
こんにちは。ステップペイントの現場担当 土橋 昭です。
一大決心をして外壁塗装を行い、まるで新築のようにピカピカに生まれ変わった我が家。そんな晴れやかな気持ちでいたのに、「あれ? なぜか最近、家の中でゴキブリをよく見かけるようになった…」なんて経験はありませんか?
せっかく高い費用をかけてキレイにしたのに、不快な虫の悩みが出てくると本当にがっかりしてしまいますよね。
「もしかして、あの塗料の独特な匂いがゴキブリを呼び寄せているの?」「工事の時に立てた足場を伝って、今まで来なかった2階にも侵入しているんじゃ…」など、次から次へと不安が湧いてくるお気持ちは、よく分かります。
特にマンションにお住まいの方や、家のどこにそんな隙間があるのか見当もつかないという方にとっては、深刻な問題だと思います。
そこでこの記事では、そんなお悩みを抱えている方のために、数多くの現場を見てきたプロの視点から、外壁塗装後にゴキブリが増えたと感じる本当の原因を深掘りし、ご自身で今すぐできる具体的な対策まで、一つひとつ丁寧に、そして分かりやすく解説していきますね。
この記事を読み終える頃には、きっと不安が解消され、快適な暮らしを取り戻すための道筋が見えているはずです。
記事のポイント
- 外壁塗装後にゴキブリが増えたと感じる本当の理由
- 塗料の匂いや工事の振動がゴキブリに与えるリアルな影響
- ゴキブリの主な侵入経路とそれを塞ぐ具体的な予防策
- 業者との無用なトラブルを避けるためのポイント
- 1. 外壁塗装後にゴキブリが増えた?考えられる原因
- 1.1. 発生の原因?3つの要因を解説
- 1.1.1. 1. 潜んでいたゴキブリの移動(あぶり出し効果)
- 1.1.2. 2. 足場や養生シートが新たな侵入経路に
- 1.1.3. 3. 窓の開閉機会の増加と人の出入り
- 1.2. 塗料の匂いが誘引するのは本当か?
- 1.3. 足場や工事の振動による影響とは?
- 1.3.1. 補足:養生ネットの役割と限界
- 1.4. 増えたと感じる心理的な理由
- 1.5. 隣の家の解体工事も関係ある?
- 1.6. マンションでの対処法
- 2. 外壁塗装後のゴキブリ対策!侵入を防ぐ方法
- 2.1. エアコンの隙間に注意
- 2.1.1. セルフチェックと対策は意外と簡単!
- 2.2. 意外な侵入経路、換気口やベランダの盲点
- 2.2.1. 換気扇・通気口:油断しがちな空中の玄関
- 2.2.2. 窓・ドア・網戸:わずか数ミリの隙間を見逃さない
- 2.2.3. ベランダ・バルコニー:排水溝と植木鉢の罠
- 2.3. ドレンホースからの侵入を防ぐ防虫キャップ
- 2.3.1. ドレンホース防虫キャップの注意点
- 2.4. 寄ってこない外壁の色や照明はあるのか?
- 2.5. 業者に苦情は言える?トラブル回避術
- 2.6. 外壁塗装後のゴキブリ対策まとめ
- 2.6.1. 横浜市・川崎市・東京都で外壁塗装や防水工事をお考えの方へ
外壁塗装後にゴキブリが増えた?考えられる原因
「塗装をしてから、明らかにゴキブリが出るようになったんです!」というお話、実は塗装工事の後にお客様からご相談いただくことがあるお悩みの一つです。
しかし、結論から先に言ってしまうと、多くの場合、塗装工事そのものがゴキブリを大量に呼び寄せている直接的な原因であることは、ほとんどないんですね。
では、なぜ「塗装後に増えた」と感じてしまうのでしょうか。そこには、工事という非日常的なイベントが引き起こす、いくつかの間接的な要因が複雑に絡み合っていることが多いんです。まずはその原因と思われる可能性を、一緒に探っていきましょう。
発生の原因?3つの要因を解説
外壁塗装の工事が、ゴキブリの発生や侵入に直接的に結びつくことは極めて稀ですが、工事期間中における住環境の変化が、結果的にゴキブリとの遭遇率を高めてしまう可能性は十分に考えられます。
主に考えられるのは、以下の3つの要因ですね。
1. 潜んでいたゴキブリの移動(あぶり出し効果)

