多くて混乱してしまうこともあるかと思います。

この記事では、そんなお悩みを抱えるあなたのために、数々の現場を見てきた私の視点から、コロニアルクアッド屋根のメンテナンスについて、専門用語をできるだけ噛み砕きながら、じっくりと、そして分かりやすく解説していきますね。

この記事を読み終える頃には、きっとご自宅の屋根にとって最善の選択ができるようになっているはずです。

記事のポイント

  • コロニアルクアッドとガルバリウム鋼板、屋根材の特徴と違い
  • 塗装とカバー工法、自宅の状況に合う最適メンテナンスの選び方
  • ガルバリウムとカバー工法、知るべきメリットと意外なデメリット
  • 30坪のリアルな費用相場と、後悔しない見積もりチェックポイント

コロニアルクアッドとガルバリウム屋根の比較

それではまず、基本の「き」からお話ししていきましょう。現在ご自宅の屋根に使われている「コロニアルクアッド」と、リフォームの主流となりつつある「ガルバリウム鋼板」。

この2つの屋根材が、そもそもどんなもので、どう違うのか。それぞれの特徴をしっかりと理解することが、今後のメンテナンス方法を正しく選ぶための大切な第一歩になりますからね。

寿命と劣化症状

拡大鏡で見たスレート屋根の表面。塗膜が劣化し、素材がスポンジのように水を吸い込んでいる様子
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

コロニアルクアッドは、大手屋根材メーカーのケイミュー株式会社(クボタと松下電工(現パナソニック)の外装建材事業を統合して設立)などが取り扱うスレート系屋根材で、一般的には「スレート屋根」や「カラーベスト」といった呼び名でも知られています。

主成分はセメントと繊維質で、薄い板状に加工されているのが特徴です。新築の戸建て住宅で非常に多く採用されており、おそらく日本で最も普及している屋根材と言っても過言ではないかなと思います。

気になる寿命ですが、屋根材そのものの耐久年数は20年~30年ほどと言われています。ただし、これはあくまで「定期的な塗装メンテナンスを行っている」という条件下での話です。

コロニアルクアッド自体には防水性がなく、表面に施された塗装(塗膜)がその役割を担っています。この塗膜が紫外線や雨風によって劣化してしまうと、屋根材が直接水分を吸収するようになり、劣化が一気に進行してしまうんですね。

そのため、一般的には新築から10年を過ぎたあたりで、何らかのメンテナンスが必要になるケースがほとんどです。具体的には、次のような症状が見られたら「メンテナンスを検討してください」という屋根からのサインだと捉えてください。

主な劣化症状

コロニアルクアッドの劣化段階別写真。初期の色褪せ、要注意のコケ・藻、危険なひび割れ、末期の反り・浮き
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。
  • 色褪せ・変色
    新築時の鮮やかな色が薄くなり、全体的に白っぽく見える状態です。これは紫外線の影響で塗膜が分解されてしまっている証拠で、防水機能が低下し始めている初期サインですね。
  • コケ・カビ・藻の発生
    屋根の表面、特に日当たりの悪い北面などが緑や黒っぽくなっていたら要注意です。塗膜の防水性が切れ、屋根材が常に水分を含んでジメジメしている状態だと、こうした菌類が繁殖しやすくなります。見た目が悪いだけでなく、屋根材の劣化をさらに早める原因にもなります。
  • ひび割れ(クラック)
    屋根材が水分を吸ったり乾燥したりを繰り返すことで、素材が膨張と収縮を起こし、その負荷に耐えきれなくなるとひび割れが発生します。小さなヘアクラック程度なら塗装でカバーできますが、大きなひび割れは雨漏りに直結する危険なサインです。
  • 反り・浮き
    劣化がさらに進行すると、屋根材の縁の部分が乾燥によって反り上がってくることがあります。こうなると屋根材同士の間に隙間ができ、強風で煽られて割れたり、最悪の場合は剥がれて飛ばされたりする危険性も出てきます。

これらの症状は、一つだけでなく複合的に現れることが多いです。ご自宅の屋根の状態を一度、遠くからでも良いのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

NEOとの決定的な違いとは?