これが最も可能性の高い要因の一つかもしれません。ゴキブリは、光の届かない暗くて狭い場所を好みます。
例えば、外壁のひび割れ(クラック)の内部、サイディングボードの継ぎ目の隙間、基礎部分の通気口の奥、普段は目の届かない軒天の裏側など、家の至る所に潜んでいる可能性があります。そこに、外壁塗装工事が始まるとどうなるでしょうか。
まず、高圧洗浄のすさまじい水の勢いと轟音。そして、古い塗膜を剥がすケレン作業の振動や金属音。
これらの激しい刺激に驚いたゴキブリたちが、今まで快適な隠れ家だった場所からパニック状態で飛び出してくるんです。そして、新たな安全な場所を求めて移動を開始し、その過程で室内へと迷い込んでしまう…。これが「あぶり出し効果」の正体ですね。
2. 足場や養生シートが新たな侵入経路に

工事期間中、家の周りには必ず足場が組まれ、メッシュ状の養生シートで覆われます。これは作業の安全性確保と塗料の飛散防止に不可欠なものですが、虫たちにとっては思いがけない「天空の架け橋」になってしまうことがあります。
ゴキブリは壁を垂直に登る能力を持っていますが、足場があれば、普段は到底たどり着けない2階や3階の窓、ベランダにもいとも簡単にアクセスできてしまいます。
まるで、家の周りに立体的な高速道路ができたようなものですね。養生シートの隙間を伝って移動することも考えられ、これが一時的な侵入経路を増やしてしまう要因となります。
3. 窓の開閉機会の増加と人の出入り
工事期間中は、職人さんが作業のためにベランダや窓際を行き来したり、塗料の匂いを換気するために普段は開けない窓を開けたりと、窓やドアの開閉機会が自然と増える傾向にあります。特に夏場の工事では、網戸のまま過ごす時間も長くなるかもしれません。
こうしたちょっとした油断が、ゴキブリを含む様々な虫に侵入のチャンスを与えてしまうことがあるんですね。ほんのわずかな時間でも、彼らにとっては十分な侵入機会となり得ます。
また、こうした工事中の環境変化がご近所とのトラブルにならないか心配な方は、ぜひ『工事中の「騒音・臭い」ストレスと近隣トラブルの避け方』の記事も参考にしてみてください。
これらは工事期間中の一時的な要因ではありますが、一度室内に侵入を許してしまったゴキブリが、そのまま家の中に住み着いて繁殖してしまうという可能性は、残念ながら否定できないのが実情です。
塗料の匂いが誘引するのは本当か?
「塗料のシンナー臭がゴキブリを呼び寄せているんじゃないか?」と心配されるお客様は非常に多いのですが、結論として、“塗料の匂いが原因でゴキブリが増える”と断定できるだけの明確な根拠は、一般的には見つかりにくいのが実情です。
ゴキブリは、匂いそのものよりも、湿気・食べ物・隠れ場所(暗くて狭い隙間)が揃う環境に集まりやすい傾向があります。
外壁塗装の前後でゴキブリを見かける頻度が変わった場合も、匂いよりも、工事の振動で隠れ場所から移動したり、窓の開閉が増えたり、侵入経路の隙間が露出したりといった“環境の変化”の影響を疑うのが現実的です。
ただし、これはあくまで一般論です。世の中には様々な塗料があり、ごく一部の自然塗料や特殊な塗料の中には、原料由来の甘い匂いがするものも存在します。
そういった特殊なケースでは虫が寄ってくる可能性もゼロとは言い切れませんが、現在主流となっているウレタン、シリコン、フッ素といった外壁用塗料でその心配をする必要はまずないでしょう。
足場や工事の振動による影響とは?
先ほどの3つの要因の中でも、特に影響が大きいのが「足場」と「振動」です。もう少し詳しく解説しますね。足場は、先述の通りゴキブリにとって絶好の侵入経路となり得ます。
特に、隣家との距離が近い場合、隣の家から足場を伝って移動してくるケースも考えられます。普段は地上からの侵入だけを警戒していれば良かったのが、工事期間中は空中からの侵入ルートも警戒しなければならなくなる、ということです。
そして「振動」の影響は、私たちが想像する以上に大きいかもしれません。工事の初期段階で行われる高圧洗浄は、エンジン音もさることながら、水圧が壁に当たる衝撃と振動が家全体に響き渡ります。
また、ひび割れ補修でカッターを入れたり、古い塗膜を工具で削り取ったりする「下地処理(ケレン)」の作業も、かなりの振動と騒音を伴います。
これらの振動は、壁の内部や床下、天井裏といった隠れた場所に潜むゴキブリの生存本能を直接刺激します。「この場所は危険だ!」と判断した彼らが、一斉に安全な場所を求めて動き出す大きなきっかけになるんですね。
補足:養生ネットの役割と限界
工事現場を覆っているメッシュ状の養生ネットは、あくまで塗料や洗浄水が周囲に飛散するのを防ぐことや、工具などの落下物を防止することが主な目的です。
網目は比較的小さいため、ある程度の大きさの虫の侵入を防ぐ効果は期待できるかもしれませんが、ゴキブリ、特に小さな幼虫などの侵入を完全に防ぐことはできません。養生ネットがあるからといって、防虫対策として過信は禁物、と覚えておくと良いですね。
増えたと感じる心理的な理由