コロニアルNEOとクアッドの製造期間とアスベスト有無の比較

「コロニアル」という製品名を聞いて、屋根について少し調べたことがある方の中には、「アスベスト(石綿)は含まれていないの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんね。

その心配の元になっているのが、「コロニアルNEO」という製品です。

資料上は「2002年1月から発売」とされ、同じ一覧の中で「コロニアルクアッド」は「2008年1月以降に発売」と区分されています。石綿(アスベスト)は段階的に規制が強化され、2006年9月1日からは原則として石綿含有率0.1重量%を超える製品の製造・使用などが禁止となりました。

こうした規制強化を背景に、各メーカーはノンアスベスト製品の開発を進めていった経緯があります。コロニアルNEOは、その過渡期に生まれた初期のノンアスベストスレート屋根材だったんですね。

しかし、アスベストに代わる繊維の配合技術がまだ未熟だったため、強度が著しく低く、数年でパリパリに割れたり、大きなひび割れや欠けが多発したりするという問題が起きてしまいました。

(参考:アスベスト全面禁止|厚生労働省

ですが、ご安心ください。現在お話ししている「コロニアルクアッド」は、ノンアスベスト化後の製品群の一つとして位置づけられており、資料上は「2008年1月以降に発売」とされています。

素材の配合が根本から見直され、基材の密度を高めるなどの改良が加えられた結果、強度は格段に向上しています。ですから、コロニアルNEOのように、特別に脆くて問題が多い屋根材、ということはありません。

ただし、主成分がセメントであることに変わりはないので、塗装による防水機能の維持が屋根の寿命を左右するという基本的な性質は同じですね。

コロニアルクアッドは資料上「2008年1月以降に発売」とされているため、ご自宅の築年数が2008年以降であれば、コロニアルクアッドが使用されている可能性が高いと考えて良いかなと思います。

ガルバリウム鋼板の驚異的な耐久性

アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の組成を示した円グラフ。自己修復作用と犠牲防食作用の解説

一方、リフォームで採用されることが増えているガルバリウム鋼板は、コロニアルクアッドとは全く異なる金属系の屋根材です。

その正体は、アルミニウム・亜鉛・シリコンからなる合金めっき層を持つ鋼板で、めっき組成は一般にアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%とされています。この合金めっきの働きにより、優れた耐食性が期待できます。

(参考:GALVALUME Steel Sheet (55%Al-43.4%Zn-1.6%Si)|Nippon Steel Coated Products

ガルバリウム鋼板の大きな特長は耐食性の高さです。ただし耐用年数は、沿岸部などの環境条件、製品仕様(板厚・めっき・塗装)、施工品質、メンテナンス状況で大きく変わります。

たとえば屋根材製品では、塗膜15年/赤さび20年/穴あき25年といったメーカー保証が示されているものもあり、長期性能の目安として参考になります。

コロニアルクアッドのように10年ごとの定期的な塗装が必須というわけではなく、メンテナンスにかかる手間とコストを大幅に削減できるのが大きな魅力ですね。

(参考:SSR2007 への質問とその回答|日本金属屋根協会

ガルバリウム屋根の「何年持つのか」「どんなメンテが必要か」「費用はどれくらいか」まで整理したい方は、『ガルバリウム鋼板屋根の20年後の状態と対策【完全ガイド】』も参考になります。

高い耐食性の理由は、合金めっき層の働きにあります。一般に、アルミニウムによる不動態被膜の保護性と、亜鉛の犠牲防食作用が組み合わさることで、鋼板を錆から守る性質があるとされています。

さらに、もう一つの大きなメリットが「軽量性」です。たとえば、金属屋根材の一例としてアイジー工業の「スーパーガルテクト」は1㎡あたり約5kgとされ、同社の説明ではスレート屋根に比べて約1/4、和瓦屋根に比べて約1/10という目安が示されています。

屋根が軽くなるということは、建物全体の重心が低くなることを意味し、地震の際の揺れを小さくする効果が期待できます。つまり、屋根リフォームによって、住まいの耐震性を向上させることにも繋がる、というわけですね。これは、地震の多い日本において非常に心強いポイントかなと思います。