これは意外と見落としがちなのですが、実は非常に重要なポイントです。外壁塗装という一大イベントを終えると、多くの方が以前にも増してご自宅への関心や愛着が高まりますよね。
「せっかく綺麗になったんだから、汚したくない」「どこか不具合はないかな」と、家の外壁や窓周り、ベランダなどを、これまで以上に注意深く観察するようになります。
その結果、以前は生活の中で見かけていても特に気に留めていなかった、あるいは気づきもしなかったゴキブリやその他の小さな虫の存在に、とても敏感に気づくようになるというケースが少なくありません。
つまり、実際にゴキブリが「増えた」のではなく、ご自身の「注意力が上がったことで発見率が高まった」だけ、という可能性も大いに考えられるわけです。「最近よく見るな」と感じたら、一度この心理的な要因も疑ってみると、少し冷静になれるかもしれませんよ。
隣の家の解体工事も関係ある?

これは、外壁塗装のタイミングでよく起こりがちな、しかし塗装工事とは全く無関係の要因です。もし、ご自宅の外壁塗装の時期と、お隣やご近所の家屋の解体工事の時期が偶然にも重なっていたら、ゴキブリ増加の原因はそちらにある可能性が非常に高いです。
考えてみてください。長年そこに建っていた家が解体されるということは、そこに住処を構えていたゴキブリやネズミ、その他の害虫たちが、住む場所を失うということです。
解体作業の騒音と振動で一斉に叩き出された彼らは、新たな隠れ家を求めて大移動を開始します。その結果、避難先として最も近くにある安全そうな住宅、つまりあなたのお宅が選ばれてしまうケースが後を絶たないのです。
これは一種の「災害」のようなものかもしれませんね。塗装工事との因果関係を考えてしまいがちですが、周辺環境の変化にも目を向けてみることが、原因究明の近道になることがあります。
マンションでの対処法

マンションやアパートなどの集合住宅の場合、戸建てとは少し事情が異なり、対策がより複雑になることがあります。なぜなら、自分の部屋だけを対策しても、問題の根本解決にはなりにくいからです。
上下左右に隣接する他の部屋や、廊下・階段・エレベーターホールといった共用部、ゴミ置き場など、建物全体でゴキブリの発生源や侵入経路を考える必要があります。
特に、マンション全体で行われる大規模修繕工事で足場が組まれると、その影響は戸建て以上かもしれません。普段は物理的に隔絶されている各住戸のベランダが、足場によって全て繋がってしまうからです。
これにより、残念ながら他の部屋で発生したゴキブリが、ベランダの足場を伝って簡単に移動してきてしまうリスクが格段に高まります。自分の部屋は清潔にしていても、隣の部屋から…ということも十分にあり得るわけです。対策としては、大規模修繕工事中は特に、ベランダに物を置きすぎず、整理整頓を心がけることが重要です。
植木鉢の受け皿に水が溜まったままになっていないか、エアコンの室外機の裏は汚れていないか、排水溝は落ち葉やゴミで詰まっていないかなど、こまめなチェックと清掃が、自分の部屋をゴキブリから守るための有効な自衛策となります。
外壁塗装後のゴキブリ対策!侵入を防ぐ方法

さて、ここまで外壁塗装後にゴキブリが増えたと感じる様々な原因について見てきました。原因が分かれば、次はいよいよ具体的な対策です。「敵を知り、己を知れば百戦殆うからず」という言葉がありますが、ゴキブリ対策もまさにこれに尽きます。
彼らがどこから家の中に侵入してくるのか、その主要なルートを正確に把握し、物理的にしっかりと塞ぐこと。これが何よりも効果的で、最も重要な対策となります。
これからご紹介する方法の中には、今日からすぐにでも実践できる簡単なものもありますので、ぜひご自宅の状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。
エアコンの隙間に注意
家の中に侵入してくるゴキブリの経路として、プロの私たちが最も警戒し、お客様にも必ずチェックをお願いする場所があります。それは、エアコンの配管(スリーブ)が壁を貫通している部分の隙間です。
室内機と室外機は、冷媒管やドレンホースといった配管で繋がっていますが、その配管を壁に通すために、壁には配管用の穴(スリーブ)が開けられています(家庭用では直径65mm~70mmが一般的です)。
工事が終わると、通常はこの穴と配管の間に生じる隙間を、「配管パテ」と呼ばれる粘土状の充填剤で埋めて、隙間風の抑制や、雨水・虫の侵入リスクを下げる処理が行われます。
しかし、この配管パテが厄介なんです。屋外側にあるパテは、長年、紫外線や風雨に晒されることで、徐々に硬化し、痩せてしまいます。
その結果、ひび割れが生じたり、ポロポロと剥がれ落ちたりして、配管との間に隙間ができてしまうことが非常に多いのです。このわずかな隙間こそ、ゴキブリにとって格好の侵入経路、いわば「専用トンネル」になってしまうんですね。
セルフチェックと対策は意外と簡単!

一度、ご自宅の室外機の周りに行き、壁から配管が出ている根本部分をじっくりと観察してみてください。パテがひび割れていたり、触るとカチカチに硬くなっていたり、明らかに隙間が空いていたりしませんか? もし隙間を発見したら、それは絶好の対策チャンスです。
ホームセンターや家電量販店、ネット通販などで新しい「エアコン配管用パテ」を購入しましょう。数百円程度で手に入ります。古いパテをマイナスドライバーなどで丁寧に取り除き、新しいパテを粘土遊びの要領でよく練ってから、隙間がなくなるようにしっかりと埋め込むだけ。
これで、主要な侵入経路の一つを確実に塞ぐことができます。作業も簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。
外壁塗装のタイミングは、足場があることで、こうした普段は目の届かない高所のエアコン配管周りなどをチェックできる絶好の機会でもあります。
私たち塗装業者も、作業中にこうした隙間を見つけたら、積極的にお客様にお知らせし、補修をご提案するように心がけています。もちろん、外壁自体のひび割れ(クラック)も重要な侵入経路になりますので、塗装工事前の下地処理でこれらをしっかり補修しておくことが、防虫対策の第一歩と言えますね。
意外な侵入経路、換気口やベランダの盲点