カバー工法のメリットを徹底解説

既存のコロニアルクアッドの上に防水シートと新しいガルバリウム屋根を重ねる断面図。空気層による断熱効果も図示
画像はAI生成によるイメージであり実際のものとは異なります。

コロニアルクアッドのような既存の屋根から、この高性能なガルバリウム鋼板屋根へリフォームする際に、現在最も主流となっているのが「カバー工法(重ね葺き)」と呼ばれる工事方法です。

これはその名の通り、既存のコロニアルクアッドを撤去せず、その上から新しい防水シート(ルーフィング)を敷き、さらにその上にガルバリウム鋼板を被せて固定する工法です。既存の屋根はそのままに、新しい屋根を丸ごと一枚重ねるようなイメージですね。

このカバー工法には、お客様にとって嬉しいメリットがたくさんあるんですよ。

カバー工法の主なメリット

工期が短い

既存屋根の解体・撤去という時間のかかる工程がないため、工事全体の期間を大幅に短縮できます。天候にもよりますが、一般的な戸建て住宅なら数日で完了することも。

工事中の騒音や職人の出入りが減るため、ご近所への配慮という点でもメリットが大きいですね。

費用を抑えられる

既存屋根の全面撤去がないため、解体・搬出・処分にかかる費用を大幅に抑えられるのが一般的です。なお、役物の交換や一部撤去が発生する場合もあるため、処分費が「ゼロ」とは限りません。

これはコスト面に直結する大きな利点で、屋根をすべて新しくする「葺き替え」工事に比べて、数十万円単位で費用を抑えることが可能です。

廃材が出ず環境に優しい

コロニアルクアッドはアスベストを含んでいませんが、それでも解体すれば大量の産業廃棄物が出ます。カバー工法は廃材をほとんど出さないため、環境負荷が少なく、サステナブルな観点からも優れた工法だと言えます。

断熱性・遮音性が向上する

既存の屋根と新しいガルバリウム屋根の間に空気の層が生まれます。この空気層が断熱材のような役割を果たし、外からの熱が室内に伝わりにくくなります。

結果として、夏場の二階の部屋の蒸し暑さが和らいだり、冬は室内の暖気が逃げにくくなったりする効果が期待できます。また、屋根が二重になることで、金属屋根の弱点とされる雨音も大幅に軽減されます。

このように、カバー工法は既存の屋根を活かしながら、住まいの性能を大きく向上させることができる、非常に合理的でコストパフォーマンスに優れたリフォーム方法なんです。

より詳しいカバー工法の情報については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

塗装とカバー工法はどっちが良い?

築年数や劣化状況、将来のライフプラン(今後何年住むか)に応じて、塗装かカバー工法かを選べる分岐図

「なるほど、カバー工法は良さそうだな。でも、うちの場合は塗装とどっちが良いんだろう?」という点が、一番の悩みどころですよね。

この選択は、「現在の屋根の劣化状況」と、「今後そのお家に何年くらい住み続けたいか」というライフプラン、この2つの軸で考えるのが分かりやすいかなと思います。

塗装がおすすめのケース

築10年前後で、初めてのメンテナンスを検討している場合。屋根の劣化症状が、色褪せや軽度のコケの発生といった、表面的なものに留まっている状態であれば、塗装メンテナンスが最もコストパフォーマンスに優れた選択肢になります。

適切な下地処理と高品質な塗料で塗装を行うことで、コロニアルクアッドが本来持っている性能を回復させ、さらに10年~15年、屋根をしっかりと保護することができます。

「あと15年くらい今の家に住んで、その先はまた考えよう」といった中期的なライフプランをお持ちの方にも適していますね。「塗装で延命できる状態なのか、それとも下地から考えるべきか」を見誤ると、数年で再発することもあります。

塗膜の劣化が進んだサインや正しい対処の考え方は、『屋根塗装のパリパリ剥がれ!原因と正しい対処法をプロが徹底解説』でも具体的に確認できます。

カバー工法がおすすめのケース

一方で、屋根材に複数のひび割れや、反り・浮きといった症状が見られる場合は、塗装だけでは根本的な解決にはなりません。表面をきれいにしても、屋根材自体の強度が低下しているため、数年でまた同じような問題が発生する可能性が高いです。

また、今回が2回目以降のメンテナンスである場合も、カバー工法を強くおすすめします。何度も塗装を繰り返すより、一度カバー工法で高耐久なガルバリウム屋根にしてしまった方が、長期的に見たときのトータルコスト(ライフサイクルコスト)を抑えられることが多いからです。

さらに、「断熱性を上げて光熱費を節約したい」「今後のメンテナンスの手間から解放されたい」といった、住まいの快適性や機能性を向上させたいというニーズをお持ちの方にも、カバー工法は最適な選択肢と言えるでしょう。

葺き替えとの比較ポイント

スレート屋根の下にある野地板が腐食しているイラスト。この状態ではビスが効かずカバー工法不可であることを示す

屋根リフォームには、カバー工法の他にもう一つ、「葺き替え(ふきかえ)」という方法があります。これは、既存のコロニアルクアッドをすべて剥がして撤去し、その下にある屋根の下地(野地板)から新しく作り直す、最も大規模なリフォーム方法です。

カバー工法との決定的な違いは、屋根の下地(野地板)の状態を直接確認し、必要であれば補修や交換ができるという点にあります。

もし、過去に雨漏りがあったり、屋根材の隙間から長年雨水が侵入していたりして、野地板が腐食してブヨブヨになっているようなケースでは、カバー工法は適用できません。

その上から新しい屋根を被せても、固定するビスが効かず、根本的な解決にならないからです。このような下地に深刻なダメージがある場合は、葺き替え工事が唯一の選択肢となります。

ただし、葺き替えは既存屋根の解体・撤去・処分費用が別途発生するため、カバー工法よりも費用は高額になり、工期も長くなるのが一般的です。屋根の専門家による事前の診断で、下地に特に問題がないと判断されれば、基本的にはコストや工期の面でメリットの大きいカバー工法をおすすめするケースが多いですね。

コロニアルクアッドのガルバリウム施工と注意点

ここまでのお話で、カバー工法が非常に魅力的で合理的なリフォーム方法であることが、お分かりいただけたかと思います。ただ、どんな物事にも光と影があるように、もちろん良いことばかりではありません。

ここでは、実際にガルバリウム鋼板でカバー工法を行う際に、事前に知っておくべきデメリットや注意点、そして最も気になる費用について、さらに深く掘り下げてお話ししていきますね。契約後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、大切なポイントばかりですよ。

ガルバリウム屋根のデメリットとは

スレガルバリウム屋根のリスク一覧。初期費用の高さ、衝撃への弱さ、雨音などの懸念点をアイコン付きで解説ート屋根の下にある野地板が腐食しているイラスト。この状態ではビスが効かずカバー工法不可であることを示す

高い耐久性とモダンなデザインで人気のガルバリウム鋼板ですが、金属ならではの特性や、知っておいてほしい弱点もいくつか存在します。メリットとデメリットの両方を正しく理解した上で、ご自身の価値観に合うかどうかを判断することが重要です。

ガルバリウム鋼板の主なデメリット

初期費用が塗装に比べて高い

これは当然のことですが、屋根材を新しく被せる工事になるため、塗料を塗るだけの塗装工事に比べると、材料費も工事費も高くなります。

ただし、先ほどもお話ししたように、長期的な視点で見れば、メンテナンスフリー期間が長いため、結果的にコストを抑えられる可能性があります。

衝撃による傷や凹みに弱い

表面のメッキ層は非常に薄いため、工事中に工具を落としたり、台風で硬い飛来物が当たったりすると、傷や凹みがつきやすいという性質があります。

表面に深い傷がつくと、そこから錆が発生する原因にもなり得ますので、施工中は特に丁寧な扱いが求められます。信頼できる業者であれば、そのあたりも十分に配慮して工事を進めてくれます。

雨音が響くことがある

金属製の屋根材に共通するデメリットとして、雨音が響きやすいという点が挙げられます。特に、激しい雨の日はトタン屋根のような音が気になるかもしれません。

ただし、この問題は近年大きく改善されています。

現在主流の製品は、屋根材の裏側に断熱材や制振材が一体化されているものが多く、カバー工法で施工することで既存の屋根材が音を吸収してくれる効果も相まって、日常生活で気になることはほとんどないレベルにまで抑えられていますよ。