エアコンの配管周り以外にも、家の中にはゴキブリが侵入できてしまう小さな隙間や盲点が無数に存在します。
ゴキブリは体が非常に平たく、種類や成長段階にもよりますが、成虫でも数mm程度の隙間があれば通り抜けられると言われています。つまり「数ミリなら十分に通り道になり得る」ということなので、油断は禁物です。特に見落としがちなのが、以下の場所です。
建物の構造や隙間メンテナンスの重要性については、『ALC外壁の後悔はメンテ次第!現場担当が解説』の記事でも現場の視点から解説しています。
換気扇・通気口:油断しがちな空中の玄関
キッチンやお風呂、トイレの換気扇は、当然ながら屋外と直接つながっています。換気扇が止まっている間は、構造によっては侵入される可能性があります。
また、2003年7月のシックハウス対策(改正建築基準法の施行)以降、原則としてすべての建築物に機械換気設備等の設置が義務付けられており、24時間換気の給気口・排気口がある住宅が一般的です。
給気口のフィルターが汚れていたり、破損していたりすると侵入経路になり得るため、定期的な清掃や交換を心がけましょう。(参考:住宅等における換気等に関する情報提供について|国土交通省)
なお、外壁塗装中の換気や臭い対策については、『外壁塗装中は24時間換気を止めるべき?理由と臭い対策を徹底解説』の記事でさらに詳しく解説しています。
窓・ドア・網戸:わずか数ミリの隙間を見逃さない
「網戸を閉めているから大丈夫」と思っていませんか? 網戸のネット部分が小さく破れていたり、経年劣化で網戸のフレームが歪んでサッシとの間に隙間ができていたりすると、小さなゴキブリや幼虫は簡単に入ってきてしまいます。窓を閉めた状態で、サッシと網戸の間に隙間がないか、今一度確認してみてください。
ベランダ・バルコニー:排水溝と植木鉢の罠
ベランダやバルコニーの床にある排水溝も、下の階や配管内部からゴキブリが上がってくるルートになり得ます。落ち葉やゴミが溜まっていると、彼らの隠れ家にもなってしまうため、こまめな掃除が不可欠です。
また、意外な盲点が植木鉢。鉢底の穴から侵入したり、受け皿に溜まった水を飲みに来たり、鉢の下のジメジメした空間に潜んだりします。定期的に鉢を動かして、その下を掃除する習慣をつけると良いですね。
これらの場所を定期的に点検し、清掃や補修を地道に行うことが、ゴキブリが住み着きにくい環境を作る上で非常に重要です。
ドレンホースからの侵入を防ぐ防虫キャップ

エアコンから出る結露水を屋外に排出するための「ドレンホース」。室外機の近くで、先端が地面やベランダの床に向かって垂れ下がっている、あのジャバラ状のホースです。このホースの先端も、ゴキブリが好む「湿気」と「暗さ」を兼ね備えた、最高の侵入経路と言えます。
内部にはカビやヘドロが溜まっていることもあり、彼らにとっては餌場にもなり得るのです。ここから侵入したゴキブリが、ドレンホースを逆流してエアコン室内機内部に到達し、そこから部屋の中に出てくる…という恐ろしいケースも実際にあります。
そこでおすすめしたいのが、「ドレンホース防虫キャップ」という非常に便利なアイテムです。これは、ドレンホースの先端に差し込むだけで、ゴキブリをはじめとする虫の侵入を物理的に防いでくれる優れものです。
100円ショップやホームセンター、ドラッグストアなどで数百円程度で手軽に購入でき、取り付けも工具不要で誰でも簡単にできます。これは本当に効果が高い対策なので、まだ付けていないという方は、ぜひ試してみてください。費用対効果は抜群ですよ。
ドレンホース防虫キャップの注意点
非常に便利な防虫キャップですが、選ぶ際には一つだけ注意点があります。それは、水の排出を妨げない構造のものを選ぶ、ということです。網目が細かすぎるものや、ゴミが詰まりやすい構造のキャップを選んでしまうと、ホースの先端が詰まり、排出されるべき水が逆流して室内機から水漏れを起こす原因になる可能性があります。
購入する際は、排水の妨げにならないかを確認し、取り付け後も定期的にキャップ部分にゴミが詰まっていないかチェックするのを忘れないでくださいね。
寄ってこない外壁の色や照明はあるのか?

「どうせ塗り替えるなら、虫が寄ってこない外壁の色にしたいのですが…」というご質問も、お客様からいただきます。お気持ちはとてもよく分かります。結論から申し上げますと、ゴキブリそのものを特定の色で忌避させる(避ける)効果を期待するのは難しいのが現状です。
しかし、ゴキブリの「エサ」となる他の小さな虫(蛾、ユスリカなど)を寄せ付けにくくするという観点であれば、外壁の色や照明の選び方で、ある程度の効果は期待できます。
虫が寄ってくる・寄ってこないは、外壁の色そのもの以上に、夜間に点灯している照明の種類(光の波長、特に紫外線成分)の影響が大きいと考えられます。
多くの昆虫は人間より紫外線側の波長も感じ取り、紫外線成分を多く含む光源ほど誘引力が高い、といった知見が示されています。したがって、「この外壁色ならゴキブリが来ない」といった“色だけの対策”は過度に期待しすぎない方が安全です。(出典:農林水産省(NARO資料)「光を用いた病害虫防除技術の確立」(PDF))
一方で、現実的に効きやすいのが照明の見直しです。玄関灯や庭の照明を、紫外線成分が少ないタイプや、近紫外線(300~400nm)を抑える工夫がされたものに替えることで、照明に集まる小さな虫を減らし、結果としてそれらをエサにする害虫(ゴキブリ等)を寄せにくくする“環境づくり”につながります。
業者に苦情は言える?トラブル回避術