デザインの好みが分かれる可能性がある

ガルバリウム鋼板は、その素材感からシャープでモダン、スタイリッシュな印象を与えます。

そのため、洋風のモダンな住宅には非常によくマッチしますが、純和風の邸宅や、瓦屋根が並ぶ地域など、外観のテイストや周囲の景観によっては調和が難しいと感じる方もいるかもしれません。

最近では、表面に天然石のチップを吹き付けた、瓦のような風合いを持つ製品も登場しているので、デザインの選択肢は広がっています。

カバー工法の知られざる欠点

次に、ガルバリウム鋼板という「材料」そのもののデメリットに加えて、カバー工法という「工事方法」自体が持つ注意点についても触れておきましょう。これらは、業者選びの重要性に直結するポイントでもあります。

屋根下地の状態を直接確認できない

これはメリットの裏返しでもあり、最大の注意点です。カバー工法は既存の屋根を剥がさないため、その下にある野地板の劣化状態を直接目で見て確認することができません。

もし、気づかないうちに雨漏りが進行していて野地板が腐食していた場合、それに気づかずに工事を進めてしまうと、数年後に深刻なトラブルに発展する恐れがあります。

だからこそ、契約前に小屋裏(屋根裏)に入って念入りに点検してくれたり、ドローンで屋根を細部まで調査してくれたりするような、徹底した事前診断を行う誠実な業者を選ぶことが何よりも重要になります。

屋根の総重量がわずかに増える

ガルバリウム鋼板自体は非常に軽量ですが、既存のコロニアルクアッドの上に重ねるため、当然ながら屋根全体の総重量は増加します。

日本の建築基準法では、一定の基準を満たしていれば構造計算をしなくてもカバー工法は可能とされていますが、古い木造住宅など、建物の構造によっては負担が大きくなる可能性もゼロではありません。

この点についても、きちんと建物の構造を理解し、安全性を判断できる知識と経験を持った業者に依頼することが大切です。

複雑な形状の屋根には不向きな場合がある

屋根の形状が非常に複雑だったり、トップライト(天窓)が多かったりする場合、雨水が浸入しないように処理する「雨仕舞(あまじまい)」という作業の難易度が格段に上がります。

このような屋根では、カバー工法がそもそも施工できなかったり、できたとしても費用が通常より割高になったりするケースがあります。これも、現場経験が豊富な業者でないと正確な判断は難しい部分ですね。

これらのデメリットや注意点をしっかりと説明し、その上で最適な提案をしてくれるかどうかが、信頼できる業者を見極めるための一つのバロメーターになると言えるでしょう。

30坪の費用相場と見積もりの内訳

30坪のモデルケースにおける各工法の費用目安(塗装60-90万、カバー120-180万、葺き替え150-220万)と特徴の比較

さて、皆さんが一番気になっているであろう、具体的な費用の話に移りましょう。

ここでは、最も一般的な総二階建て、延床面積30坪(屋根面積は約60㎡~70㎡と仮定)のお家をモデルケースとして、各工事の費用相場を比較してみたいと思います。

スクロールできます
工事内容費用相場(30坪)備考・工事内容
塗装60万円 ~ 90万円足場設置、高圧洗浄、下地処理、シリコン塗料~フッ素塗料での塗装など
カバー工法120万円 ~ 180万円足場設置、防水シート(ルーフィング)、ガルバリウム鋼板本体、棟板金などの役物工事を含む
葺き替え150万円 ~ 220万円カバー工法の内容に加え、既存屋根の解体・撤去・処分費用、必要に応じた野地板の補修・増し貼り費用を含む