「塗装工事が終わってからゴキブリが増えたんだから、これは業者の責任だ!」と、クレームを入れたくなるお気持ちは、心中お察しいたします。
しかし、ここまで解説してきた通り、塗装工事とゴキブリ発生の直接的な因果関係を客観的に証明することは非常に難しく、業者に補償や駆除の責任を問うのは困難なケースがほとんど、というのが実情です。
そこで何より大切になるのが、こうした無用なトラブルを「未然に防ぐ」という視点です。そして、その最大の鍵は「契約前の業者選びとコミュニケーション」にあります。
契約を結ぶ前に、以下のような点について、業者にしっかりと確認し、誠実に対応してくれるかを見極めることが重要になります。
| チェック項目 | 確認する内容の例 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 下地補修の丁寧さ | 「外壁のひび割れや、サッシ周りの隙間(コーキングの劣化)など、害虫の侵入経路になりそうな箇所は、塗装前にどのように補修してくれますか?」 | 塗装の耐久性だけでなく、防虫・防水性能にも直結する重要な工程。この質問に具体的に答えられない業者は注意が必要。 |
| 工事中の管理体制 | 「工事中、窓の施錠や養生シートの管理はどのように行いますか?」「換気で窓を開けたい場合はどうすれば良いですか?」 | 防犯面はもちろん、虫の侵入リスクを減らすためのルールが明確になっているかを確認することで、業者の配慮の度合いが分かる。 |
| 相談への姿勢 | 「実は虫が苦手で、工事がきっかけで増えないか心配なのですが…」と、正直な不安を伝えてみる。 | この時に「大丈夫ですよ」と安請け合いするだけでなく、考えられるリスクや対策について親身に説明してくれる業者なら信頼できる可能性が高い。 |
私たちステップペイントでは、お客様が抱えるどんな些細な不安にも真摯に耳を傾け、工事内容や考えられるリスクについて、ご納得いただけるまで丁寧に説明することを何よりも大切にしています。
最終的に、こうした業者との信頼関係が、万が一のトラブルを防ぐ一番の保険になるのかもしれませんね。
外壁塗装後のゴキブリ対策まとめ

最後に、この記事でお伝えしてきた大切なポイントを、もう一度まとめておきますね。
- 外壁塗装工事がゴキブリを呼び寄せる直接の原因ではなく、工事の振動や足場といった間接的な要因で、元々潜んでいたゴキブリが移動したり、新たな経路で侵入したりすることがある。
- 外壁塗装とは無関係に、近隣の解体工事や環境の変化が、ゴキブリ増加の引き金になっている可能性も大いに考えられる。
- ゴキブリ対策で最も重要なのは、侵入経路を物理的に塞ぐこと。特にエアコン配管周りのパテの隙間は最優先でチェックすべきポイント。
- 手軽で非常に効果が高い対策として、エアコンのドレンホースへの防虫キャップの設置は絶対におすすめ。
- 業者とのトラブルを避けるためには、責任追及よりも予防が肝心。契約前の丁寧なコミュニケーションと、信頼できる業者選びが何より重要。
外壁塗装は、単に家の見た目を美しくするだけのリフォームではありません。外壁のひび割れや隙間を適切に補修し、機能的な塗料で家全体をコーティングすることで、建物の耐久性を向上させると同時に、雨漏りや害虫の侵入リスクを大幅に減らす絶好の機会でもあるのです。
もし塗装後にゴキブリが増えたと感じても、決して慌てる必要はありません。まずは落ち着いてこの記事で紹介した原因を探り、一つひとつ対策を実行していけば、必ず解決の糸口は見つかります。
もしご自身での対策が難しい場合や、侵入経路がどうしても特定できない場合は、どうぞ遠慮なく、私たちのような建物のプロにご相談くださいね。