重要

上記の金額は、足場の設置費用や諸経費など、工事に必要な費用をすべて含んだ、あくまで一般的な目安です。

実際の費用は、屋根の正確な面積、形状の複雑さ、屋根の勾配(角度)、劣化の進行具合、そして使用する材料のグレードによって大きく変動します。

この表はあくまで比較のための参考値としてお考えいただき、正確な金額は必ず複数の専門業者から相見積もりを取って確認するようにしてください。

見積もりを取得した際には、金額の総額だけを見るのではなく、その「内訳」をしっかりと確認することが非常に重要です。

誠実な業者の見積書は、どの作業にどれくらいの費用がかかるのかが素人目にも分かるように詳細に記載されています。

例えば、「足場代:〇〇円(〇〇㎡)」「高圧洗浄:〇〇円(〇〇㎡)」「防水シート(ルーフィング):〇〇円(製品名記載)」「ガルバリウム鋼板 本体工事費:〇〇円(製品名記載)」「棟板金 交換工事費:〇〇円」「諸経費:〇〇円」といったように、項目ごとに単価と数量が明確になっているかを確認しましょう。

「屋根工事一式」といった大雑把な表記ばかりの見積書を提示してくる業者には注意が必要かもしれませんね。

スーパーガルテクトと横暖ルーフ

カバー工法で用いられるガルバリウム鋼板屋根材には、様々なメーカーから多様な製品が販売されています。

その中でも、特に多くの業者で採用されており、お客様からの人気も非常に高いのが、アイジー工業の「スーパーガルテクト」と、ニチハ(旧チューオー)の「横暖ルーフ」という2大製品です。それぞれの特徴を少しご紹介しますね。

IG工業スーパーガルテクト(スペック重視)とニチハ横暖ルーフ(デザイン重視)の製品特徴比較

人気製品の比較

アイジー工業「スーパーガルテクト」

この製品の最大の特長は、遮熱性・断熱性に非常に優れている点と、手厚いメーカー保証にあります。鋼板には、従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムの防錆効果を加えて耐久性をさらに高めた「超高耐久ガルバ」が採用されています。

(出典:アイジー工業株式会社「スーパーガルテクト」公式サイト

また、断熱材には高性能な硬質ウレタンフォームが充填されており、夏の厳しい太陽熱をシャットアウトし、室内の快適性を高めてくれます。夏の暑さ対策を特に重視したい方や、長期的な安心感を求める方には、非常におすすめの製品ですね。

ニチハ「横暖ルーフ」

こちらもスーパーガルテクト同様に高い断熱性能を持つ人気の製品ですが、特にデザインやカラーのバリエーションが豊富であることが魅力です。

質感や色味にこだわり、ご自宅の外壁とのコーディネートを楽しみたいという方に人気があります。長年の実績がある遮熱塗装技術「高耐久塗膜」によって、色褪せにも強いのが特徴です。

意匠性を重視しつつ、高い性能も確保したいというニーズに応えてくれる製品と言えるでしょう。

正直なところ、どちらの製品も国内トップメーカーが開発した非常に優れた屋根材であり、基本的な性能に大きな優劣があるわけではありません。

最終的には、断熱性や保証といった機能性を重視するのか、デザイン性を重視するのかといったお客様の好みやご予算、そして何より、施工業者がどちらの製品を扱い慣れていて、その性能を最大限に引き出す施工ができるか、といった点で選ぶのが良いかなと思います。

優良業者を見極めるチェックリスト

ここまで読んでいただいてお分かりの通り、屋根リフォームの成功は、どんなに優れた材料を使っても、最終的には「どの業者に依頼するか」にかかっています。

屋根工事は決して安い買い物ではありませんし、一度工事をすれば10年、20年と付き合っていくものです。だからこそ、業者選びは絶対に妥協してはいけない、最も重要なポイントなんです。

悪質な業者や経験の浅い業者に依頼して後悔することがないように、以下のチェックリストを参考に、慎重に業者を見極めてみてください。

後悔しないための優良業者を見極める7つのチェックリスト

建設業許可の有無、詳細な見積もり、ドローン診断など、優良業者を見極めるためのチェックリスト画像
建設業許可などの公的な資格を保有しているか

これは、国や都道府県から一定の技術力や経営基盤を認められている目安の一つです。建設業法では、「軽微な建設工事」に該当しない規模(建築一式工事以外で請負代金が500万円以上など)では、建設業許可が必要になります。

地元に根ざして長年の施工実績があるか

会社のウェブサイトなどで、具体的な施工事例(できれば写真付き)が豊富に掲載されているか確認しましょう。地元での実績は、地域の気候や特性を熟知している証でもあり、何かあった時にすぐ駆けつけてくれる安心感にも繋がります。

見積もりの内訳が詳細で、説明が丁寧か

先ほども触れましたが、「一式」表記でごまかさず、各工程の単価や数量が明確に記載されているかが重要です。また、専門用語ばかりでなく、なぜこの工事が必要なのかを素人にも分かりやすく説明してくれる姿勢があるかを見ましょう。

見積書の「一式」表記や、施工品質に不安が残る業者の見分け方については、『外壁塗装が下手な業者の特徴とは?プロが教える見分け方と対策』も、判断材料として役立ちます。

不必要に不安を煽って契約を急がせたりしないか

「すぐに工事しないと雨漏りしますよ!」などと過度に危機感を煽り、考える時間を与えずに契約を迫る業者は要注意です。信頼できる業者ほど、お客様がじっくり比較検討する時間を尊重してくれます。

保証やアフターフォローの内容が書面で明確になっているか

製品に対する「メーカー保証」と、工事の品質に対する「自社施工保証」の両方について、保証期間や保証内容が書面で明確に提示されるかを確認しましょう。口約束はトラブルの元です。

担当者の知識が豊富で、どんな質問にも誠実に答えてくれるか

メリットだけでなく、デメリットやリスクについても正直に話してくれるか。こちらの疑問や不安に対して、専門家の視点から根拠を持って丁寧に答えてくれる担当者は信頼できます。

ドローンや詳細な写真で屋根の現状をしっかり調査・報告してくれるか

お客様が直接見ることのできない屋根の状態を、写真や映像を使って分かりやすく報告してくれるのは、誠実な業者の証です。正確な現状把握なくして、適切な工事プランは立てられません。

もちろん、私たちステップペイントでは、これらの基準をすべてクリアしていると自負しております。

どんな小さな疑問やご不安にも、現場を熟知したスタッフが誠心誠意お答えしますので、どうぞご安心ください。業者選びで迷った際には、こちらの記事も判断の助けになるかと思います。

コロニアルクアッドとガルバリウムの総括

今回は、コロニアルクアッド屋根のメンテナンス方法として、塗装とカバー工法について解説してまいりましたが、情報量が多かったので、最後に大切なポイントを改めてまとめておきますね。

  • コロニアルクアッドは、広く普及しているセメント系の屋根材で、10年を目安に表面の塗装メンテナンスが必要。
  • ガルバリウム鋼板は、錆びにくく耐久性が非常に高い金属屋根材で、メンテナンスの手間が格段に少ない。
  • 築10年前後で劣化が軽微なら「塗装」、ひび割れなど劣化が進んでいる場合や2回目以降のメンテナンスなら「カバー工法」がおすすめ。
  • カバー工法は、費用・工期・断熱性向上といった性能面のバランスが非常に取れた、優れたリフォーム方法。
  • ただし、雨漏りなどで下地が傷んでいる場合は、下地から一新できる「葺き替え」が必要になる。
  • 屋根リフォームの成功は、何よりも信頼できる専門業者にご自宅の屋根の状態を正確に診断してもらい、最適な提案を受けることが成功のカギ。

大切なのは、目先の費用だけで判断するのではなく、ご自宅の屋根の現状を正確に把握し、10年後、20年後の暮らしを見据えた長期的な視点でメンテナンス方法を選ぶことです。

屋根リフォームは、単なる修繕ではなく、これから先の快適で安心な毎日への「投資」だと、私は考えています。

横浜市・川崎市・東京都で屋根リフォームや外壁塗装をお考えの方へ

ステップペイントでは、専門の診断士による屋根の無料診断も行っております。

「うちの屋根は今、どんな状態なんだろう?」「塗装とカバー工法、うちにはどっちが合っているのかな?」など、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいね。

しつこい営業などは一切いたしませんので、ご安心ください。

現場のプロとして、あなたの大切なお住まいにとって、本当に最適なプランを一緒に考えさせていただきます。


PAGE TOP